滬杭線上海から、浙江省嘉興市を経由し浙江省杭州に至る全長202キロメートルの鉄道路線である。上海では滬寧線京滬線に、杭州では浙贛線および宣杭線(旧杭牛線)に接続する。また、滬杭線外環線のうち、上海虹橋駅に接続する支線は虹封線および虹七線と呼ばれる。

滬杭線
基本情報
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
起点 上海南駅
終点 杭州駅
開業 1916年12月
運営者 中国国家鉄路集団
路線諸元
路線距離 202キロメートル[1]:2353
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
路線図
km 等級
KBHFa
0 上海
eABZgl exSTR+r
滬新線内環線
BHF exSTR
上海西(旧真如 1
DST exSTR
江橋鎮 4
DST exSTR
匡巷 5
DST exSTR
南翔 2
CONTgq ABZgr exSTR
京滬線滬寧線
STR+l STRr exBHF
長寧)(梵皇渡
BHF exSTR
封浜 4
ABZgl STR+r exSTR
虹封線
STR BHF exSTR
上海虹橋
ABZg+l STRr exSTR
虹七線
BHF exSTR
七宝 4
DST exSTR
李家塘 5
STR exBHF
徐家匯
STR exSTR+l exSTRr
滬新線内環線
STR KBHFxa
上海南(旧新竜華 1
STR eBHF
梅隴
STR BHF
莘荘 4
STRl ABZgr+r
滬杭線外環線に接続
BHF
春申 松江区新橋鎮春申村 4
DST
新橋 松江区新橋鎮 3
BHF
56.8 松江 松江区 3
DST
石湖蕩 松江区石湖蕩鎮 4
DST
新浜 松江区新浜鎮 4
ABZgl CONTfq
金山線新閔線に接続
DST
楓涇 金山区楓涇鎮 4
STR+GRZq
上海市浙江省嘉興市
BHF
92.9 嘉善 魏塘鎮 3
DST
嘉興東 南湖区 3
BHF
110.7 嘉興 2
DST
馬王塘 馬橋郷 4
DST
王店 王店鎮 4
STR+GRZq
浙江省嘉興市浙江省海寧市
BHF
138.4 海寧(旧硤石硤石鎮 2
DST
斜橋 斜橋鎮 4
BHF
長安鎮 長安鎮 3
DST
許村 許村鎮 4
STR+GRZq
浙江省海寧市浙江省杭州市
BHF
178.9 臨平 余杭区臨平鎮 3
DST
喬司 余杭区喬司鎮 1
DST
筧橋 筧橋鎮 4
CONTg STR
宣杭線に接続、杭州北駅方向に連絡
ABZgl+l ABZgr+r
滬昆線バイパス線に接続、杭州駅方向に連絡
DST STR
艮山門 上城区 1
STR BHF
杭州東
BHF STR
202.4 杭州 上城区 1
CONTf CONTf
浙贛線に接続、貴陽駅方面
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滬杭線
各種表記
繁体字 滬杭鐵路
簡体字 沪杭铁路
拼音 Hùháng Tiĕlù
英文 Shanghai–Hangzhou Railway
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概要

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2006年上海南駅が供用され、滬杭線の始発列車の多くは上海駅から上海南駅に移行した。これに合わせ、浙贛線の電化・高速化工事が行われたため、同年7月5日から12月31日の間、滬杭線杭州方向の起点は杭州駅から筧橋駅に移行していた。そして工事が完成した2006年12月31日より、滬杭線浙贛線湘黔線貴昆線は合併し、上海からに昆明に至る滬昆線と改称、合わせて中国中南部地方を横断する交通幹線となった。

2010年10月26日、本線を並走する高速鉄道滬杭旅客専用線が開通した。

かつて、上海駅と現在の上海南駅(当時の新竜華駅)の間には、内環線(1965年に滬新線と改名)が走っていたが、上海市の急速な発展と共に交通の障害となってきたため、迂回する外環線が1987年に開通すると、1997年8月に廃止・撤去され、跡地は上海軌道交通3号線に再利用された。

なお、キロ程は、上海南駅からでは、上海駅からに比べて30キロメートルほど短くなり、例えば松江駅では26.4キロメートルとなる。

同様に、上海駅から杭州東駅は196キロメートル、上海南駅から杭州駅は172キロメートル、上海南駅から杭州東駅は165.6キロメートルとなる。

歴史

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重大事故

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上海列車事故

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1988年3月24日、滬杭線外環線の匡巷駅付近において、滬杭線311列車と208列車が衝突、311列車に搭乗していた多数の日本人修学旅行生が死亡する事故があった(上海列車事故)。


参照

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参考資料

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  1. ^ 辭海編輯委員會, ed (1989). 《辭海》(1989年版). 上海辭書出版社