ロリカリア
ロリカリアは、ナマズ目ロリカリア科ロリカリア亜科に分類される魚の総称。プレコに似た扁平な体型と甲板で覆われた体をしており、口器が吸盤になっている。10cmから20cm程度の範囲の大きさで、最大種は40cm近くにもなる。アマゾン川水系、オリノコ川水系、パラグアイ川水系などの南米の河川に分布する。産み付けた卵を親が守る習性があり、一部の種類には口の吸盤がその習性に適した形状に変化したものもいる。プレコと比較してアブラヒレがなく、尾筒断面が横楕円状の形状をしており、多くの種類には尾ビレからフィラメントが伸長する。
種類
編集- トライアングル・ロリカリア
- 学名:Loricaria simillima
- Loricaria属はロリカリア科の中で最初に記載された属であり、ロリカリア亜科の中で最も基底的とされている。体色のバリエーションが豊富で、飼育環境によっても体色が変化する。
- リネロリカリア・アイガンマナイ
- 学名:Rineloricaria eigenmanni
- 並ロリカリアとも呼ばれる最もポピュラーなロリカリア。単にロリカリア、ロリカリアspなどの名で流通しているものの多くが本種である。丈夫で飼育も容易。
- レリーラ・sp・レッド
- 主にヨーロッパブリードが定期的に輸入されるロリカリアで販売名は「リネロリカリアspレッド」
- ランケオラータに酷似しており「赤ランケ」の愛称で呼ばれる。
- 赤みの強い褐色をした体色が特徴。ヨーロッパではLeliella sp Redとも呼ばれる。
- セゥドヘミオドン・ラティセプス
- 学名:Pseudohemiodon laticeps
- パラグアイ便として輸入されるロリカリア。日本でのコモンネームはツチノコロリカリア
- 平たい頭部と小さい目が特徴のロリカリアで、砂に潜ったり雄は産卵した卵を口の吸盤で保護する習性がある。
- ヘミオドンティクティス アシペンセリウス
- 学名:Hemiodontichthys acipenserinus
- 頭部の先端が尖り、チョウザメのように見えるためアシペンサーロリカリアのコモンネームを持つ。
- 雄は産卵した卵を口の吸盤で保護する習性があり、唇の大きさがメスより大きいため雌雄を見分けられる。
- 他のロリカリアに比べほとんど動かないことが特徴。病気に弱く飼育難種でもある。
関連項目
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