板屋川(いたやがわ)は、木曽川水系の一級河川岐阜県岐阜市本巣市を流れる。伊自良川長良川を経て伊勢湾に至る木曽川の3次支川[1][2]

板屋川
板屋大橋(岐阜市木田)より下流方向を望む
水系 一級水系 木曽川
種別 一級河川
延長 12 km
流域面積 32 km2
水源 岐阜市雛倉
河口・合流先 伊自良川(岐阜県)
流域 岐阜県
地図
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岐阜市周辺主要河川の位置関係図

地理

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現在の瑞穂市(着色部)周辺河川の位置関係図
 
伊自良川との合流点付近に形成された輪中群
板屋川・概略図
 
岐阜市雛倉市場付近
 
岐阜県道79号
 
雛倉川
 
岐阜県道167号
 
岐阜県道167号(講和橋)
 
岐阜県道78号
 
西郷ほたるの里
 
岐阜県道168号
 
岐阜県道91号板屋大橋
 
伊自良川

岐阜県岐阜市北西部の雛倉地区が水源。岐阜市と本巣市の境付近を南流し、岐阜市下西郷付近で流れを南東へ方向を変える。岐阜市木田の板屋大橋付近から再び、南に向かい、次第に南西方向に流れる。岐阜市下尻毛付近で伊自良川と合流する。

伊自良川との合流点付近は、大雨のたびに氾濫を繰り返してきた。地域住民は水害対策として古くから輪中を築くなどしてきた。国も大正から昭和にかけて「鳥羽川・伊自良川・板屋川改修工事」が行われた。しかし近年になっても水害の不安は消えず、特に1976年(昭和51年)の台風17号による被害は、甚大であった。

ホタル保全の取り組み

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板屋川流域はかつてたくさんのゲンジボタルが生息していたが、農薬などによる汚染で昭和40年代には生息数が激減した。農薬の改良や地域住民の努力で昭和50年代後半には多くのホタルが現れるようになった。1988年から流域の岐阜市西郷地区の八王子神社付近では毎年6月初旬に「ホタルまつり」が開かれるようになった。1989年(平成元年)には、ゲンジボタルの保全活動が認められ、環境庁より「岐阜市西郷板屋川ホタルの里」として「ふるさといきものの里100選」の認定を受けた。しかし、1993年頃から再びホタルが現れなくなり、地域住民の努力が続いている。

主な橋

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  • 板屋大橋
  • 東板谷橋
  • 下鵜飼橋
  • 下西郷橋
  • 西浦橋

脚注

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関連項目

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