小机駅

神奈川県横浜市港北区にある東日本旅客鉄道の駅

小机駅(こづくええき)は、神奈川県横浜市港北区小机町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜線駅番号JH 17[報道 1]横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の最寄駅であることから「日産スタジアム最寄駅」の副駅名がある。

小机駅
南口(2021年5月)
こづくえ
Kozukue
(日産スタジアム最寄駅[* 1]
JH 16 新横浜 (1.7 km)
(3.1 km) 鴨居 JH 18
地図
所在地 横浜市港北区小机町2534
北緯35度30分31秒 東経139度36分0秒 / 北緯35.50861度 東経139.60000度 / 35.50861; 139.60000座標: 北緯35度30分31秒 東経139度36分0秒 / 北緯35.50861度 東経139.60000度 / 35.50861; 139.60000
駅番号 JH17
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 横浜線
キロ程 7.8 km(東神奈川起点)
電報略号 コエ←コヱ
駅構造 地上駅橋上駅[新聞 1]
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
9,034人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1908年明治41年)9月23日
備考
  1. ^ かつては「日産スタジアム下車駅」。
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北口(2015年7月)

歴史

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開業当初、当駅の周辺には田畑が広がるのみで、人家はわずか2・3戸しかなかったという。しかしながら大正時代の末期にようやく当駅附近の開発が始まり、やがて当駅の周辺に家々が立ち並ぶようになった。これによりそれまでは小机城の麓の堀崎にあった小机の中心部も、当駅の近くに移ってきた。

年表

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅で、ホームの上空から南口にかけて橋上駅舎が設けられている[新聞 1]。かつては木造平屋建ての駅舎を使用していた。これは1923年大正12年)9月1日関東大震災で倒壊した駅舎の代わりとして1925年(大正14年)2月19日に建てられたもので、1番線のある単式ホームの脇、南口に当たる場所に設けられていた。当時単式ホームから島式ホームへは、ホームの東神奈川方にある1本の跨線橋で結ばれていた。また、駅の北から当駅の構内に行くには、駅から離れた踏切を渡らなければならなかった。跨線橋にエスカレーターなどはなく階段のみであったが、駅の南側と単式ホームの間には段差がなかった。1998年平成10年)10月から橋上駅舎の使用が開始されたため、この木造駅舎および跨線橋は撤去された[新聞 1]

南側から見て南口、1番線(単式ホーム)、2・3番線(島式ホーム)、北口の順に並んでおり、北口は駅舎から跨線橋が延びる。

かつては貨物列車の取扱駅だったこともあり、現在でも貨物側線などが現役のまま残されている。3番線と北口の間に存在する側線(電留線1・2)と引上線は、営業運転に使用される電車の留置(夜間停泊)などに使用するほか、母屋(1番線)側八王子寄りに残る旧貨物ホーム付近は保線車両の留置に使われることがある。

直営駅駅長配置)で、管理駅として新横浜駅を管理している[注 1]お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となる[1]。JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。

のりば

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南口側を1番線として、以下の通りになっている。

番線 路線 方向 行先 備考
1   横浜線 下り 町田橋本八王子方面 当駅始発は2番線
2・3 上り 新横浜東神奈川大船方面 東神奈川駅から   京浜東北根岸線へ直通
2番線は原則として臨時の当駅始発列車のみ

(出典:JR東日本:駅構内図

なお、上り列車は昼間時は桜木町駅までの運転である。

2番線は上りの東神奈川方面で案内されているが、八王子方面への発車も可能である。実際のダイヤでは下り八王子方面の始発が運行され、案内されている上りは臨時のみで通常ダイヤでは使用されていない。臨時列車は横浜国際総合競技場でのFIFA(国際サッカー連盟)主催サッカー国際試合やコンサートといった大規模イベントなどの際に東神奈川方面の始発として使用される。この他通過待ちなどの待避線としても使用できるが2023年現在は使用されておらず、回送の引上線・電留線への出入庫に使用するほか、時折団体列車の時間調整などに使用される。

