澤田ふじ子

1946-, 作家、時代小説家。

澤田 ふじ子(さわだ ふじこ、1946年9月5日[1] - )は、日本作家時代小説家。娘は小説家の澤田瞳子[2]

澤田 ふじ子
誕生 (1946-09-05) 1946年9月5日
日本の旗 愛知県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
ジャンル 歴史小説
主な受賞歴 小説現代新人賞(1975年)
吉川英治文学新人賞(1982年)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

来歴

編集

愛知県半田市生まれ[要出典]京都市在住[3]。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)卒業後[4]、高校教師、西陣織工等の勤めを経て[4]1973年作家デビュー。1975年石女』で第24回小説現代新人賞を受賞[4]1982年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞[4]2005年『高札の顔 酒解神社・神灯日記』で第23回京都府文化賞功労賞を受賞。以後、時代小説を中心として数々の作品を発表している。

作品リスト

編集

単行本

編集
  • 『羅城門』(1978年10月 講談社
  • 『天平大仏記』(1980年5月 角川書店
  • 『陸奥甲冑記』(1981年1月 講談社)(坂上田村麻呂阿弖流為を描く)
  • 『染織曼荼羅』(1981年2月 朝日新聞社)(染と織についての入門書)
  • 『寂野』(1981年4月 講談社)(吉岡清十郎の一族を描く)
  • 『利休啾々』(1982年2月 講談社) ISBN 978-4061308367
  • 『けもの谷』(1982年1月 講談社) ISBN 978-4061308398
  • 淀どの覚書』(1983年1月 講談社) ISBN 978-4062004213
  • 『討たれざるもの』(1983年3月 中央公論社・Cノベルス)ー短編集
  • 『修羅の器』(1983年11月 朝日新聞社)(水野守隆を描く)
  • 『黒染の剣』 (1984年1月 講談社) (「寂野」の完結篇)
  • 『葉菊の露』(1984年10月 中央公論社)(郡上藩凌霜隊戊辰戦争を描く)
    • 1987年8月 中公文庫
  • 『染織草紙』(1984年12月 文化出版局) のち廣済堂文庫—ヒューマン・セレクト ISBN 978-4331650820
  • 『七福盗奇伝』(1985年1月 角川書店) ISBN 978-4048723923
  • 『夕鶴恋歌』(1985年3月 講談社) ISBN 978-4062018517
  • 『花篝 小説日本女流画人伝』実業之日本社, 1985.10 のち中公文庫、光文社文庫 
  • 『蜜柑庄屋・金十郎』(1985年6月 集英社文庫) ISBN 978-4087490022
  • 『花僧』中央公論社, 1986.10 「花僧―池坊専応の生涯」(中公文庫)
  • 『忠臣蔵悲恋記』講談社, 1986.12 のち徳間文庫
  • 『闇の絵巻』新人物往来社, 1986.4 のち徳間文庫、光文社文庫(秀吉時代の狩野派長谷川派の確執と暗闘を描く)
  • 森蘭丸』講談社, 1986.7 のち徳間文庫、光文社文庫  
  • 千姫絵姿』秋田書店, 1987.6 のち新潮文庫
  • 『虹の橋』(1987年9月 中央公論社) ISBN 978-4120016134
  • 『花暦―花にかかわる12の短篇』中央公論社、1988 のち広済堂文庫、徳間文庫
  • 『覇王の女 春日局・波乱の生涯』(カッパ・ノベルス) 光文社, 1988.7 『江戸の鼓 春日局の生涯』広済堂文庫、1992 のち徳間文庫 2006
  • 聖徳太子』(少年少女伝記文学館 小市美智子 画. 講談社, 1988.9
  • 『天涯の花 小説・未生庵一甫』中央公論社, 1989.4 のち文庫 
  • 親鸞』(京都・宗祖の旅) 淡交社, 1990.10
  • 『嫋々の剣』徳間書店, 1990.10 ー短編集 のち徳間文庫 
  • 『もどり橋』中央公論社, 1990.4 のち文庫、光文社時代小説文庫
  • 『空蝉の花 池坊の異端児・大住院以信』 (新潮書下ろし時代小説) 新潮社, 1990.5 のち文庫、中公文庫 
  • 空海』 (京都・宗祖の旅) 淡交社, 1990.6
  • 『火宅往来 日本史のなかの女たち 歴史ロマン』広済堂出版, 1990.8
  • 『女人の寺 大和古寺逍遥』広済堂出版, 1991.10
  • 『村雨の首 歴史小説集』広済堂出版, 1991.2
  • 『流離の海 私本平家物語』新潮社, 1992.6 (東京新聞連載)のち中公文庫 
  • 『遍照の海』中央公論社、1992年 のち文庫、徳間文庫
  • 『有明の月 豊臣秀次の生涯』広済堂出版, 1993.1 のち文庫
  • 『女人絵巻 歴史を彩った女の肖像』徳間書店, 1993.10
  • 『意気に燃える 情念に生きた男たち』広済堂出版, 1993.10
  • 『歴史に舞った女たち』(広済堂文庫. 特選時代小説) 1993.2
  • 『遠い蛍』徳間書店, 1993.7 短編集、のち文庫 
  • 『見えない橋』日本経済新聞社, 1993.9 のち新潮文庫、徳間文庫  
  • 『冬の刺客』徳間書店, 1994.10 のち文庫
  • 『海の蛍 伊勢・大和路恋歌』学習研究社, 1994.2 ー短編集、のち広済堂文庫、徳間文庫 
  • 『絵師の首 小説江戸女流画人伝』新潮社, 1994.2 改題『雪椿 小説江戸女流画人伝』廣済堂文庫 1999.3
  • 『閻魔王牒状 滝にかかわる十二の短篇』朝日新聞社, 1994.8 のち徳間文庫 
  • 『京都知の情景』読売新聞社 1995年 「京都知恵に生きる」中公文庫
  • 『竹のしずく』(時代小説人情シリーズ) PHP研究所, 1995.9 「木戸のむこうに」幻冬舎文庫、徳間文庫 
  • 『狐火の町』書下ろし長篇時代小説 広済堂出版, 1995.9 のち文庫、中公文庫  
  • 『幾世の橋』新潮社, 1996.11 のち文庫、幻冬舎文庫  
  • 『重籐の弓』(1996年4月 徳間書店)ー短編集
  • 『天空の橋』徳間書店, 1997.6 のち文庫、中公文庫 
  • 『瀧桜 珠玉時代短篇集』(廣済堂文庫. 特選時代小説), 1998.10
  • 『天の鎖 小説・日本庶民通史 平安篇』新人物往来社, 1998.10
    • 「延暦少年記」「応天門炎上」「けものみち」中公文庫
  • 『惜別の海』新潮社, 1998.4 秀吉の朝鮮出兵を描く のち幻冬舎文庫、中公文庫 
  • 『はぐれの刺客』徳間書店, 1999.11 のち文庫、光文社時代小説文庫
  • 『螢の橋』幻冬舎, 1999.11 真田大助と豊臣家残党を描く のち文庫、徳間文庫 
  • 『火宅の坂』徳間書店, 2001.10 のち文庫、光文社文庫  
  • 『風浪の海』(廣済堂文庫. 特選歴史読物), 2001.11
  • 『大蛇(おろち)の橋』幻冬舎, 2001.4 のち文庫 
  • 『村雨の首 傑作歴史小説集』(廣済堂文庫. 特選時代小説), 2001.7
  • 『雁の橋』幻冬舎、2002年 のち文庫
  • 『女人の寺』(廣済堂文庫. 特選歴史読物) 2002.5
  • 『高札の顔 酒解神社・神灯日記』(2005年2月 徳間書店) ISBN 978-4198619787
  • 『宗旦狐 茶湯にかかわる十二の短編』徳間書店, 2005.5 のち光文社文庫 
  • 『暗闇心中』 (ワンツー時代小説文庫) ワンツーマガジン社, 2005.12
  • 『これからの橋—澤田ふじ子自選短編集』(2007年1月 中央公論新社)のち文庫 
  • 『深重(じんじゅう)の橋』中央公論新社, 2010.2 のち文庫(応仁の乱前後の時代を舞台に描く)
  • 『天皇(みかど)の刺客』徳間書店, 2013.4 のち文庫(幕末の暗闘を描く)

