三木谷良一

日本の経済学者

三木谷 良一(みきたに りょういち、1929年11月30日 - 2013年11月9日)は、日本経済学者神戸大学名誉教授、元日本金融学会会長。 神戸親和女子大学の非常勤講師であり、理事を務めた。また、株式会社クリムゾンフットボールクラブ(現:楽天ヴィッセル神戸株式会社)の非常勤取締役も務めた。財政学金融論専攻。神戸市出身。

三木谷 良一
生誕 (1929-11-30) 1929年11月30日
日本の旗 日本 兵庫県神戸市
死没 (2013-11-09) 2013年11月9日(83歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究分野 生活経済学
母校 神戸経済大学(現神戸大学
他の指導教員 新庄博
受賞 生活経済学会特別功績賞(2005年度)
正四位瑞宝中綬章(2013年度)
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人物・生涯

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神戸市灘区生まれ。旧制神戸市立第一中学校(現神戸市立葺合高等学校)、神戸大学予科1953年神戸経済大学(現神戸大学)経済学部を卒業。新庄博ゼミ出身。1954年に神戸大学経済学部助手、1957年神戸商科大学講師を経て、1959年同助教授となった。フルブライト・プログラムハーバード大学留学[1]スタンフォード大学を経て、1966年に神戸商科大学教授に就任。1969年神戸大学経済学部助教授、1972年同教授となった。

イェール大学オックスフォード大学ミュンスター大学などを経て、1993年に神戸大学名誉教授となった。1993年から2002年まで神戸学院大学経済学部教授を務めた。

2013年11月9日、膵臓癌のため死去[2]。享年83[3]。同日付で正四位瑞宝中綬章[4]

家族

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3人の子がおり、長男の三木谷研一は東京大学農学博士[5][6]、バイオ研究者・神戸学院大学客員教授を経て[7]楽天ヴィッセル神戸副会長、兵庫県サッカー協会会長[6]。次男は楽天グループ創業者で実業家の三木谷浩史、長女は医師[5]大阪大学医学博士[8][9]

著作物

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共編著

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  • 安居洋)『世界の金利』、有斐閣、1983年
  • 則武保夫)『現代金融論』、有斐閣、1984年
  • 川口慎二)『テキストブック銀行論』、有斐閣、1986年
  • 石垣健一)『金融政策と金融自由化――先進7カ国・ECの経験と理論の展開』、東洋経済新報社、1993年
  • (石垣健一)『中央銀行の独立性』、東洋経済新報社、1998年
  • (三木谷浩史)『競争力』、講談社、2013年
  • Japan's Financial Crisis and Its Parallels to U.S. Experience, co-edited with Adam S. Posen, Institute for International Economics, 2000.
『日本の金融危機――米国の経験と日本への教訓』、東洋経済新報社、2001年

翻訳

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  • ベンジャミン・M・フリードマン『アメリカの金融政策』、東洋経済新報社、1982年
  • ベンジャミン・M・フリードマン『アメリカ最後の選択――1990年代の経済戦略』、東洋経済新報社、1989年
  • エリザベス・ジョンソン編『インドとケンブリッジ――1906-14年の諸活動』、東洋経済新報社、2010年

表彰

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脚注

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先代
花輪俊哉
日本金融学会会長
第7代:1994年 - 1998年
次代
堀内昭義