塩山シネマ
塩山シネマ(えんざんシネマ)は山梨県甲州市塩山上於曽1138-1にある映画館。120席の1スクリーンを有する。運営は塩山シネマであり、代表者は渡邊真吾[1]。
塩山シネマ | |
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情報 | |
開館 | 1957年 |
収容人員 | 120人 |
用途 | 映画上映 |
運営 | 塩山シネマ |
所在地 |
〒404-0042 山梨県甲州市塩山上於曽1138-1 |
最寄駅 | JR中央本線塩山駅 |
最寄IC | 勝沼インターチェンジ |
外部リンク | 公式サイト |
歴史
編集1957年(昭和32年)に渡邊五郎によって塩山市に塩山シネマが開館した[2]。富士吉田興行の経営者だった渡邊五郎は40館以上の映画館を経営しており、山梨県の興行史において特筆すべき人物とされる[3]。昭和30年代の塩山市には塩山シネマの他に、塩山七宝館、鶴命座、塩山中央劇場があったが、いずれも昭和30年代末頃までに閉館している。
塩山シネマでは映画上映のほかに、芝居の興行や発表会なども催された[2]。2代目経営者は渡邊和夫であり、その後渡邊五郎の孫である渡邊真吾が3代目として経営を引き継いだ[3]。渡邊真吾は常設館である塩山シネマを休日のみの営業とし、平日には映写機を携えて他地域に遠征する出張上映に力を入れている[3]。2006年(平成18年)に山梨市に横溝正史館が開館した際には、横溝正史原作の映画『犬神家の一族』の出張上映が好評だった[3]。
2011年(平成23年)6月以降、建築士や郷土史家からなるNPO法人山梨家並保存会によって、塩山シネマを含む甲州市塩山地区の建物の調査が行われた[4]。
2023年(令和5年)12月に甲府市のシアターセントラルBe館が休館したことで、山梨県内で営業中の映画館は塩山シネマと中巨摩郡昭和町のTOHOシネマズ甲府のみとなり、独立系の映画館は塩山シネマのみとなった[5]。
施設
編集客席数は120席。以前は2階席もあったが閉鎖されている[3]。建物は開館時から使用されている一方で、設備は3D映画や7.1chデジタル音響にも対応している。
営業
編集上映作品が子供向けに特化されていることもあり、2009年(平成21年)時点では映画館の営業日は土休日のみだった[3]。平日は原則休みであるが出張上映を行なっており[6]、ドライブインシアター用の移動型エアスクリーンも所持している。
アクセス
編集脚注
編集- ^ 『映画館名簿 2024年版』キネマ旬報社、2024年、p.111
- ^ a b 『写真アルバム 峡東の昭和』樹林舎、2021年、p.158
- ^ a b c d e f “塩山シネマ(2009年10月取材)”. 港町キネマ通り. 2024年7月13日閲覧。
- ^ 「1950年代のシネマ、薬局、温泉旅館… 歴史ある街並み保存を 甲州市塩山 NPO法人文化財指定へ調査」『山梨日日新聞』2011年6月16日
- ^ “甲府市でただ一つの映画館「シアターセントラルBe館」が休館”. 甲府経済新聞. (2023年12月7日) 2023年12月7日閲覧。
- ^ “風光明媚な山梨の桃源郷にある小さな映画館”. 岐阜新聞映画部 (2018年9月5日). 2024年7月13日閲覧。