禁裏御付武士事件簿

編集

公事宿事件書留帳

編集

足引き寺閻魔帳

編集

真贋控帳

編集

高瀬川女船歌

編集
  • 『高瀬川女船歌』(1997年11月 新潮社ISBN 978-4103760061
    • 2000年8月 新潮文庫 2003年4月 幻冬舎文庫 徳間文庫 
  • 『いのちの蛍』(2000年2月 新潮社) ISBN 978-4103760092
    • 2003年4月 幻冬舎文庫 徳間文庫 
  • 『銭とり橋』(2003年4月 幻冬舎) ISBN 978-4344003286
    • 2004年8月 幻冬舎文庫 徳間文庫 
  • 『篠山早春譜』(2005年3月 幻冬舎) ISBN 978-4344007611
    • 2006年10月 幻冬舎文庫 徳間文庫、2014
  • 『あんでらすの鐘』2011年1月 中央公論新社 のち文庫、徳間文庫 
  • 『仇討ちの客』2011年8月 中央公論新社 のち文庫、徳間文庫 
  • 『奈落の顔』2012年4月 中央公論新社 のち徳間文庫  
  • 『偸盗の夜』2013年9月 中央公論新社 のち徳間文庫 
  • 『似非遍路』徳間書店、2015 のち文庫 

祇園社神灯事件簿

編集

土御門家・陰陽事件簿

編集

京都市井図絵

編集

脚注

編集
  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.452
  2. ^ 直木賞受賞・澤田瞳子「母・澤田ふじ子と同じ道に。研究の道を断念した私の想像力が、作家への扉を開いた」 母娘二代で作家に|話題|婦人公論.jp”. 婦人公論.jp. 2022年8月20日閲覧。
  3. ^ ネコメンタリー>「澤田瞳子とそら」【NHK】2022年05月25日付、に京都の実家と出て来る
  4. ^ a b c d 澤田ふじ子”. www.tokuma.jp. 徳間書店. 2022年8月20日閲覧。

関連項目

編集