宇奈根
宇奈根(うなね)
- 東京都・神奈川県の多摩川に沿った地域にある地名。かつてこの地域は行政区分上一つの地域であったが、多摩川の流路の変遷により分断された。(後述)
- 東京都世田谷区西南部(砧地域)にある地名。
- 神奈川県川崎市高津区西北部にある地名。
- 上記の宇奈根地区で多摩川両岸に渡されていた渡し舟「宇奈根の渡し」。(後述)
- 東京都世田谷区宇奈根一丁目にある小田急バス 狛12系統のバス停。
世田谷区宇奈根
編集宇奈根 | |
---|---|
町丁 | |
駒澤大学玉川キャンパス | |
北緯35度37分17秒 東経139度36分17秒 / 北緯35.621478度 東経139.604644度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京 |
特別区 | 世田谷区 |
地区 | 砧地域 |
人口情報(2024年(令和6年)11月1日現在[1]) | |
人口 | 5,732 人 |
世帯数 | 2,558 世帯 |
面積([1]) | |
0.806 km² | |
人口密度 | 7111.66 人/km² |
設置日 | 1971年(昭和46年) |
郵便番号 | 157-0068[2] |
市外局番 | 03(東京MA)[3] |
ナンバープレート | 世田谷 |
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この地域に存在する宇奈根一丁目、同二丁目、三丁目の各町域の通称的な総称でもある。1971年に住居表示の実施が完了した。駒澤大学玉川キャンパスが所在する。北に野川、南に多摩川が流れ、西に東名高速道路、中心を東西に水道道路が通る。三丁目には東京外環自動車道の東名ジャンクションが建設中である。 比較的水はけが悪い場所があり、過去の集中豪雨時には内水氾濫により浸水被害が生じたことがある[4]。
交通
編集地区全域が至近の鉄道駅から2km以上(徒歩およそ30分以上)離れている鉄道空白地帯に属するため、狛12(小田急)、喜多見・宇奈根地区オンデマンド輸送(東急)、砧06(東急)、玉06(東急)、玉07(東急・小田急)、玉08(小田急)系統等のバスを利用して二子玉川駅、成城学園前駅、狛江駅等に出る人が多い。
地価
編集住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、宇奈根2-22-6の地点で30万2000円/m²となっている[5]。
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)11月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宇奈根一丁目 | 980世帯 | 2,132人 |
宇奈根二丁目 | 1,041世帯 | 2,447人 |
宇奈根三丁目 | 537世帯 | 1,153人 |
計 | 2,558世帯 | 5,732人 |
小・中学校の学区
編集区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
宇奈根一丁目 | 全域 | 世田谷区立砧南小学校 | 世田谷区立砧南中学校 |
宇奈根二丁目 | 全域 | 世田谷区立喜多見中学校 | |
宇奈根三丁目 | 全域 |
周辺
編集川崎市高津区宇奈根
編集宇奈根 | |
---|---|
大字 | |
北緯35度37分17秒 東経139度36分17秒 / 北緯35.621478度 東経139.604644度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 高津区 |
人口情報(2024年(令和6年)9月30日現在[7]) | |
人口 | 1,619 人 |
世帯数 | 764 世帯 |
面積([8]) | |
0.447940849 km² | |
人口密度 | 3614.32 人/km² |
設置日 | 1937年(昭和12年) |
郵便番号 | 213-0031[9] |
市外局番 | 044(川崎MA)[3] |
ナンバープレート | 川崎 |
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現在は、東側は工業地域、西側は住宅地になっており、多摩川沿いに多摩沿線道路が通っている。当地区に鉄道・路線バスは通っておらず、鉄道駅はJR南武線の久地駅が最寄。
地価
編集住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、宇奈根字山野731番5外の地点で24万1000円/m²となっている[10]。
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)9月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[7]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宇奈根 | 764世帯 | 1,619人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[11] | 649
|
2000年(平成12年)[12] | 649
|
2005年(平成17年)[13] | 848
|
2010年(平成22年)[14] | 1,401
|
2015年(平成27年)[15] | 1,588
|
2020年(令和2年)[16] | 1,642
|
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[11] | 215
|
2000年(平成12年)[12] | 220
|
2005年(平成17年)[13] | 328
|
2010年(平成22年)[14] | 538
|
2015年(平成27年)[15] | 592
|
2020年(令和2年)[16] | 634
|
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年10月時点)[17][18]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立久地小学校 | 川崎市立西高津中学校 |
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]。
大字 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
