西大井駅
西大井駅(にしおおいえき)は、東京都品川区西大井一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
西大井駅 | |
---|---|
駅舎(2010年2月) | |
にしおおい Nishi-Ōi | |
所在地 | 東京都品川区西大井一丁目3-2 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | ニイ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
17,688人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1986年(昭和61年)4月2日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■横須賀線[* 1] |
駅番号 | JO16 |
キロ程 |
3.6 km(品川起点) 東京から10.4 km |
◄JO 17 品川 (3.6 km) | |
所属路線 |
■■湘南新宿ライン(宇都宮線直通)[* 1][* 2] ■■相鉄線・埼京線直通[* 1][* 3] |
駅番号 | JS16 |
(6.4 km) 武蔵小杉[* 4] JS 15► | |
備考 | |
乗り入れ路線
編集乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線の支線であり「品鶴線」の通称を持つが、旅客案内上は横須賀・総武快速線の電車、湘南新宿ラインの列車(宇都宮線 - 横須賀線直通列車のみ)、相鉄線直通列車が停車し、当駅を経由する東海道線の列車は基本通過する。そのため旅客案内では「東海道(本)線」や「品鶴線」とは案内されていない。なお、特定都区市内制度における「東京都区内」に属し、横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄線直通列車では当駅が東京都区内の南限となる。
また当駅には、各路線ごとに駅番号が与えられている。
歴史
編集- 1929年(昭和4年):品鶴線開設。
- 1969年(昭和44年):日本国有鉄道(国鉄)が品川区に対して、品鶴線旅客化案を提示。
- 1972年(昭和47年):東京都第2区選出衆議院議員(5人、超党派)らが、西大井駅設置等の品鶴線旅客化5条件を運輸省および国鉄に申し入れ。
- 1973年(昭和48年):品川区は国鉄に、国鉄負担による駅建設、開かずの踏切対策、騒音対策(旧3条件)を提示し、3条件が実現されない限り品鶴線旅客化に反対する旨を申し入れ。
- 1975年(昭和50年):国鉄が品川区に、地元負担による駅建設案を提示。品川区議会が地元負担による駅建設等(新3条件)を可決[注 1]。品川区と国鉄が覚書を締結[4]。
- 1978年(昭和53年):駅建設費に品川区の公金投入を違法とする「新横須賀線西大井駅建設費支出禁止住民訴訟」提起。
- 1980年(昭和55年)
- 1984年(昭和59年):第三セクターによる駅建設開始[6]。
- 1986年(昭和61年)4月2日:西大井駅開業(旅客営業のみ)[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 1991年(平成3年)7月20日:自動改札機を設置し、使用開始[8]。
- 2001年(平成13年)
- 2007年(平成19年)
- 2019年(令和元年)11月30日:相鉄線直通列車が運行開始し、停車駅となる[広報 2]。平日朝の新宿方面行きで、当駅で初めて女性専用車が設定される。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、東海道新幹線の高架の真下にある。
山手貨物線への連絡線の分岐点(蛇窪信号場)の南側に位置している。
武蔵小杉駅方面から品川駅方面(横須賀線)と大崎駅方面(湘南新宿ライン、相鉄線直通列車)に二分される分岐駅となっているため、乗換駅として案内される。なお、当駅 - 大崎駅間は実際の経路に関わらず品川駅経由で運賃・料金が計算されるが、当駅から大崎駅経由で山手線品川方面に乗車しても、品川 - 大崎 - 品川間の運賃などは発生せず、西大井 - 品川( - 田町方面)の扱いで乗車できる。
業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)[3]。みどりの窓口は、指定席券売機設置に伴い営業を終了した。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 横須賀線 | 下り | 横浜・逗子・久里浜方面 |
相鉄線直通 | 羽沢横浜国大・海老名方面 | ||
2 | 横須賀・総武線(快速) | 上り | 品川・東京・千葉・成田方面 |
埼京線直通 | 新宿・武蔵浦和・大宮方面 | ||
湘南新宿ライン | 北行 | 新宿・大宮・宇都宮方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2024年5月)
-
ホーム(2021年4月)
-
ホーム上に新幹線高架橋がある
利用状況
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は17,688人である[JR 1]。近年は15,000人台で推移していたが、COVID-19の影響もあり、2020年度(令和2年度)・2021年度(令和3年度)の乗車人員は若干下がったものの、2022年度(令和4年度)は2019年度(令和元年度)並みの水準に戻っている。
1986年度(昭和61年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1986年(昭和61年) | [備考 1]5,017 | [* 1] |
1987年(昭和62年) | 6,612 | [* 2] |
1988年(昭和63年) | 7,745 | [* 3] |
1989年(平成元年) | 8,616 | [* 4] |
1990年(平成 | 2年)9,485 | [* 5] |
1991年(平成 | 3年)10,085 | [* 6] |
1992年(平成 | 4年)10,748 | [* 7] |
1993年(平成 | 5年)10,888 | [* 8] |
1994年(平成 | 6年)10,844 | [* 9] |
1995年(平成 | 7年)10,831 | [* 10] |
1996年(平成 | 8年)10,995 | [* 11] |
1997年(平成 | 9年)10,914 | [* 12] |
1998年(平成10年) | 10,677 | [* 13] |
1999年(平成11年) | 10,470 | [* 14] |
2000年(平成12年) | [JR 2]10,420 | [* 15] |
2001年(平成13年) | [JR 3]10,640 | [* 16] |
2002年(平成14年) | [JR 4]11,174 | [* 17] |
2003年(平成15年) | [JR 5]11,692 | [* 18] |
2004年(平成16年) | [JR 6]12,406 | [* 19] |
