室井邦彦

日本の政治家 (1947-2024)

室井 邦彦(むろい くにひこ、1947年昭和22年〉4月10日 - 2024年令和6年〉1月3日)は、日本政治家実業家。位階は従三位

室井 邦彦
むろい くにひこ
内閣広報室より公表された肖像
2011年 撮影)
生年月日 (1947-04-10) 1947年4月10日
出生地 日本の旗 日本 京都府京都市
没年月日 (2024-01-03) 2024年1月3日(76歳没)
死没地 日本の旗 日本 兵庫県尼崎市
出身校 兵庫県立尼崎西高等学校卒業
追手門学院大学文学部中退
前職 運輸会社役員
所属政党自由民主党→)
無所属→)
自由党→)
民主党小沢G)→)
旧日本維新の会→)
維新の党→)
(おおさか維新の会→)
日本維新の会
称号 従三位
旭日重光章
配偶者 妻・室井秀子(元衆議院議員)
子女 3人(1男2女)
公式サイト むろい邦彦事務所(2024年1月5日時点のアーカイブ)

選挙区 比例区
当選回数 3回
在任期間 2007年8月3日 - 2013年5月8日
2013年7月26日 - 2024年1月3日

選挙区 比例近畿ブロック兵庫8区
当選回数 1回
在任期間 2003年11月14日 - 2005年8月8日

選挙区 尼崎市選挙区
当選回数 2回
在任期間 1991年 - 1996年

当選回数 1回
在任期間 1983年 - 1987年
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尼崎市議会議員(1期)、兵庫県議会議員(2期)、衆議院議員(1期)、参議院議員(3期)、国土交通大臣政務官、参議院懲罰委員長、参議院国家基本政策委員長旧日本維新の会国会議員団幹事長代理兼参議院幹事長、維新の党幹事長代理兼参議院幹事長、日本維新の会国会議員団参議院幹事長、同参議院会長代行、兵庫維新の会代表等を歴任した。

来歴

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生い立ち

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京都府京都市生まれ[1](現住所は兵庫県尼崎市武庫之荘1丁目[2])。兵庫県立尼崎西高等学校卒業、追手門学院大学中退[3]

1969年、室井運輸株式会社に入社[4]1970年、同社代表取締役[4]に就任するが、室井運輸は1984年に廃業[4]。その後、有限会社室井を設立し、同社代表取締役を務める[4]

1983年尼崎市議会議員に初当選し、1期務める[4]

1991年兵庫県議会議員に当選し、県議には2期5年間在職[4]。また、尼崎青年会議所理事長を務めた[3]

1996年、兵庫県議を2期目の任期途中で辞職[4]

国政選挙にて3度落選

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1996年の第41回衆議院議員総選挙では、自由民主党公認で兵庫8区から立候補したが、新進党冬柴鐵三に敗れ落選[4]

2000年第44回衆議院議員総選挙では、無所属で再び兵庫8区から立候補したが、公明党の冬柴鐵三に前回よりも得票差を広げられ、約2万5千票差で落選した[4]

その後、自由党に入党し、2001年第19回参議院議員通常選挙に同党公認で兵庫県選挙区(定数2)から立候補したが、得票数4位で敗北した[4]

国政へ

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2003年民由合併により、民主党に入党。同年の第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で兵庫8区から立候補し、選挙区では公明党の冬柴鐵三に敗れたが、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活し、当選[4]

2005年第44回衆議院議員総選挙では、兵庫8区で冬柴に敗れ、比例復活もならず落選した[4]

2007年第21回参議院議員通常選挙では、民主党公認で比例区から立候補し、72,544票を獲得して党内18位で当選[4]

2011年野田内閣国土交通大臣政務官に任命され、野田第2次改造内閣まで務める[4]

日本維新の会の議員として

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2013年第23回参議院議員通常選挙に際し、民主党公認で比例区からの立候補が内定していたが、同年4月、民主党に離党届を提出。5月8日平田健二参議院議長に辞職願を提出し、参議院議員の辞職が許可された[5]