宇奈根 | 129事業所 | 1,801人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[20] | 133
|
2021年(令和3年)[19] | 129
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[20] | 1,460
|
2021年(令和3年)[19] | 1,801
|
周辺
編集歴史
編集かつて多摩川は頻繁に洪水を起こし、流路も度々変わっていたため、村が多摩川で分断されることが度々あった。ここ宇奈根も多摩川により分断されており、かつては左岸地域は「本村」、右岸地域は「宇奈根山野(山谷)」と呼ばれる地域であり、明治時代までは渡船「宇奈根の渡し」(うなねのわたし)が両岸をつないでいた。
かつては全域が武蔵国多摩郡(後に北多摩郡)に属していたが、1912年(明治45年)に郡境が多摩川上に設定され、以降右岸地域は橘樹郡(後に川崎市)に属すこととなり、以降現在まで両岸に地名が残っている。
明治以降の行政区画
編集左岸地域
編集- 1936年(昭和11年)
- 1943年(昭和18年)
- 東京都制施行、東京都世田谷区宇奈根町になる。
- 1971年(昭和46年)
- 住居表示の実施に伴い隣接する鎌田、喜多見との境界変更を行った上、宇奈根一丁目、宇奈根二丁目、および宇奈根三丁目に分割される。その際の各町域には旧宇奈根町のほかに、一丁目には旧鎌田町の一部が、二丁目には旧喜多見町の一部が、三丁目には旧鎌田町の一部がそれぞれ含まれる。
- なお、同年に区内で住居表示、およびそれに伴う町域整理を施行された町域としては喜多見(主に旧喜多見町。一部地区は成城としてそれ以前に住居表示)、大蔵(主に旧大蔵町)、砧(主に旧砧町)、砧公園(旧岡本町、旧大蔵町、旧玉川瀬田町、旧玉川用賀町の各一部)、鎌田(主に旧鎌田町)、瀬田(主に旧玉川瀬田町)、池尻四丁目(旧池尻町、旧下代田町の各一部)がある。これにより、世田谷区では全ての町域において住居表示を完了した。
- 右岸(宇奈根山野)地域
氷川神社
編集昭和2年(1927年)、左岸の本村から氷川神社が右岸山野地区に分祀、創立された。以降、宇奈根山野地区の住民により右岸の氷川神社は守られており、また「宇奈根字山野」の地名も併合等されることなく残っている。
昭和52年(1977年)には鎮座50年の記念碑が建てられ、鎮座の経緯が記されている。また、令和元年(2019年)には本殿奉納の石つくり祠、拝殿の扁額、稲荷講の3点が川崎市地域文化財の認定を受けた。
その他
編集日本郵便
編集- 集配担当する郵便局と郵便番号は以下の通りである[21]
市区町村 | 郵便番号 | 郵便局 |
---|---|---|
世田谷区 | 157-0068[2] | 成城郵便局 |
川崎市高津区 | 213-0031[9] | 高津郵便局 |
警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22][23][24][25]。
市区 | 丁目 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|---|---|
世田谷区 | 宇奈根一丁目 | 全域 | 成城警察署 | 鎌田駐在所 |
宇奈根二丁目 | 全域 | 喜多見駐在所 | ||
宇奈根三丁目 | 全域 | 東宝前交番 | ||
川崎市高津区 | 宇奈根 | 全域 | 高津警察署 | 津田山駅前交番 |
脚注
編集- ^ a b c “令和6年(2024)世田谷区の人口と世帯数(町丁目別)” (CSV). 世田谷区 (2024年11月6日). 2024年11月12日閲覧。 “世田谷区の町丁目別人口と世帯数”(CC BY 4.0 DEED)
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
- ^ a b “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “世田谷区浸水箇所一覧(令和元年-令和3年)”. 世田谷区 (2021年). 2024年8月29日閲覧。
- ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 世田谷-21”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “通学区域”. 世田谷区 (2018年4月1日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 9月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年10月25日). 2024年10月28日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “宇奈根の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 川崎高津9-1”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等(神奈川県)”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “高津区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年10月23日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ “高津区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年10月23日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果) (神奈川県)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果 (神奈川県)”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年12月2日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)”
- ^ “成城警察署 鎌田駐在所”. 警視庁. 2024年2月11日閲覧。
- ^ “成城警察署 喜多見駐在所”. 警視庁. 2024年2月11日閲覧。
- ^ “成城警察署 東宝前交番”. 警視庁. 2024年2月11日閲覧。
- ^ “交番案内/高津警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年2月11日閲覧。