渡島福島駅
かつて北海道福島町に存在した北海道旅客鉄道の鉄道駅
渡島福島駅(おしまふくしまえき)は、北海道松前郡福島町字福島にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)松前線の駅(廃駅)である。電報略号はフク。事務管理コードは▲141505[2]。
渡島福島駅 | |
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おしまふくしま Oshima-Fukushima | |
◄千軒 (9.0 km) (2.7 km) 白符► | |
所在地 | 北海道松前郡福島町字福島 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 松前線 |
キロ程 | 33.2 km(木古内起点) |
電報略号 | フク |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1942年(昭和17年)11月1日[1] |
廃止年月日 | 1988年(昭和63年)2月1日[1] |
備考 | 松前線廃線に伴い廃駅 |
歴史
編集年表
編集- 1942年(昭和17年)11月1日:国有鉄道福山線の碁盤坂駅(後の千軒駅) - 渡島吉岡駅間の開通に伴い、一般駅として開業[1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1953年(昭和28年)11月8日:福山線が、路線名を松前線に変更。
- 1963年(昭和38年)12月1日:準急「松前」運行開始。
- 時期不詳[注釈 1]:業務委託化。
- 1980年(昭和55年)10月1日:急行「松前」廃止により、優等列車の停車がなくなる。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:業務委託を廃止し、駅員無配置駅となる[3](簡易委託化)。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[1]。
- 1988年(昭和63年)2月1日:松前線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅名の由来
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当駅が所在する地名に、旧国名の「渡島」を付する。
駅構造
編集廃止時点では島式ホーム片面使用の1面1線を有する地上駅であり、業務委託駅となっていた。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も転轍機が撤去された状態で側線として残っていた。ホームは、線路の南側(松前方面に向かって左手側)に存在した。かつては島式ホーム1面2線を有する、列車交換可能な職員配置駅であった。
駅舎はホームの南側に位置し、構内踏切で連絡した[4]。古い木造駅舎で、屋根は津軽海峡からの海風により錆だらけであったという[4]。
利用状況
編集- 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は392人[4]。
駅周辺
編集- 北海道道532号岩部渡島福島停車場線
- 国道228号
- 福島町役場
- 松前警察署福島交番
- 福島郵便局
- 道南うみ街信用金庫福島支店
- 福島町立福島小学校
- 福島町立福島中学校
- 福島町青函トンネル記念館
- 道の駅横綱の里ふくしま
- 福島大神宮 - 駅から約0.7 km。祭神は天照皇大御神と豊受大神。道指定無形民俗文化財である松前神楽の発祥地[4]である。
- 福島川
- 函館バス「福島」停留所
跡地
編集2010年(平成22年)時点では町役場が建築されているが[5]、鉄道関連施設は何も残っていない[6]。2024年(令和6年)時点では町役場の入口に、「渡島福島駅跡」と書かれた看板があった。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、829頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、219頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)62ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)169ページより。
- ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)164ページより。