レースはリーチザクラウンがハナをきると思われていたが、ジョーカプチーノが不良馬場の中1000メートル59.9秒のハイペースで逃げ、2番手にリーチザクラウン、それをマークする形でロジユニヴァースが続いた。トライアンフマーチは7・8番手、アンライバルド・セイウンワンダーは後方待機策をとった。
4コーナー手前でジョーカプチーノが失速すると、リーチザクラウンが先頭に立ち直線に入った。直線半ばでロジユニヴァースが内ラチ沿いからリーチザクラウンを交わすと、じわじわと差を広げていき、最後は2着リーチザクラウンに4馬身差でゴールした。3着に5番手を進んでいたアントニオバローズ、4着に後方から追い込んできたナカヤマフェスタが入線した。アンライバルドは不良馬場が堪えたのか伸びることが出来ず、12着に敗れた。
着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
タイム |
着差
|
1 |
1 |
1 |
ロジユニヴァース |
2:33.7
|
2 |
6 |
12 |
リーチザクラウン |
2:34.4 |
4馬身
|
3 |
5 |
10 |
アントニオバローズ |
2:34.4 |
アタマ
|
4 |
4 |
7 |
ナカヤマフェスタ |
2:34.5 |
1/2馬身
|
5 |
1 |
2 |
アプレザンレーヴ |
2:34.7 |
3/4馬身
|
6 |
7 |
13 |
シェーンヴァルト |
2:34.8 |
1/2馬身
|
7 |
7 |
14 |
ゴールデンチケット |
2:35.0 |
1馬身1/2
|
8 |
3 |
5 |
マッハヴェロシティ |
2:25.1 |
クビ
|
9 |
2 |
4 |
トップカミング |
2:35.2 |
1/2馬身
|
10 |
3 |
6 |
ケイアイライジン |
2:35.7 |
3馬身
|
11 |
2 |
3 |
フィフスペトル |
2:35.9 |
1馬身1/2
|
12 |
8 |
18 |
アンライバルド |
2:36.0 |
3/4馬身
|
13 |
6 |
11 |
セイウンワンダー |
2:36.3 |
1馬身3/4
|
14 |
8 |
16 |
トライアンフマーチ |
2:37.5 |
7馬身
|
15 |
4 |
8 |
ブレイクランアウト |
2:37.8 |
1馬身3/4
|
16 |
7 |
15 |
アーリーロブスト |
2:39.5 |
大差
|
17 |
8 |
17 |
アイアンルック |
2:39.6 |
3/4馬身
|
18 |
5 |
9 |
ジョーカプチーノ |
2:43.0 |
大差
|
1000m通過タイム |
59.9秒(ジョーカプチーノ)
|
上がり4ハロン |
54.4秒
|
上がり3ハロン |
39.7秒
|
優勝馬上がり3ハロン |
39.2秒
|
単勝式 |
1 |
770円
|
複勝式 |
1 |
390円
|
12 |
430円
|
10 |
620円
|
枠連 |
1-6 |
1,020円
|
馬連 |
1-12 |
3,760円
|
ワイド |
1-12 |
1,650円
|
1-10 |
4,090円
|
10-12 |
3,350円
|
馬単 |
1-12 |
7,870円
|
3連複 |
1-10-12 |
40,320円
|
3連単 |
1-12-10 |
201,960円
|
- 不良馬場で行われた東京優駿としては当時としては最速タイム(第32回2:37.5、第36回2:35.1。この記録は第78回の2:30.5に塗り替えられている)。
- グレード制導入後では、勝ちタイム自体は同レース最遅記録となっている[2](2024年現在)
- タニノギムレット(第69回)・ウオッカ(第74回)父仔に続く、史上6組目の父仔2代での東京優駿制覇。
- イギリス半血馬血統(ブリティッシュ・ハーフブレッド)の牝系を持つ馬として史上初めて八大競走を制した。
- 騎手の横山典弘・調教師の萩原清・馬主久米田正明は東京優駿初勝利。久米田は初所有馬で東京優駿初出走初勝利。
- 皐月賞二桁着順からダービーを制覇したのは第53回優勝馬ダイナガリバー以来23年ぶり。
- 皐月賞14着からダービーを制覇したのは第36回優勝馬ダイシンボルガード以来40年ぶり。第32回優勝馬キーストンも皐月賞14着から不良馬場のダービーを優勝している。
- 美浦トレーニングセンター所属馬としてダービーを制覇したのは第64回優勝馬のサニーブライアン以来12年ぶり。美浦所属騎手としてダービーを制覇したのは第64回勝利騎手の大西直宏以来12年ぶり。
- 関東所属馬としてクラシックを制覇したのは第64回皐月賞優勝馬のダイワメジャー以来5年ぶり。
- 今回の東京優駿では北島三郎がプレゼンターおよび国歌斉唱を担当した。
- 東京優駿は翌年より国際競走に指定されたため、この競走が国際GⅠとしてではない最後の日本ダービーとなっている
- ^ その2年後の第78回東京優駿でも不良馬場で開催された。
- ^ 但し優勝タイムはレース展開などによっても左右されるため、この競走のレベルそのものとは関係ない