平沢健治
平沢 健治（ひらさわ けんじ、1981年5月4日 - ）は、日本中央競馬会（JRA）に所属する元騎手で現在は調教助手。
| 平沢健治 | |
|---|---|
 | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
 日本 |
| 出身地 | 千葉県 |
| 生年月日 | 1981年5月4日（41歳） |
| 身長 | 165cm |
| 体重 | 53kg |
| 血液型 | A型 |
| 騎手情報 | |
| 所属団体 | 日本中央競馬会 |
| 所属厩舎 |
美浦・稗田研二（2001.3.1-2005.4.20） |
| 初免許年 | 2001年3月1日 |
| 免許区分 | 障害 |
| 重賞勝利 | 5勝 |
戸籍上の表記は常用外漢字が含まれた「平澤」だが、JRAでは旧字体等での登録が認められていないため、常用漢字の「平沢」に修正して登録している[2]。
来歴
編集父親がJRA競馬学校の教官を務めていた縁で、幼少期より乗馬に親しんでいた。当初は双子の弟が競馬学校を目指していたが、その弟が競馬学校の受験に失敗したことから騎手を志す[3]。
2001年に美浦トレーニングセンター・稗田研二厩舎所属として騎手デビュー。同期に石神深一、大庭和弥、川島信二、小坂忠士、難波剛健、蓑島靖典らがいる。しかし平地競走で結果を出せず、デビュー3年目からは障害競走にも騎乗するようになる[3]。
2011年に平地免許を返上[4]。以後は障害競走専門の騎手となっている。2013年に美浦から栗東トレーニングセンターに所属を移す[4]。
2016年7月、小倉サマージャンプでマキオボーラーに騎乗し重賞初制覇[5]。
2017年5月には、JRA新記録となる障害競走騎乗機会5連勝を達成している[6]。
2020年11月、京都ジャンプステークス（阪神での代替開催）でタガノエスプレッソに騎乗し勝利。オジュウチョウサンの障害連勝記録を11で止める。[7]
2021年6月5日、東京競馬第1Rをセプタリアンで勝利し、JRA通算100勝を達成した（障害94勝、平地6勝）[8]。
2023年12月20日、同月31日付で本人申請により騎手免許を取り下げ、引退することが発表された。現役としての最終騎乗は同月23日の第146回中山大障害でマイネルレオーネに騎乗し7着となった[9]。引退後も引き続き松下武士厩舎に所属し、調教助手に転業する[10][11]。
主な騎乗馬
編集- マキオボーラー（2016年小倉サマージャンプ）
- タイセイドリーム（2018年新潟ジャンプステークス）
- マイブルーヘブン（2019年新潟ジャンプステークス）
- タガノエスプレッソ（2020年阪神ジャンプステークス、2020年京都ジャンプステークス）
騎乗成績
編集| 日付 | 競馬場・開催地 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 頭数 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平
地 |
初騎乗 | 2001年3月3日 | 1回中京1日5R | 3歳未勝利 | トーセンスピリッツ | 14頭 | 5 | 3着 |
| 初勝利 | 2001年3月18日 | 1回中京6日8R | 4歳上500万円下 | ブラッドオレンジ | 16頭 | 1 | 1着 | |
| 障
害 |
初騎乗 | 2003年1月6日 | 1回中山2日5R | 障害4歳上未勝利 | ユウターベスト | 14頭 | 14 | 中止 |
| 初勝利 | 2005年7月24日 | 2回新潟4日4R | 障害3歳上未勝利 | ホリディオンワード | 13頭 | 6 | 6着 | |
| 重賞初騎乗 | 2005年8月20日 | 3回新潟3日10R | 新潟ジャンプS | マイネルユニバース | 14頭 | 10 | 2着 | |
| 重賞初勝利 | 2016年7月30日 | 2回小倉1日8R | 小倉サマージャンプ | マキオボーラー | 11頭 | 1 | 1着 | |
| J・GI初騎乗 | 2005年12月24日 | 5回中山7日10R | 中山大障害 | マイネルユニバース | 14頭 | 11 | 5着 |
| 年度 | 平地競走 | 障害競走 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
| 2001年 | 4 | 6 | 9 | 180 | .022 | .056 | .106 | - | ||||||
| 2002年 | 1 | 3 | 13 | 124 | .008 | .032 | .137 | - | ||||||
| 2003年 | 0 | 7 | 8 | 140 | .000 | .050 | .107 | 0 | 1 | 1 | 22 | .000 | .045 | .091 |
