名古屋短期大学
愛知県豊明市にある私立大学
名古屋短期大学(なごやたんきだいがく、英語: Nagoya College、公用語表記: 名古屋短期大学)は、愛知県豊明市栄町武侍48に本部を置く私立短期大学。1923年創立、1955年短大設置。
名古屋短期大学 | |
---|---|
大学設置 | 1955年 |
創立 | 1923年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人桜花学園 |
本部所在地 |
愛知県豊明市栄町武侍48 北緯35度3分32.85秒 東経136度58分31.6秒 / 北緯35.0591250度 東経136.975444度座標: 北緯35度3分32.85秒 東経136度58分31.6秒 / 北緯35.0591250度 東経136.975444度 |
学部 |
英語コミュニケーション学科 保育科 現代教養学科 |
研究科 |
保育専攻 英語専攻 |
ウェブサイト | https://www.nagoyacollege.ac.jp/ |
概観
編集大学全体
編集- 愛知県豊明市に所在する日本の私立短期大学で、設置主体は学校法人桜花学園。
- 名古屋市昭和区において[1]1学科体制かつ入学定員30名体制で1955年に開学[2][3]。その後は、学科の増設及び専攻科の設置もあり2023年度の入学生時点では、3学科と専攻科2専攻からなっている。当初、名古屋市昭和区にあったキャンパスが移転されているものの名称は変更されていない。桜花学園大学・名古屋短期大学付属幼稚園・保育子育て研究所、が併設されている。
教育および研究
編集- 名古屋短期大学保育科では併設の附属幼稚園での「附属幼稚園実習」のほか、「幼稚園実習(3週間)」「保育園実習(3週間)」「児童福祉施設実習(10日間)」を行う。また「海外保育実習プログラム」が用意されており、希望者は2週間オーストラリアに滞在して、現地のチャイルドケアセンター(保育園・幼稚園)で保育実習を行うことができる。
学風および特色
編集沿革
編集- 1901年 愛知県幡豆郡横須賀村[注 1]の浄土真宗大谷派の住職・大渓専が、日露戦争前後の疲弊した農村を助けるために、社会奉仕団体「桜花義会」を設立。災害救助や社会福祉、農業改良運動などの奉仕活動を始める。[4]
- 1903年 名古屋市内に桜花義会看病婦学校創設。愛知県内初の私立看護婦学校として、農村女子に奨学金を出しながら看護婦養成に努める。貧困者への巡回看護婦制度も実施し、看護と投薬のほか、葬儀の世話まで無料で行なった[4][5]。
- 1923年 女子中等教育機関として桜花高等女学校設立[4]
- 1951年
- 1955年
- 1957年 学長に元官僚の三浦直彦が就任[9]
- 1958年
- 1967年
- 1976年
- 1980年
- 1982年
- 1984年
- 1986年
- 1988年
- 1991年
- 1994年
- 1996年
- 1998年
- x年
- 4月1日 一部の学科の入学定員を以下の通り変更する。
- 英語コミュニケーション学科 190→150
- 現代教養学科 230→150
- 4月1日 一部の学科の入学定員を以下の通り変更する。
- 2002年
- 2007年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
- 2023年「Message for MEITAN OHKA 2023」にて、つるの剛士が講演に来校される[40]。
- 2024年
創立者
編集- 大渓専(おおたにもはら、1871-1931)
- 愛知県の真宗の寺で生まれ、16歳で本願寺立三河教校で学んだのち、京都の真宗大学へ進学し、橋川恵順の寺に住込み、家事のほか、橋川が明治26年に創設した京華看病婦学校の看護婦養成事業を手伝った[5]。明治34年から三河で仏教布教の傍ら「桜花義会」を組織して村の産業の振興を図り、明治36年に3年課程の看病婦学校を創設、当初は看護婦養成に対する人々の理解が得られず2名の生徒を集めるのも苦労するほどだったが、産婆の養成も行い、明治41年には生徒数は70余名となった[5]。「看護の起源は釈尊が阿難と倶に行路病者を看護救済したことにある」として仏教の信仰を持つ看護婦が病人の世話をする巡回看護事業を続けたが、大正12年に中止して、仏教による女子教育の必要性を説いて桜花高等女学校を開設した[5]。
基礎データ
編集所在地
編集- 愛知県豊明市栄町武侍48
教育および研究
編集組織
編集学科
編集- 保育科(1955年から)
- 英語コミュニケーション学科(1976年から)
- 現代教養学科(1982年から)
専攻科
編集別科
編集- なし
取得資格について
編集- 保育科では、2年間で保育士資格[注 17]と幼稚園教諭2種免許状が取得できるようになっている。大半の学生は両方の資格を取っている。
- 専攻科保育専攻では幼稚園教諭1種免許状、学士(教育)が取得できるほか、オーストラリアの提携校に9カ月間留学して、50日間の保育実習を行うことで、在学中にオーストラリア保育資格(Certificate III)を取得するコースを全国で唯一設置している。
附属機関
編集- 学内に付属幼稚園、図書館や 保育子育て研究所、体験農園、自然散策路、セミナーハウス(合宿所)、ゴルフ練習場、体育館、茶室、学生会館、サークル棟(チェリープラザ)、ピアノ練習室などがある。
学生生活
編集部活動・クラブ活動・サークル活動
編集- 名古屋短期大学のクラブ活動には、併設されている桜花学園大学の学生と合同で行なわれているものが多い故に、両者の交流が盛んである。学生の部・クラブ・サークル加入率は100%を超えている。これは1人で二つ以上に所属している者が多いことから出た数字である。
学園祭
編集- 名古屋短期大学の学園祭は「名桜祭」と呼ばれ、毎年11月第二週末に行なわれている。2010年度で47回目を迎えている。チアリーダー部による催しが活発である。また期間中多数の模擬店が出店する。その数はのべで100店にも及ぶ。期間中の来場者は在校生も含めると1万人を超え、短期大学としては日本有数の規模の大学祭である。最終日夕方から行われる後夜祭はダンス、火舞い、ファイヤーストーム、花火、ファイヤーロードなど凝った趣向の内容で多くの来場者がある。
