林城

長野県松本市にあった城。信濃国守護所

林城(はやしじょう)は、長野県松本市にあった信濃国守護小笠原氏の館(日本の城山城)。「小笠原氏城跡」として井川館(井川城)と共に国の史跡に指定されている[1][2]

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林城
長野県
林城(大城)
林城(大城)
別名 金華山城(大城の別名)、福山城(小城の別名)
城郭構造 山城
築城主 小笠原氏
築城年 長禄3年(1459年
廃城年 天文19年(1550年
遺構 曲輪、土塁、石垣
指定文化財 国の史跡「林城跡」
(「小笠原氏城跡」に包含)
位置 北緯36度13分28秒 東経138度0分37秒 / 北緯36.22444度 東経138.01028度 / 36.22444; 138.01028 (林城)座標: 北緯36度13分28秒 東経138度0分37秒 / 北緯36.22444度 東経138.01028度 / 36.22444; 138.01028 (林城)
地図
林城の位置(長野県内)
林城
林城
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歴史

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信濃国守護であった小笠原氏は、当初は井川館を拠点にしていたが、長禄3年(1459年)、府中小笠原家の小笠原清宗が築城したとされる。後に清宗の曾孫小笠原長棟が同族の松尾小笠原氏を屈服させ、小笠原氏を統一した後に拠点を移した。

天文19年(1550年)7月15日に長棟の子小笠原長時武田信玄に攻められ一夜のうちに落城した(林城の戦い)。

構造・遺構

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1.大城、2.小城

林大城(金華山城)と林小城(福山城)からなる。麓の大嵩崎集落には館町が形成されていた。

林大城

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現在は曲輪土塁石垣などの遺構が残っている。林大城の周囲には東城山遊歩道が整備されている。1970年(昭和45年)10月22日に長野県指定史跡に指定されていたが[3]2017年(平成29年)2月9日付で井川城と共に国の史跡に指定された[2]

林小城

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林小城の土塁

大嵩崎集落を挟んで南西側にある。かつては小城は「古城」と考えられ、林大城よりも古くに築城されたと考えられていたが、縄張りなどが複雑なことから大城より後に築城されたと考えられている。小城も土塁石垣が残っている。

林大城と同じく県の史跡に指定されていたが、2018年(平成30年)11月16日の文化審議会の答申により、小城も国の史跡に追加指定される見込みとなった[4]

脚注

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  1. ^ 2017年(平成29年)2月9日文部科学省告示第7号。
  2. ^ a b 「小笠原氏城跡」公益財団法人 八十二文化財団公式HP
  3. ^ 「小笠原氏城跡」公益財団法人 八十二文化財団公式HP
  4. ^ 国史跡小笠原氏城跡の追加指定が答申されました松本市公式HP

参考文献

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  • 信濃史学会編 『信州の山城 信濃史学会研究叢書2』 1988年

関連項目

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外部リンク

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