(しんどう ふゆき、1966年[1] -)は、日本小説家推理作家芸能プロモーター映画監督大阪府出身。工業高校中退。[1]

新堂 冬樹しんどう ふゆき
誕生 1966年
大阪府
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1998年 - 現在
主題 暗黒小説純文学ブラックコメディ
主な受賞歴 第7回メフィスト賞
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

略歴

編集

人物

編集

10代の頃から闇金融の世界で働いていたことを公言し[2]、現在も金融コンサルタントを兼業している[1]。その経歴を生かした「カネ」や「女」などの欲望渦巻く「裏社会」を描いたノワール小説を書く一方で対極的に静謐な純愛小説も書いており[2]、ファンは前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ぶ[1]。オフィシャルブログのタイトルを「白と黒」とするなど、本人も公認の呼称である。

昆虫好きで、DVDソフト『世界最強虫王決定戦』の監修を務めている。また、『虫皇帝』シリーズを新堂プロにおいて製作。自ら監督・構成・ナレーションを担当する。

著作

編集

小説

編集

溝鼠シリーズ三部作

編集
  • 溝鼠(2002年4月 徳間書店 / 2005年3月 トクマ・ノベルズ / 2006年3月 徳間文庫 / 2011年2月 幻冬舎文庫
  • 毒蟲vs.溝鼠(2006年4月 徳間書店 / 2008年3月 トクマ・ノベルズ / 2009年10月 徳間文庫 / 2011年12月 幻冬舎文庫)
  • 溝鼠最終章(2013年1月 徳間書店 / 2014年8月 徳間文庫)

悪の華シリーズ

編集
  • 悪の華(2002年10月 光文社 / 2005年1月 カッパ・ノベルス / 2006年10月 光文社文庫 / 2011年4月 幻冬舎文庫)
  • 聖殺人者(2005年3月 光文社 / 2008年2月 光文社文庫 / 2011年6月 幻冬舎文庫)
  • 神を喰らう者たち(2019年10月 光文社 / 2022年7月 光文社文庫)