運転番線 営業番線 ホーム 東神奈川方面着発 町田・八王子方面着発 備考
1 1 8両分 到着可 出発可 下り本線
2 2 8両分 到着・出発可 到着・出発可 中線
3 3 8両分 出発可 到着可 上り本線

駅構内

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  • 売店等
    • NewDays KIOSK 小机駅改札外店 - 改札外。改札を出て右手すぐ。
      • 通常は平日午前6時20分から午前10時40分までの営業だが[5]、横浜国際総合競技場で大規模イベントが開催される際には、改札外コンコース正面に臨時売店が設けられる。
  • 各ホームの階段部から見て東神奈川よりにエレベーターが設置されている。
  • 駅舎からホームへは2本ずつ通路が延びておりうち1本ずつが階段、もう1本ずつがエスカレーターである。
    • 単式ホームと島式ホーム外れて(進行方向手前側に)設置されているため、階段・エスカレーターの向きもそれに応じている。
  • 改札外は南口・北口ともにエレベーターがある。
  • ホーム上には、待合室が設置され1番線ホームは、東神奈川寄り階段付近、2・3番線ホームは、八王子寄りエスカレーター付近にそれぞれ冷暖房・列車接近および発車放送が設置されている。
  • 発車メロディは上下線とも「We are F・Marinos」が使用されている。

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員9,034人である。横浜線内では片倉駅に次いで2番目に少ない(20駅中19位)。

1991年度(平成3年度)以降の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1991年(平成03年) 8,205
1992年(平成04年) 8,127
1993年(平成05年) 7,772
1994年(平成06年) 7,897
1995年(平成07年) 8,051 [統計 2]
1996年(平成08年) 8,137
1997年(平成09年) 8,243
1998年(平成10年) [備考 1]8,554 [* 1]
1999年(平成11年) 8,605 [* 2]
2000年(平成12年) [JR 1]8,537 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 2]8,733 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 3]8,867 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 4]9,232 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 5]9,198 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 6]9,451 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 7]9,499 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 8]10,069 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 9]10,199 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 10]9,661 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 11]9,764 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 12]9,592 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 13]9,715 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 14]10,253 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 15]9,850 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 16]10,336 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 17]10,452 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 18]10,087 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 19]10,388
2019年(令和元年) [JR 20]10,345
2020年(令和02年) [JR 21]7,773
2021年(令和03年) [JR 22]8,174
2022年(令和04年) [JR 23]8,927
2023年(令和05年) [JR 24]9,034

備考

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  1. ^ 同年3月、横浜国際総合競技場が開場

駅周辺

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小机城趾市民の森

駅の西側にある城山トンネルの上に、この辺りを治めていた小机城の跡があり、「小机城址市民の森」として整備されている。

日産スタジアム・日産フィールド小机のある新横浜公園方面へ続く北口は住宅街であり、商業施設は皆無である。南口の横浜上麻生道路には昔ながらの商店街コンビニエンスストアが存在する。飲食店は少ない。郵便局などもある。

バス路線

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1・2番のりばは横浜上麻生線上に、B乗り場は駅前ロータリー内にあり、以下の路線バスが運行されている。なお、横浜市営バス東急バス相鉄バス全てで公式サイト上ののりば番号が異なっているが、ここでは横浜市営バスに合わせる[6][7][8]

のりば 運行事業者 系統・行先 備考
1[注 2] 横浜市営バス 39横浜駅西口
東急バス 市03新横浜駅
相鉄バス 浜1:新横浜駅
2[注 3] 横浜市営バス 39:緑車庫前・中山駅 中山駅前は平日朝夜2本のみ
平日朝1本のみ「緑車庫前」行きの始発便がある
東急バス 市03市が尾駅・貝の坂 貝の坂は夜間のみ
B[注 4] 相鉄バス 浜1:横浜駅西口

その他

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歴史の項に記述された通り、1968年の新横浜駅 - 当駅間の複線化により、当駅を境に単線区間(原町田方面)と複線区間(東神奈川方面)に分かれ、運転可能な列車の本数が異なっていたことから、当駅 - 東神奈川駅・根岸線間のみ運転の区間列車が多数設定されていた。10年後となる1978年の当駅 - 中山駅間複線化により当駅発着列車は大きく減少し、分割民営化までに当駅止まりの定期列車はなくなったものの(前述の通り当駅始発や臨時列車は存在する)、その名残で横浜線および京浜東北線で走行した103系205系209系E233系電車の行先方向幕には、「小机」および「快速小机」が登録されている。

