夜の河
『夜の河』(よるのかわ)は、1952年に『文學界』12月号に発表された澤野久雄の小説。澤野の作品としては3度目の芥川賞候補となるが落選した。しかし1956年に山本富士子主演で映画化され、代表作となった。また1961年と1963年・1972年にはテレビドラマ化もされた。
あらすじ
編集京染屋の長女として産まれた舟木きわ(山本富士子)は、伝統的な京染の世界においてロウケツ染で新境地を見出し、女ながらに次々と新商品を開拓。東京のファッションショーに出品するなどし、評判を博していた。ある日きわは、製作の参考にと訪れた奈良で大阪大学教授・竹村(上原謙)と出会い、一途な恋に落ちていく。
この節の加筆が望まれています。 |
映画
編集夜の河 | |
---|---|
監督 | 吉村公三郎 |
脚本 | 田中澄江 |
製作 | 永田雅一 |
出演者 |
山本富士子 上原謙 小野道子 市川和子 川崎敬三 舟木洋一 星ひかる 山茶花究 |
音楽 | 池野成 |
撮影 | 宮川一夫 |
製作会社 | 大映京都撮影所 |
配給 | 大映 |
公開 | 1956年9月12日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
カラー作品。1956年度キネマ旬報ベストテンの第2位に選ばれた。
キャスト
編集- 舟木きわ:山本富士子
- 竹村幸雄:上原謙
- 舟木美代:小野道子
- 竹村あつ子:市川和子
- 岡本五郎:川崎敬三
- せつ子:阿井美千子
- 早坂:舟木洋一
- 桜屋:星ひかる
- 篠田:山茶花究
- 舟木清吉:夏目俊二
- 舟木由次郎:東野英治郎
- 近江屋:小沢栄
- 舟木みつ:橘公子
- 大沢はつ子:大美輝子
- 開陽亭女主人:若杉曜子
- やす:万代峰子
- 奥さん:朝雲照代
- えり春:天野一郎
- 寛治:伊達三郎
- 利雄:高倉一郎
- 唐招提寺の婆さん:小松みどり
受賞
編集- 第30回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第2位
- 第11回毎日映画コンクール
テレビドラマ
編集1961年
編集1961年7月22日から同年8月5日までフジテレビで放送。「前編」「中編」「後編」の3回に分けて放送された。放送時間は土曜13:30 - 14:00(JST)。
キャスト
編集1963年
編集1963年12月23日に毎日放送制作・NET(現:テレビ朝日)の『ポーラ名作劇場』で放送。
キャスト
編集スタッフ
編集- 脚本:吉田みき
- 制作:毎日放送
NET ポーラ名作劇場 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
夜の河
(1963年版) |
1972年
編集1972年1月3日から7日まで全5回のNHK銀河ドラマとして放送された。1956年の映画版に主演した山本富士子が再び主演している。
キャスト
編集スタッフ
編集- 脚本:津上忠