登戸 (川崎市)
登戸(のぼりと)は、神奈川県川崎市多摩区の地名(大字)。多摩区の中心となる街。川崎と立川の中間地点でもある。住居表示未実施区域[5]。
登戸 | |
---|---|
大字 | |
多摩区役所 | |
北緯35度37分10秒 東経139度33分45秒 / 北緯35.619375度 東経139.562531度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 多摩区 |
人口情報(2024年(令和6年)6月30日現在[1]) | |
人口 | 25,313 人 |
世帯数 | 15,429 世帯 |
面積([2]) | |
1.673938417 km² | |
人口密度 | 15121.82 人/km² |
設置日 | 1938年(昭和13年)10月1日 |
郵便番号 | 214-0014[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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概要
編集登戸駅は小田急線とJR南武線の乗換駅となっており、駅の中は年中混雑している。駅周辺は大規模な土地区画整理事業が進行中[6]で建物の解体や道路を新設する工事が至る所で行われている。2025年(令和7年)度に完了する予定で、その際には町名(登戸1~3丁目)・地番が変更されることになっている[7]。
歴史
編集現在は多摩川の南岸(右岸)に位置するが、寛政年間の頃までは下流側の宿河原とともに多摩川の北岸に位置していた[8]。これはこの付近が多摩川の河川地形のうち、網状流河川の範囲に位置しており[9][10]、流路の移動が激しいためである。
江戸時代は津久井道の宿場であったが、概して農村地帯であった。1927年、小田急線と南武鉄道(南武線)が開業し登戸の発展が始まった。
1938年(昭和13年)10月1日に、橘樹郡稲田町が川崎市に編入し、川崎市登戸となった。
1949年(昭和24年)登戸壬耕地、癸耕地の各一部が登戸新町に分離される[11]。
1990年(平成2年)中野島地区の住居表示の実施に伴い、登戸字甲耕地の一部を中野島2丁目、登戸字乙耕地の一部を中野島3丁目に編入する[11]。
地名の由来
編集この節の加筆が望まれています。 |
多摩丘陵への「のぼり口」にあたることに由来するとする説が有力とされる[11]。
地理
編集多摩区の区役所所在地である。東京都心から約20km、新宿から約15km。北東で多摩川を跨いで東京都狛江市元和泉・東和泉、南東で宿河原、南で東生田、西で枡形・生田、北西で中野島、北で和泉、及び北辺で楔形に食い込んだ登戸新町と接する。地内に多摩川河川敷、多摩水道橋を有する。登戸エリアと向ヶ丘遊園エリアに分かれている。多摩川梨の名産地である。
地価
編集住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、登戸字丁耕地1530番14の地点で35万5000円/m²[12]、登戸字乙耕地347番3の地点で31万5000円/m²[13]となっている。
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
登戸 | 15,429世帯 | 25,313人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[14] | 18,820
|
2000年(平成12年)[15] | 19,694
|
2005年(平成17年)[16] | 21,246
|
2010年(平成22年)[17] | 22,503
|
2015年(平成27年)[18] | 22,676
|
2020年(令和2年)[19] | 24,202
|
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[14] | 9,899
|
2000年(平成12年)[15] | 10,794
|
2005年(平成17年)[16] | 12,059
|
2010年(平成22年)[17] | 13,124
|
2015年(平成27年)[18] | 13,417
|
2020年(令和2年)[19] | 14,138
|
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[20][21]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
1~1992番、2001~2042番 2077~2101番、2108~2514番 2520~2571番、2581~2584番 2746番、3409~3426番 3439~3441番、3657番 3816~3820番 |
川崎市立登戸小学校 | 川崎市立枡形中学校 |
1998番1号、2000番 2043~2076番、2102~2107番 2515~2519番、2572~2580番 2585~2745番、2747~3408番 3427~3438番、3442~3656番 3658~3815番、3821番以降 |
川崎市立宿河原小学校 | 川崎市立稲田中学校 |
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[22]。
大字 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
登戸 | 1,122事業所 | 12,560人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[23] | 1,201
|
2021年(令和3年)[22] | 1,122
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[23] | 13,180
|
2021年(令和3年)[22] | 12,560
|
交通
編集鉄道
編集-
下河原踏切より登戸駅(下がJR、上が小田急)を見る。
道路
編集- 東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線 (津久井道、多摩水道橋交差点より都心側は世田谷通り)
- 神奈川県道・東京都道9号川崎府中線 (府中街道)
- 川崎市主要地方道幸多摩線 (多摩沿線道路)
施設
編集- 多摩区役所
- 登戸郵便局
- 川崎市立登戸小学校
- 小田急バス登戸営業所
- オーケー 登戸店
- クロス向ヶ丘(イオンフードスタイルやノジマなどが入る大型商業施設)
飲食店
編集その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[25]。
大字 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|---|
登戸 | 1~815、1060~1095、1098~1258、 1262~1633、1640~2177、2269~2297、 2462~2545、2578~3142、3852~3857 |
多摩警察署 | 向ヶ丘遊園駅前交番 |
816~1059、1096~1097、1259~1261、 2178~2268、2270~2295、2298~2461、 2546~2577、3143~3851 |
登戸駅前交番 |
脚注
編集- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024年8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ a b “登戸の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(多摩区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “登戸土地区画整理事業 事業概要”. 川崎市 まちづくり局登戸区画整理事務所 (2023年4月10日). 2024年3月28日閲覧。
- ^ “登戸土地区画整理事業 住所変更に関する取組”. 川崎市 まちづくり局登戸区画整理事務所 (2024年6月13日). 2024年9月1日閲覧。
- ^ 今尾恵介『多摩川絵図 今昔 源流から河口まで』けやき出版、2001年2月1日、78頁 。
- ^ 門村 浩 (1961). 多摩川低地の地形. 広島地理学会
- ^ 川崎市史 通史編 1. 川崎市. (1994.3). pp. 25-29
- ^ a b c “川崎市北部 多摩区・麻生区の町名の移り変わり” (PDF). 川崎市 (2020年11月14日). 2022年3月1日閲覧。 “(ファイル元のページ)”
- ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 川崎多摩-9”. 国土交通省. 2024年4月21日閲覧。
- ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 川崎多摩-26”. 国土交通省. 2024年4月21日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “多摩区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2019年4月6日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “多摩区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2015年8月27日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年3月27日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “多摩警察署 交番案内”. 神奈川県警察. 2024年3月27日閲覧。