隣の鴨居駅との間の距離は3.1 kmで、1997年4月に八王子みなみ野駅が開業してからは、横浜線の中で最も長い区間となった。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
  横浜線
 快速(通常ダイヤ)
   通過
快速(臨時ダイヤ[注 5])・各駅停車
新横浜駅 (JH 16) - 小机駅 (JH 17) - 鴨居駅 (JH 18)

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 在来線のみ。新幹線はJR東海の管轄。
  2. ^ 公式サイトでは横浜市営バスは1番のりば、東急バスは2番のりば、相鉄バスはAのりばと案内されている。
  3. ^ 公式サイトでは横浜市営バスが2番のりば、東急バスが1番のりばと案内されている。
  4. ^ ロータリー内にある。
  5. ^ 日産スタジアム(横浜国際総合競技場)でJリーグ横浜F・マリノスの公式戦や、FIFA(国際サッカー連盟)主催の国際試合、大規模コンサートなどのイベント開催時には快速が臨時停車するほか、試合・興行終了時間に合わせて当駅止まりや当駅始発の東神奈川方面行き臨時列車が運行されることがある。

出典

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  1. ^ a b 駅の情報(小机駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月17日閲覧。
  2. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-116-3 
  3. ^ 駅の情報(小机駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2019年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月4日閲覧。
  4. ^ 新たな営業施策の提案を受けました!” (PDF). JR東労組横浜地本 (2018年11月26日). 2020年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月28日閲覧。
  5. ^ NewDays KIOSK 小机駅改札外店”. JR東日本クロスステーション. 2023年6月3日閲覧。
  6. ^ 小机駅前 のりば地図”. 横浜市交通局. 2021年3月12日閲覧。
  7. ^ 小机駅 のりば地図”. 相鉄グループ. 2021年3月12日閲覧。
  8. ^ 小机駅前 のりば地図”. 東急バス. 2021年3月12日閲覧。
報道発表資料
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  1. ^ 首都圏エリアへ 「駅ナンバリング」を導入します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2016年4月2日https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160402.pdf2023年6月3日閲覧 
  2. ^ 発車メロディを「We are F・Marinos」に変更! JR横浜線 小机駅が 横浜F・マリノス一色に!”. 横浜F・マリノス (2016年1月14日). 2020年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月11日閲覧。
  3. ^ 2023年度のホームドア整備計画について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2023年4月13日https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230413_ho05.pdf2023年4月13日閲覧 
新聞記事
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  1. ^ a b c d 「小机駅橋上化が完成 JR横浜駅 南北結ぶ自由通路も」『交通新聞』交通新聞社、1998年11月2日、3面。
  2. ^ 「JR横浜線小机駅 発車メロをマリノス応援曲に変更」『交通新聞』交通新聞社、2016年1月27日。

利用状況

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JR東日本の2000年度以降の乗車人員
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  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2001_01.html2023年6月3日閲覧 
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2002_01.html2023年6月3日閲覧 
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2003_01.html2023年6月3日閲覧 
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2004_01.html2023年6月3日閲覧 
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2005_01.html2023年6月3日閲覧 
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2006_01.html2023年6月3日閲覧 
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  19. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2018_02.html2023年6月3日閲覧 
  20. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2019_02.html2023年6月3日閲覧 
  21. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)』(レポート)東日本旅客鉄道https://www.jreast.co.jp/passenger/2020_02.html2023年6月3日閲覧 
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神奈川県県勢要覧
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  19. ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度)』(PDF)(レポート)神奈川県、221頁。オリジナルの2019年7月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190702120542if_/https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x6z/tc10/documents/15.pdf2023年6月3日閲覧 

参考文献

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  • 港北区郷土史編さん刊行委員会 編『港北区史』港北区、1986年3月。 

関連項目

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外部リンク

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