熱帯魚
熱帯魚(ねったいぎょ)は、熱帯や亜熱帯に生息するの魚類の総称[1]。狭義では観賞魚となるものをいう[2][3][4][5][注 1]。
グッピー、 エンゼルフィッシュ、ネオンテトラ、コリドラスなど[7][3][6]、観賞に適する美麗なものが大部分で、そうでなくとも外観上の際立った特徴があるものが飼育の対象になっている[6][4]。飼育や繁殖が容易な小型の淡水魚が一般的だが[2][3][5]、輸送技術や飼育技術の発展によって、従来は不可能だった大型種、希少種、海水性の魚類もその対象になってきている[3][5]。
エジプトやタイでは古くから淡水魚を観賞用途で飼育していたが、欧米に持ち込まれたのは1868年にパリでパラダイスフィッシュが紹介されたのが初とされている[5]。1930年代には様々な熱帯魚が普及した。日本では大正時代中期に初めて持ち込まれ、上流階級の間では稀覯性が重視された[5]。1950年代になると日本国内での飼育が容易になり、1960年代には熱帯魚ブームが巻き起こった[5]。
主な熱帯魚
編集ウィキペディアに項目のある熱帯魚の一覧。目分類ごとに示してある。
- トビエイ目 Rajiformes
- チョウザメ目 Acipenseriformes
- ケラトドゥス目 Ceratodontiformes
- プロトプテルス目 Lepidosireniformes
- ポリプテルス目 Polypteridae
- セミオノートゥス目(ガー目) Semionotiformes
- ガー(ガーパイク)
- アミア目 Amiiformes
- オステオグロッスム目(アロワナ目) Osteoglossiformes
- コイ目 Cypriniformes
- カラシン目 Characiformes
- ナマズ目 Siluriformes
- スズキ目 Perciformes
- カダヤシ目 Cyprinodontiformes
- ダツ目 Beloniformes
- メダカ亜目 Adrianichthyoidei
- インドメダカ
- セレベスメダカ
- ジャワメダカ
- デルモゲニー
- ハーフビーク
- ニードル・ガー
- メダカ亜目 Adrianichthyoidei
- トウゴロウイワシ目 Atheriniformes
- タウナギ目 Synbranchiformes
- フグ目 Tetraodontiformes
→「観賞魚」も参照
脚注
編集注釈
編集- ^ 観賞用途に限定せず、単に熱帯・亜熱帯産の魚類を意味して用いられる場合もある[6][7]。本項では狭義の「観賞魚」について解説する。さらに狭い意味で淡水性のものだけを指す場合もあるが、汽水性のものを含む場合や、海水性も包含する用法もある[5]。
出典
編集- ^ 広辞苑
- ^ a b Britannica Japan Co., Ltd,2014,『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b c d 日立ソリューションズ・クリエイト,2015,『百科事典マイペディア』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b 日立ソリューションズ・クリエイト,2015,『世界大百科事典 第2版』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g 小学館,『日本大百科全書(ニッポニカ)』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b c d 小学館,2015,『デジタル大辞泉』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b 三省堂,『大辞林』「熱帯魚」,コトバンク版 2016年12月12日閲覧。