| 2004年 | 1 | 1 | 1 | 56 | .018 | .036 | .054 | 0 | 0 | 2 | 27 | .000 | .000 | .074 |
| 2005年 | 0 | 0 | 0 | 11 | .000 | .000 | .000 | 3 | 4 | 6 | 43 | .070 | .163 | .302 |
| 2006年 | 0 | 0 | 0 | 4 | .000 | .000 | .000 | 0 | 0 | 2 | 56 | .000 | .000 | .036 |
| 2007年 | 0 | 1 | 0 | 5 | .000 | .200 | .200 | 3 | 2 | 2 | 38 | .079 | .132 | .184 |
| 2008年 | 0 | 2 | 0 | 10 | .000 | .200 | .200 | 0 | 2 | 8 | 40 | .000 | .050 | .250 |
| 2009年 | 0 | 0 | 0 | 5 | .000 | .000 | .000 | 4 | 2 | 4 | 51 | .078 | .118 | .196 |
| 2010年 | 0 | 0 | 0 | 2 | .000 | .000 | .000 | 3 | 1 | 1 | 49 | .061 | .082 | .102 |
| 2011年 | 2011年3月より平地免許返上 | 3 | 2 | 6 | 41 | .073 | .122 | .268 | ||||||
| 2012年 | 5 | 3 | 5 | 64 | .078 | .125 | .203 | |||||||
| 2013年 | 7 | 4 | 5 | 68 | .103 | .162 | .235 | |||||||
| 2014年 | 3 | 1 | 3 | 39 | .077 | .103 | .179 | |||||||
| 2015年 | 5 | 9 | 5 | 64 | .078 | .219 | .297 | |||||||
| 2016年 | 12 | 10 | 7 | 69 | .174 | .319 | .420 | |||||||
| 2017年 | 9 | 6 | 10 | 63 | .143 | .238 | .397 | |||||||
| 2018年 | 11 | 12 | 5 | 67 | .164 | .343 | .418 | |||||||
| 2019年 | 10 | 9 | 5 | 65 | .154 | .292 | .369 | |||||||
| 2020年 | 10 | 8 | 6 | 57 | .175 | .316 | .421 | |||||||
| 2021年 | 10 | 9 | 11 | 65 | .154 | .292 | .462 | |||||||
| 2022年 | 8 | 8 | 6 | 60 | .133 | .267 | .367 | |||||||
| 合計 | 6 | 20 | 31 | 537 | .011 | .048 | .106 | 106 | 93 | 100 | 1048 | .101 | .190 | .285 |
脚注
編集- ^ 平沢 健治騎手が所属変更日本中央競馬会、2023年8月31日配信・閲覧
- ^ 騎手課程卒業者名簿 - JRA競馬学校
- ^ a b 平沢健治騎手(2)『父親は競馬学校の元教官、双子の弟は装蹄師』 - netkeiba.com・2017年4月17日
- ^ a b 平沢健治騎手(3)『ジョッキーは自営業 東西間でもっとワチャワチャすればいい』 - netkeiba.com・2017年4月24日
- ^ 平沢健治騎手(最終回)『16年目での重賞初制覇 歓喜とは真逆のクールすぎる対応』 - netkeiba.com・2017年5月1日
- ^ 平沢健治騎手、障害レース騎乗機会5連勝達成 - ラジオNIKKEI・2017年5月13日
- ^ “【京都ジャンプS結果】絶対王者オジュウチョウサン敗れる！タガノエスプレッソが重賞連勝！（netkeiba.com）”. Yahoo!ニュース. 2020年11月28日閲覧。
- ^ “デビュー21年目・平沢健治騎手がJRA通算100勝達成、うち障害94勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年6月7日閲覧。
- ^ 【中山大障害】マイネルレオーネの平沢健治騎手は引退レース飾れずnetkeiba.com、2023年12月23日配信・閲覧
- ^ 平沢 健治騎手が引退 - JRAニュース（日本中央競馬会）2023年12月20日
- ^ タガノエスプレッソでオジュウチョウサンの連勝を阻止した平沢健治騎手が引退 中山大障害が最後のレースに - 馬トク（報知新聞社）2023年12月19日
関連項目
編集外部リンク
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