議員辞職後、5月14日に日本維新の会に入党[4]。第23回参議院議員通常選挙に日本維新の会公認で比例区から立候補し、32,107票を獲得、党内最下位の6位で当選して2ヶ月ぶりに国政復帰した[4]

2014年6月の日本維新の会分党に際しては、橋下徹大阪市長らのグループが結成する新党への参加を表明し、党国会議員団幹事長代理兼参議院幹事長に就任。橋下らのグループへの結いの党の合流に伴い、2014年9月21日に結党した維新の党に参加した。同月、党国会議員団幹事長代理に就任。また、党兵庫県総支部最高顧問に就任。さらに、維新の党とみんなの党道州制度合同調査会幹事長などを務めた[6]

その後の維新の党の再分裂騒動に際しては、民主党との合流否定派であるおおさか維新の会に参加、参議院幹事長に就任する。旧民主党出身議員の殆どが古巣である民進党参加を選ぶ中、おおさか維新の会側に参加したのは衆議院議員の小沢鋭仁改革結集の会をへて参加)と室井の二人であり、うち結成当初から参加するのは室井のみである。

2016年8月、清水貴之参議院議員の兵庫維新の会(維新の兵庫県総支部)代表辞任に伴い、室井が新代表となる[7]

2019年1月28日、参議院懲罰委員長に就任した[4]

同年7月21日の第25回参議院議員通常選挙に比例区から立候補、87,188票を獲得し、党内2位で3選[4]

2022年12月9日、同月31日の任期満了をもって、兵庫維新の会の代表を退任すると表明した(後任は片山大介参議院議員)。維新は11月の尼崎市長選挙で公認候補が落選しており、室井の責任論が浮上していたが、室井は「負けた責任ではなく、75歳がいつまでも代表をやっているのはおかしいと判断した」と述べ、引責辞任を否定した[8]

死去

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2023年頃から体調を崩し、療養していたが、2024年1月3日、肝細胞がんを原因とする肝不全のため[9]、兵庫県尼崎市の自宅で死去した[10]。76歳没。死没日付をもって従三位に叙され、旭日重光章を追贈された[11][12]

なお、室井の死去により欠員が生じたため、2019年参議院選挙・日本維新の会比例区名簿の次点者である藤巻健史繰上当選となった[10][13]

2月1日、室井の哀悼演説が参議院本会議で、立憲民主党青木愛によって行われた[9][14]

政策

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  • 「Stairs Man Project」(Facebookに公開)を2017年より開始、団塊の世代による医療費削減への貢献を呼びかける。
  • 2013参院選 毎日新聞候補者アンケートや2019年の朝日新聞のアンケートによると
    • 選択的夫婦別姓導入に「どちらかと言えば賛成」としている[15]
    • 憲法9条の改正に賛成し、自衛隊の役割や限界を明記すべきと回答している。
    • 集団的自衛権の行使に賛成。
    • 村山談話河野談話について、わからないと回答している。
    • TPP交渉参加に賛成。
    • 日本の原発について、当面必要だが将来は廃止すべきと回答している[16]

所属団体・議員連盟

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親族

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  • 妻は元衆議院議員室井秀子
  • 2019年12月末にIR担当の内閣府副大臣だった秋元司衆議院議員が統合型リゾート(IR)参入を目指す中国企業関係者から現金を受け取ったとして、収賄の疑いで中国企業関係者らと共に逮捕されると、逮捕された贈賄側の企業関係者の1人が室井の実子であると報じられた。室井はその人物が自身の若い頃に誕生した婚外子で、認知した息子であることを認めている[18][19]

騒動

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統一教会との関係

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  • 1996年10月の衆院選では、旧兵庫2区の公明党現職の冬柴鐵三新進党公認で立候補。室井は自由民主党公認で立候補したが、創価学会の支援を受けた冬柴に対抗するべく、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が室井を支援したとされる[20][21]
  • 2007年7月の参院選で配布した選挙ビラに、日本統一協会の実質的責任者(全国祝福家庭総連合会総会長)である任導淳[22]と触れ合う写真を掲載した。また、韓国清里にある統一協会施設「真正宮博物館」を背景にした写真を掲載した[23]
  • 2022年8月2日、日本維新の会国会議員団が発表した「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)および関連団体との関わりについての調査」において、旧統一教会関連団体の集会に出席したことが公表された[24]