スポーツ
編集- 野球部が、全国大学女子野球連盟に加盟している。
- バレーボール部が、春と秋に行われるリーグに参加している。
- チアリーダー部がNHK紅白歌合戦に出演したことがある(2001年)
国際交流
編集保育科
編集- 1年次の希望者のみ、海外保育実習が可能。場所はオーストラリア、期間は2週間。
- ベトナム、ニュージーランドでも海外体験プログラムを実施。
施設
編集キャンパス
編集学生食堂
編集- 学内に2か所ある
寮
編集社会との関わり
編集- 以下の活動が行なわれている。
- 子育て支援活動
- 公開講座(例年10~11月に全5回シリーズで開催される。共催:豊明市教育委員会 後援:愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会)
- 卒業保育者夏季セミナー
就職について
編集系列校
編集注釈
編集注釈グループ
編集- ^ a b 大学改革支援・学位授与機構に認定されている。
補足
編集- ^ 現・西尾市吉良町
- ^ 出典[6][7]
- ^ 現在の文部科学省。
- ^ 入学定員30名。
- ^ 右記の諸資料も参照[12][13]。
- ^ 学生数 311[17]/定員 180。
- ^ 在学者数 女224[18]/定員 100。
- ^ 学生数 女582[21]/定員 350。
- ^ 在学者数 女235[22]/定員 150。
- ^ 出典[23][24]。
- ^ 出典[25][26]。
- ^ 学生数 女299[27]/定員 250。
- ^ 学生数 女429[29]/定員 340。
- ^ 学生数 女516[29]/定員 380。
- ^ 学生数 女472[34]/定員 340。
- ^ 学生数 女553[34]/定員 460。
- ^ 1955年の当初より保母養成施設として認定されており[41]、現在に至る。
出典
編集- ^ 愛知年鑑 1957より。
- ^ 大学資料 (1)より。
- ^ 文部省年報 第82年(昭和29年度)より。
- ^ a b c 建学の精神・沿革名古屋短期大学
- ^ a b c d 徳川早知子「121) 佛教系看護婦学校による訪問看護 : -桜花義会看病婦学校における明治から大正期の活動を中心に-」『日本看護研究学会雑誌』第23巻第3号、日本看護研究学会、2000年、3_210-3_210、doi:10.15065/jjsnr.20000627136、ISSN 2188-3599、NAID 130007905038。
- ^ 学校法人一覧 昭和34年度より。
- ^ 学校法人名簿 昭和32年度より。
- ^ 短期大学一覧 昭和30年度 (短期大学資料 ; 第13号)より。
- ^ 三浦直彦(みうらなおひこ)植民地官僚経歴図、国立公文書館アジア歴史センター
- ^ 全国学校総覧 昭和34年版より。
- ^ 日本の私立短期大学より。
- ^ 短期大学一覧 昭和41年度 (短期大学資料)より。
- ^ a b 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
- ^ 短期大学教育 (20)より。
- ^ 短期大学教育 (22)より。
- ^ 大学資料 (22)より。
- ^ 全国学校総覧 昭和43年版より。
- ^ 文部省'76, p. 46.
- ^ 短期大学一覧 昭和51年度より。
- ^ 全国短期大学一覧 昭和55年度より。
- ^ 全国学校総覧 昭和56年版より。
- ^ 全国学校総覧 昭和58年版より。
- ^ 全国短期大学一覧 昭和57年度より。
- ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和57年度より。
- ^ 全国短期大学一覧 昭和59年度より。
- ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和59年度より。
- ^ 全国学校総覧 昭和60年版より。
- ^ 大学資料 (99)より。
- ^ a b 文部省'86, p. 60.
- ^ 大学資料 (107/108)より。
- ^ 文教協会'1991.
- ^ 文教協会'1996.
- ^ 文教協会'1998.
- ^ a b 文部省'98, p. 71.
- ^ 文教協会'2002.
- ^ a b 文教協会'2007.
- ^ 大学入試センター'2013, p. 27.
- ^ 大学入試センター'2014, p. 29.
- ^ 大学入試センター'2015, p. 29.
- ^ MESSAGE FOR MEITAN OHKA 2023より。2023年8月13日確認。
- ^ 現行法令輯覧 10巻 社会1より。
参考文献
編集全国学校総覧
編集- 文部省『全国学校総覧 昭和52年版』東京教育研究所 。
- 文部省『全国学校総覧 昭和62年版』原書房 。
- 文部省『全国学校総覧 1999年版』原書房 。
全国短期大学高等専門学校一覧
編集- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成3年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成8年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成10年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成14年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成19年度』文教協会 。
大学入試センター
編集- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2013年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2014年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2015年度』大学入試センター 。