日吉津村
日吉津村(ひえづそん)は、鳥取県西部の西伯郡に属する村[1]。1889年(明治22年)の村制施行から単独村制を維持しており[2]、2004年(平成16年)11月1日以降は県内唯一の村となった。また、2021年(令和3年)現在、村では日本で4番目に面積が小さく、市町村においても6番目に面積が小さい。
ひえづそん 日吉津村 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方(山陰地方) | ||||
都道府県 | 鳥取県 | ||||
郡 | 西伯郡 | ||||
市町村コード | 31384-0 | ||||
法人番号 | 3000020313840 | ||||
面積 |
4.20km2 | ||||
総人口 |
3,561人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 848人/km2 | ||||
隣接自治体 | 米子市 | ||||
村の木 | クロマツ | ||||
村の花 | チューリップ | ||||
他のシンボル | - | ||||
日吉津村役場 | |||||
村長 | 中田達彦 | ||||
所在地 |
〒689-3553 鳥取県西伯郡日吉津村大字日吉津872-15 北緯35度26分25秒 東経133度22分51秒 / 北緯35.44017度 東経133.38075度座標: 北緯35度26分25秒 東経133度22分51秒 / 北緯35.44017度 東経133.38075度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集箕蚊屋平野に面し、北は日本海、三方を米子市に囲まれている。日野川の東側に位置する平坦な田園地帯である[3][4][5]。
地理
編集- 山:なし
- 河川:日野川
広袤 ()
編集
国土地理院地理情報によると、日吉津村の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは1.8km、南北の長さは2.9kmである。 |
歴史
編集- 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制の施行により、会見郡日吉津村、富吉村及び今吉村の区域をもって、会見郡日吉津村が発足する[3][6]。
- 1896年(明治29年) - 郡制の施行により、会見郡及び汗入郡の区域をもって、西伯郡が発足により、日吉津村は西伯郡の所属となる。
- 1927年(昭和2年) - 1924年(大正13年)頃から箕蚊屋地域で発生した小作争議が紛糾して農民と地主側が衝突。農民組合側20人が騒擾罪の容疑で逮捕、起訴された[7]。
- 1964年(昭和39年)4月1日 - 国道9号が開通する[3][6]。
- 1976年(昭和51年)4月1日 - 「ヒ」を図案化した村章を制定する[8][9][3]。
- 1979年(昭和54年)4月15日 - チューリップマラソンが初開催される[3][6]。
- 1985年(昭和60年)8月21日 - 国道431号皆生大橋が開通する[3][6]。
- 1988年(昭和63年)6月 - 村歌を制定する[3][6]。
- 1989年(平成元年)
- 1993年(平成5年)7月11日 - 日野川河川敷運動広場が完成する[3][6]。
- 1999年(平成11年)3月24日 - ジャスコ日吉津店(現:イオンモール日吉津)が完成する[3][6]。
- 2006年(平成18年)11月2日 - 交通事故死亡ゼロの期間が10年を達成する[6]。
行政
編集地域
編集大字名
編集大字名 | 郵便番号 |
---|---|
今吉 | 689-3551 |
冨吉 | 689-3552 |
日吉津 | 689-3553 |
役所
編集施設名 | 画像 | 備考 |
---|---|---|
日吉津村役場 |
警察
編集施設名 | 備考 |
---|---|
日吉津駐在所 | 米子警察署が管轄する |
消防
編集施設名 | 備考 |
---|---|
日吉津村消防団[12] | 村内には常設消防施設は無く、鳥取県西部広域行政管理組合 米子消防署の管轄となる。 |
図書館
編集施設名 | 備考 |
---|---|
日吉津村中央公民館図書室 |
その他の施設
編集- 日吉津村民俗資料館
郵便局
編集施設名 | 備考 |
---|---|
日吉津郵便局 | |
日吉津下口簡易郵便局 |
産業
編集商業
編集農業
編集工業
編集- 王子製紙米子工場
- 住所は米子市吉岡だが、敷地の大部分は日吉津村にある。
産業人口(2000年)
編集- 第一次産業:200人
- 第二次産業:454人
- 第三次産業:982人
地域
編集人口
編集1920年は1000人台であったが、その後は人口は右肩上がりに増え続け、2001年には人口が3000人を超えた[3][13]。
人口減少が進む鳥取県にあって、2015年国勢調査でも人口が10年前に比べ12%近く増えた。フィンランド発祥の「ネウボラ」という制度を採り入れ、妊娠から子育て中にかけて、保健師の訪問や小学校就学時の教材費支給などで手厚く支援する取り組みが奏功して、転入や出産が多いためである[14]。
前述したとおり、当村は米子市に三方を囲まれており、米子市のベッドタウン(米子都市圏)となっていて、人口増加は米子市のドーナツ化現象によるところも大きい。
日吉津村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 日吉津村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 日吉津村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
日吉津村(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
教育
編集- 日吉津村立日吉津小学校
- 米子市日吉津村中学校組合立箕蚊屋中学校(所在地は米子市)
隣接している自治体
編集交通
編集鉄道路線
編集鉄道路線はない。最寄り駅はJR西日本山陰本線・伯備線 伯耆大山駅となる(但し、王子製紙米子工場へ通じる貨物専用の線路は村内の一部を通っている)。
バス路線
編集- 一般路線バス
道路
編集- 一般国道
- 都道府県道
- 市町村内を走る県道
情報通信
編集市外局番は、0859となっている。市内局番は、全域27、37(0、1、7 - 9000番台)、39(3000番台)となっている。
米子市・日吉津村・南部町・伯耆町の1市2町1村全域の郵便物の集配は、米子郵便局が行う。
- 683-00xx、683-08xx、683-85xx、683-86xx、683-87xx、683-01xx、689-35xx、689-34xx、683-03xx、683-02xx、689-41xx、689-42xx
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集出身人物
編集注釈
編集出典
編集- ^ 日吉津村ホームページ(2019年9月29日閲覧)
- ^ “日吉津村における取り組みについて”. 厚生労働省. 2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “村勢要覧 2006年”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “日吉津村 位置”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “地勢”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “村のおいたち”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ 組合員二十人を起訴『山陰新聞』昭和2年6月23日夕刊(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p5323 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 図典日本の市町村章 p173
- ^ “村章”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “村民憲章”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “村の花と木”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “日吉津村消防団条例”. 日吉津村例規集. 2012年5月29日閲覧。
- ^ “人口と世帯数”. 日吉津村. 2012年5月29日閲覧。
- ^ 【堅調地価 潜む不安】(下)白馬・熱海に復活の足音/活性化 自治体の努力次第『日本経済新聞』朝刊2019年9月27日(5面)2019年9月29日閲覧
参考文献
編集- 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113。
関連項目
編集外部リンク
編集- 行政
- 日吉津村 ひとのえがおづくりができる村
- 日吉津村 (hiezu.jp) - Facebook
- 日吉津村 (@hiezu_son) - X(旧Twitter)
- 日吉津村 (@hiezu_son) - Instagram
- 日吉津村 (@hiezu_son) - LINE公式アカウント
- 観光
- 地図
- 日吉津村に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 鳥取県西伯郡日吉津村(31384A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ(左側基準年月日のチェック操作で行政区域の変遷を見ることができる)
- 地図 - Google マップ