ローズライナーは、広島市福山市を結ぶ高速バスである。

ローズライナー
(広島交通)
ローズライナー
(中国バス)
ローズライナー
(トモテツバス)
ローズライナー
(井笠鉄道(2006年撮影当時))

概要

編集

当路線は、元々中国バスが計画していたものであり、当初は広島電鉄との共同運行を予定していた。しかし、広電は「山陽新幹線との競合で不採算は確実」との理由で不参入を表明したため、広島側が広島交通に変更された。さらに、新幹線との競合上、本数を1日36往復と多くしたため、2社での運行は困難であり、福山側の井笠鉄道(当時)・トモテツバスが参入し、4社での運行となった。開設当初、新幹線が並行する100km程度の区間に後発で高速バス路線を開設した例は珍しく、在来線(山陽本線)も含めたJR西日本との競合の模様が鉄道ジャーナルに取り上げられている。のちにJRバス中国が参入し、計5社の共同運行となったが、中国ジェイアールバスの撤退、加えて井笠鉄道が中国バスへ吸収され、現在は3社による運行となっている。

本路線を開設する中心となった広島交通・中国バスでは、この路線の業績が好調であったことを受けて、「リードライナー」「フラワーライナー」「ピースライナー」など、広島県東部と広島市を結ぶ高速バスを次々と開設していった。

愛称名は、福山市の市花であるバラ:Rose)に由来する。

運行会社

編集
  • 広島交通高陽営業所が担当)
    • グループ企業の広交観光(主に広島県外発着路線を担当)の車両・乗務員が担当する場合もあるため、2024年12月時点の本路線の公式ホームページには、両社の社名が併記されている。
  • 中国バス(福山営業所が担当)
    • 他の営業所や、グループ企業の井笠バスカンパニーに所属または管理委託(後者は社名が中国バス表記)の車両・乗務員が担当する場合もある。
  • トモテツバス(福山営業所が担当)

かつて運行していた会社

編集
  • 中国JRバス(現;JRバス中国。広島支店および岡山支店)
    • 福山に拠点がないため、広福ライナー夜行便の送り込み運用を兼ねていた。広福ライナーの中国バス担当日は岡山支店から車両を回送して充当。
  • 井笠鉄道(原則として福山自動車営業所)
    • 正式な運行会社ではないが、中国バス公式ウェブサイトの本路線およびリードライナーのページには、問い合わせ先に井笠鉄道の事業を継承した井笠バスカンパニー福山営業所も記載されていた時期もあった。

停車停留所

編集

<(広島駅 ← 合同庁舎前 ← )広島バスセンター - 新白島駅 - 不動院 - 中筋駅> - <福山本郷BS - 千田BS - 広尾 - 千間土手東 - 入船町 - 福山駅前>

  • クローズドドアシステムを採用しているため<停留所 - 停留所>でくくった中は広島行きでは福山側は乗車のみ、広島側は下車のみ。福山行きでは広島側は乗車のみ、福山側は下車のみ可能である。
  • 広島駅・合同庁舎前は広島行きの一部便のみ停車、福山行きはすべて広島バスセンター始発となり経由しない(2005年8月31日までは広島駅始発便もあった)。
  • かつて運行されていたTHE OUTLETS HIROSHIMA発着便は広島駅前・合同庁舎前を、直行便は福山本郷BS〜THE OUTLETS HIROSHIMA間はノンストップ運行だった。

運行経路

編集

広島市内 - 国道54号 - 広島IC - 山陽自動車道 - 福山東IC - 国道182号 - 国道2号 - 福山市内

運行回数

編集
  • 昼行便1日36往復。

歴史

編集

車両

編集
  • 原則として4列シート・トイレ付きの車両で運行されるが、中国バス担当便はトイレ無し車両で運行される場合あり。

脚注

編集
  1. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-124-4 

外部リンク

編集