ノンシリーズ

編集
  • 血塗られた神話(1998年8月 講談社 / 2001年7月 講談社文庫 / 2008年10月 幻冬舎文庫)
  • 闇の貴族(1999年6月 講談社 / 2002年6月 講談社文庫 / 2008年12月 幻冬舎文庫)
  • ろくでなし(1999年12月 講談社 / 2002年10月 幻冬舎文庫)
  • 無間地獄(2000年5月 幻冬舎 / 2002年8月 幻冬舎文庫)
  • カリスマ(2001年3月 徳間書店 / 2003年4月 トクマ・ノベルズ / 2004年3月 徳間文庫 / 2009年12月 幻冬舎文庫)
  • 鬼子(2001年10月 幻冬舎 / 2003年4月 幻冬舎文庫)
  • 忘れ雪(2003年1月 角川書店 / 2005年2月 光文社文庫)
  • 炎と氷(2003年10月 祥伝社 / 2006年3月 祥伝社文庫
  • ある愛の詩(2004年1月 角川書店 / 2006年2月 角川文庫
  • 銀行籠城(2004年3月 幻冬舎 / 2007年10月 幻冬舎文庫)
  • 三億を護れ!(2004年4月 徳間書店 / 2006年10月 トクマ・ノベルズ / 2007年12月 徳間文庫)
  • アサシン(2004年8月 角川書店 / 2006年11月 カドカワノベルズ / 2008年10月 角川文庫)
  • 動物記(2004年10月 角川書店 / 2008年1月 角川文庫)
  • 背広の下の衝動(2004年11月 河出書房新社
    • 【改題】ホームドラマ(2006年11月 河出文庫
  • 吐きたいほど愛してる。(2005年1月 新潮社 / 2007年8月 新潮文庫
    • 収録作品:半蔵の黒子 / お鈴が来る / まゆかの恋慕 / 英吉の部屋
  • 僕の行く道(2005年2月 双葉社 / 2008年6月 双葉文庫
  • 天使がいた三十日(2005年6月 講談社 / 2010年12月 幻冬舎文庫)
  • 誰よりもつよく抱きしめて(2005年9月 光文社 / 2008年10月 光文社文庫 / 2024年12月 光文社文庫【新装版】)
  • 砂漠の薔薇(2006年1月 幻冬舎 / 2008年4月 幻冬舎文庫)
  • 黒い太陽(2006年3月 祥伝社 / 2008年9月 祥伝社文庫)
  • 底なし沼(2006年8月 新潮社 / 2009年2月 新潮文庫)
  • ぼくだけの☆アイドル(2006年8月 光文社 / 2009年6月 光文社文庫)
  • あなたに逢えてよかった(2006年10月 角川書店 / 2010年1月 角川文庫)
  • 百年恋人(2007年4月 双葉社 / 2010年5月 双葉文庫)
  • 日本一不運な男(2007年5月 中央公論新社
  • 摂氏零度の少女(2007年11月 幻冬舎 / 2009年10月 幻冬舎文庫)
  • ブルーバレンタイン(2007年12月 角川書店 / 2008年12月 カドカワノベルズ / 2010年7月 角川文庫)
  • 枕女優(2008年5月 河出書房新社 / 2010年6月 河出文庫)
  • 夜騎士物語(2008年8月 双葉社 / 2012年5月 ハルキ文庫
  • 女王蘭(2008年10月 祥伝社 / 2011年3月 祥伝社文庫)
  • 女優仕掛人(2009年1月 角川書店 / 2009年11月 カドカワノベルズ / 2010年10月 角川文庫)
  • アンチエイジング(2009年2月 ポプラ社
    • 【改題】整形夫婦―アンチエイジング(2013年2月 ポプラ文庫
  • 不倫純愛(2009年2月 新潮社 / 2011年1月 新潮文庫)
  • 君が悪い(2009年2月 光文社 / 2011年8月 光文社文庫)
  • 殺し合う家族(2009年3月 徳間書店 / 2010年9月 徳間文庫)
  • ギャングスタ(2009年6月 徳間書店 / 2010年12月 徳間文庫)
  • 引き出しの中のラブレター(2009年8月 河出書房新社 / 2011年6月 河出文庫)
  • ブラック・ローズ(2009年12月 幻冬舎 / 2011年8月 幻冬舎文庫)
  • 白と黒が出会うとき(2010年4月 河出書房新社)
    • 【改題】白い毒(2013年11月 河出文庫)
  • 純恋(2010年11月 徳間書店 / 2012年10月 徳間文庫)
  • 華麗なる欺き(2011年3月 角川春樹事務所 / 2012年8月 ハルキ文庫)
  • 帝王星(2011年6月 祥伝社 / 2013年6月 祥伝社文庫)
  • 悪虐(2011年7月 幻冬舎 / 2013年10月 幻冬舎文庫)
  • アキバの帝王(2011年8月 講談社 / 2014年8月 文芸社文庫
  • 硝子の鳥(2011年8月 角川書店 / 2013年8月 角川文庫)
  • 白い鴉(2011年9月 朝日新聞出版 / 2012年12月 双葉文庫)
  • 哀しみの星(2012年2月 角川書店 / 2014年8月 角川文庫)
  • 傷だらけの果実(2012年9月 河出書房新社 / 2020年1月 河出文庫)
  • 君想曲(2012年11月 双葉社 / 2015年8月 双葉文庫)
  • 別れさせ屋の恋―パルフェタムール(2013年1月 ポプラ社)
  • 東京バビロン(2013年5月 幻冬舎 / 2015年10月 幻冬舎文庫)
  • たったひとつの花だから(2013年8月 中央公論新社 / 2015年8月 中公文庫)
  • 逃亡者(2013年11月 角川春樹事務所 / 2015年4月 ハルキ文庫)
  • キャバクラ探偵事務所(2014年1月 河出書房新社)
  • 瞳の犬(2014年10月 角川書店 / 2017年6月 角川文庫)
  • 少女A(2014年10月 祥伝社 / 2017年7月 祥伝社文庫)
  • 熱血教師カオルちゃん(2015年8月 角川春樹事務所)
    • 【改題】ウチの担任が熱すぎて!(2020年7月 双葉文庫)
  • ホームズ四世(2016年8月 講談社 / 2022年3月 中公文庫)
  • 私立 新宿歌舞伎町学園(2016年11月 KADOKAWA / 2019年5月 角川文庫)
  • 制裁女(2016年12月 徳間書店 / 2018年4月 徳間文庫)
  • 紙のピアノ(2017年2月 双葉社 / 2019年10月 双葉文庫)
  • 血(2017年3月 中央公論新社 / 2020年2月 中公文庫)
  • 夜姫(2017年3月 幻冬舎 / 2019年8月 幻冬舎文庫)
  • 痴漢冤罪(2017年11月 祥伝社 / 2020年11月 祥伝社文庫)
  • 不倫純愛 一線越えの代償(2017年12月 幻冬舎文庫)
  • 枕女王(2018年3月 河出書房新社)
    • 【改題】枕アイドル(2023年1月 集英社文庫)
  • ASK トップタレントの「値段」(2018年5月 集英社 / 2020年9月 集英社文庫)
  • 少年は死になさい…美しく(2019年3月 中央公論新社 / 2021年8月 中公文庫)
  • カリスマvs.溝鼠 悪の頂上対決(2019年6月 徳間書店 / 2021年2月 徳間文庫)
  • 極限の婚約者たち(2019年7月 双葉社)
    • 【改題】漂流恋愛(2021年9月 双葉文庫)
  • 医療マフィア(2019年11月 祥伝社文庫)
  • 犯人は、あなたです(2019年11月 河出書房新社)
  • 絶対聖域(2020年2月 講談社)
    • 【改題】仁義なき絆(2021年10月 幻冬舎文庫)
  • 動物警察24時(2020年10月 光文社 / 2024年1月 光文社文庫)
  • 誘拐ファミリー(2020年11月 双葉社)
  • 168時間の奇跡(2021年2月 中央公論新社 / 2023年4月 中公文庫)
  • なごり雪(2021年3月 KADOKAWA / 2023年4月 角川文庫)
  • ろくでなしとひとでなし(2022年2月 幻冬舎文庫)
  • 虹の橋からきた犬(2022年4月 集英社文庫)
  • 任侠ショコラティエ(2022年5月 双葉社)
  • 嫌われ者の矜持(2022年7月 光文社)
  • #刑事の娘は何してる?(2023年4月 中央公論新社)
  • 極悪児童文学 犬義なき闘い(2023年7月 集英社文庫)
  • シン人間失格(2024年5月 ビジネス社
  • おかえり ~虹の橋からきた犬~(2024年9月 集英社文庫)
  • 「世界最強虫王決定戦」外伝 戦国虫王(2024年10月 光文社)
  • 1万人の女優を脱がせた男(2024年12月 幻冬舎文庫)
  • 直木賞を取らなかった男(2024年12月 光文社)