脚注

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  1. ^ むろい邦彦の人間像とは?、むろい邦彦オフィシャルウェブサイト
  2. ^ 新邦友会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 総務省 (2019年11月29日). 2019年11月29日閲覧。
  3. ^ a b 議員情報(室井邦彦)、参議院
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “むろい邦彦プロフィール”. http://muroikunihiko.gr.jp/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%ab/ 2023年2月25日閲覧。 
  5. ^ “民主室井氏、議員辞職へ 参院選 他党から立候補模索”. 神戸新聞. (2013年5月8日). http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201305/0005970044.shtml 2014年10月9日閲覧。 
  6. ^ プロフィール|むろい邦彦事務所
  7. ^ 兵庫維新の会 新代表に室井邦彦氏選出神戸新聞2016年8月30日付
  8. ^ “室井代表退任へ、18日後任を選出 兵庫維新 /兵庫”. 毎日新聞. (2022年12月10日). https://mainichi.jp/articles/20221210/ddl/k28/010/197000c 2022年12月20日閲覧。 
  9. ^ a b 第213回 参議院 本会議 第3号 令和6年2月1日 - 国会会議録検索システム
  10. ^ a b “日本維新の会 室井邦彦参院議員が死去”. NHKニュース. (2023年1月4日). オリジナルの2024年1月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240104103645/https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20240104/2020024193.html 2024年1月5日閲覧。 
  11. ^ 故室井邦彦氏に従三位と旭日章(日本経済新聞、2024年1月26日 12:41)
  12. ^ 『官報』第1155号6頁 令和6年2月5日
  13. ^ 日本放送協会 (2024年1月18日). “維新 藤巻健史氏が繰り上げ当選 参院議員の死去に伴い | NHK”. NHKニュース. 2024年1月18日閲覧。
  14. ^ 【国会中継】参院本会議 各党が代表質問(2024年2月1日) YouTube THE PAGE 2024年2月1日
  15. ^ 朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
  16. ^ 2013参院選 毎日新聞候補者アンケート
  17. ^ 北九州市医報(令和2年1月)第750号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その63)”. 北九州市医師会 (2020年1月). 2021年9月23日閲覧。
  18. ^ 秋元司議員、収賄容疑で逮捕 “カジノ疑惑”のキーマンは国会議員の隠し子だった週刊文春 2020年1月2・9日号
  19. ^ 秋元カジノ疑獄のキーマンも逮捕…維新議員の息子だった(日刊ゲンダイ)
  20. ^ 『政界』1999年1月号、政界出版社、70-73頁。
  21. ^ 『政界』1999年2月号、政界出版社、82-84頁。
  22. ^ 真の父母様と統一運動の歴史 2006-2012”. 光言社. 2022年10月12日閲覧。
  23. ^ 『しんぶん赤旗』2007年11月16日、「民主・室井議員 統一協会と密接/対策弁連『関係断絶を』」。
  24. ^ 日本維新の会「旧統一教会と関係があった13議員公表」に「スタートとしては良かった」の声…ひろゆきも「反省するのは大事」と評価」『Smart FLASH』2022年8月3日。2022年9月3日閲覧。

外部リンク

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議会
先代
上田清司
  参議院国家基本政策委員長
2022年 - 2023年
次代
浅田均
先代
溝手顕正
  参議院懲罰委員長
2019年 - 2022年
次代
鈴木宗男
公職
先代
市村浩一郎
小泉俊明
津川祥吾
  国土交通大臣政務官
津川祥吾
津島恭一と共同

2011年 - 2012年
次代
川村秀三郎
橋本清仁
若井康彦
党職
先代
(結成)
おおさか維新の会→
日本維新の会参議院幹事長

初代:2015年 - 2022年
次代
猪瀬直樹
先代
(結成)
維新の党参議院幹事長
初代:2014年 - 2015年
次代
小野次郎
先代
(新設)
日本維新の会参議院幹事長
初代:2014年
次代
維新の党
先代
清水貴之
兵庫維新の会代表
第2代:2016年 - 2022年
次代
片山大介