2005年(平成17年) | [JR 7]13,116 | [* 20] |
2006年(平成18年) | [JR 8]13,715 | [* 21] |
2007年(平成19年) | [JR 9]14,035 | [* 22] |
2008年(平成20年) | [JR 10]14,143 | [* 23] |
2009年(平成21年) | [JR 11]14,064 | [* 24] |
2010年(平成22年) | [JR 12]14,501 | [* 25] |
2011年(平成23年) | [JR 13]14,743 | [* 26] |
2012年(平成24年) | [JR 14]15,150 | [* 27] |
2013年(平成25年) | [JR 15]15,483 | [* 28] |
2014年(平成26年) | [JR 16]15,127 | [* 29] |
2015年(平成27年) | [JR 17]14,905 | [* 30] |
2016年(平成28年) | [JR 18]15,167 | [* 31] |
2017年(平成29年) | [JR 19]15,473 | [* 32] |
2018年(平成30年) | [JR 20]15,833 | [* 33] |
2019年(令和元年) | [JR 21]16,028 | [* 34] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]12,777 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]14,187 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]15,932 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 1]17,688 |
- 備考
- ^ 1986年4月2日開業。開業日から翌年3月31日までの計364日間を集計したデータ。
駅周辺
編集駅周辺は西大井広場公園やジェイタワー西大井・コアスターレ西大井ショッピングセンターがあるほか、大井町駅・下神明駅・中延駅の各路線に囲まれた立地にあり、利便性に優れた閑静な住宅街である。駅の東側の大部分を占めているニコン大井製作所は、再整備の上本社を港区より移転し、本社とイノベーションセンターとする[9]ことが発表された。大井町駅までは徒歩20分ほどである。
- 史跡
- 官公庁・公共施設
- 公園
- 品川区立西大井広場公園
- 品川区立西大井緑地公園
- 品川区立金子山公園
- 品川区立原っぱ公園
- 品川区立出石公園
- 品川区立西の森公園
- 品川区立谷垂公園
- 品川区立森前公園
- 品川区立二葉公園
- 品川区立二葉中央のんき通り広場
- 品川区立豊町5丁目児童遊園
- 教育機関
- 品川区立伊藤幼稚園
- 品川区立西大井保育園
- 品川区立冨士見台中学校
- 品川区立伊藤小学校
- 品川区立上神明小学校
- 品川区立豊葉の杜学園
- 品川翔英幼稚園・小学校・中学校・高等学校
- 青稜中学校・高等学校
- 朋優学院高等学校
- 郵便局・金融機関
- 神社仏閣
- 養玉院如来寺
- 水神社
- 杉森稲荷神社
- 英倫寺
- 金子山稲荷神社
- 企業
- その他施設
- コアスターレ西大井ショッピングセンター
- ジェイタワー西大井
- 温泉・銭湯施設
- みどり湯
- ピース湯
- 店舗
バス路線
編集のりば | 運行事業者 | 系統・行先 |
---|---|---|
西大井駅[注 2] | ||
1 | 東急バス | 井05:大井町駅 |
2 | しなバス:大森駅北口[11] | |
西大井駅入口[注 3] | ||
1 | 東急バス | 井01:荏原営業所 |
2 | 井01:大井町駅 |
隣の駅
編集- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 横須賀線
- 湘南新宿ライン・ 相鉄線直通列車(北行のみ 埼京線直通と案内)
- ■特別快速・■快速(いずれも東海道・高崎線直通系統)
- 通過(ダイヤが乱れた場合は快速が臨時停車を行う場合がある)
- ■普通(宇都宮線・横須賀線直通系統)・■各駅停車(相鉄線直通列車)
- 大崎駅 (JS 17) - (旧蛇窪信号場) - 西大井駅 (JS 16) - 武蔵小杉駅 (JS 15)
- ■特別快速・■快速(いずれも東海道・高崎線直通系統)
- ※旧目黒川信号場・旧蛇窪信号場はともに大崎駅の構内扱い。
脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ 時刻表:JR東日本
- ^ 構内図・バリアフリー情報:JR東日本
- ^ a b 「事業エリアマップ (PDF)」(日本語)、JR東日本ステーションサービス。2021年9月15日閲覧。
- ^ 「「新横須賀線」“発車”にメド 新駅設置など条件に 品川区と国鉄合意」『読売新聞』(朝刊)、1976年3月3日、20面。
- ^ 「新駅の自治体負担は違法 東京地裁判決 公金支出差し止め 新横須賀線西大井駅」『読売新聞』(夕刊)、1980年6月10日、1面。
- ^ 「新横須賀線西大井駅 第3セクター方式で着工へ 住民の悲願やっと実る」『読売新聞』(朝刊)、1984年5月13日、18面。
- ^ 「「西大井駅」きょう開業 横須賀線 品川-新川崎間 60年越しの悲願実る」『読売新聞』(朝刊)、1986年4月2日、18面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、181頁。ISBN 4-88283-113-9。
- ^ “ニコン 本社移転のお知らせ”. 株式会社ニコン プレスリリース (2024年7月11日). 2024年7月12日閲覧。
- ^ 「西大井福祉園」品川区。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「コミュニティバス「しなバス」」品川区。2024年6月20日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
編集- ^ 「Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初) (PDF)」(日本語)、東日本旅客鉄道。2020年4月23日閲覧。
- ^ 『2019年11月ダイヤ改正について (PDF)』(プレスリリース)(日本語)、東日本旅客鉄道、2019年9月6日、2頁。2019年11月26日閲覧。
利用状況
編集- JRの1日平均利用客数
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- JRの統計データ
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(昭和61年)
- ^ 東京都統計年鑑(昭和62年)
- ^ 東京都統計年鑑(昭和63年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成元年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(西大井駅):JR東日本