その他

編集
  • 黒新堂冬樹のブラック営業術(2010年2月 宝島社
    • 【改題】新堂冬樹の成り上がり処世術(2011年3月 宝島sugoi文庫)
  • 新堂冬樹の女の取扱説明書(2010年11月 あさ出版
  • 彼の「いちばん大切な人」になるたったひとつのルール(2011年12月 宝島社)
    • 【改題】彼が夢中にならずにいられない、最高の彼女になる方法(2014年8月 宝島sugoi文庫)
  • 大ヒットは大反対から生まれる!―掟破りの成功法則(2012年6月 ヒカルランド
  • そのヘビ、ただのヒモかもよ! 自己洗脳の思考術(2022年7月 ビジネス社)
  • 虹の橋からきた手紙(2024年4月 サイゾー
漫画原作
  • 歌舞伎町のカリスマ無双キャバ嬢が史上最強の悪役令嬢マリー・アントワネットに生まれ変わったら(2023年 - 2024年、秋田書店プチプリンセス、作画:ひかり旭)

メディア展開

編集

★=原作提供

映画

編集

テレビドラマ

編集

オリジナルビデオ

編集

舞台

編集

漫画

編集
  • 記憶の中のミライ(2009年7月1日 - 9月5日、BeeTV、企画:安達元一) - 制作総指揮、エキストラ出演

プロモーションビデオ

編集
  • 篠原楓 『GAP&SHOCK』(2009年) - 監督
小説『ある愛の詩』の内容に即して、作者自身が監修し、井上鑑がサウンド・プロデュースを担当したイメージ・アルバム。

作詞

編集

出演

編集

テレビ

編集

出典

編集
  1. ^ a b c d e 新堂冬樹インタビュー”. リアルライブ (2009年8月28日). 2013年6月24日閲覧。
  2. ^ a b c d 新田哲嗣. “SPECIAL INTERVIEW 株式会社新堂プロ 代表取締役社長 新堂冬樹”. B-plus. 2013年6月24日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集