スパ (ベルギー)

ベルギーのリエージュ州に位置する都市

スパ (Spa) は、ベルギーリエージュ州に位置する都市。温泉および隣のフランコルシャンにまたがるサーキット、スパ・フランコルシャンで世界的に知られる。

スパ
Spa
スパの市章
市章
位置
リエージュ州におけるスパの位置の位置図
リエージュ州におけるスパの位置
座標 : 北緯50度30分 東経5度52分 / 北緯50.500度 東経5.867度 / 50.500; 5.867
行政
ベルギーの旗 ベルギー
 地域 ワロン地域の旗 ワロン地域
 州 リエージュ州の旗 リエージュ州
 アロンディスマン ヴェルヴィエ
 市 スパ
市長 Sophie Delettre
地理
面積  
  市域 39.85 km2
人口
人口 (2006年1月1日現在)
  市域 10,543人
    人口密度   265人/km2
その他
等時帯 中央ヨーロッパ時間 (UTC+1)
夏時間 中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2)
郵便番号 4900
市外局番 087
公式ウェブサイト : https://www.villedespa.be/

概要

編集

スパの歴史は温泉地としての歴史として始まっており、14世紀初頭頃から温泉は使われていたとされる。リゾート地としても栄え、ピョートル1世ヴィクトル・ユーゴーらも訪れたとされる。

20世紀に入ると、第一次世界大戦中、1918年ドイツ陸軍大本営を置き、皇帝ヴィルヘルム2世はここからオランダ亡命した。また1920年には、スパ会議の舞台となった。また同年開設されたスパ・フランコルシャンサーキットが出来てからは、モータースポーツの開催地としても世界的に知られるようになった。

温泉ないし療養温泉を意味するスパ(spa)の語源ともなった場所であり、英語では1610年[1]から普通名詞として使われていることが確認できる。

一方、ベルギーの国語のひとつであるオランダ語のspaにはそのような意味はなく、専ら「ミネラルウォーター」の意で使われ、17世紀からはspawaterの形もみられる。Spadel社によって現在も製造されている「スパ」はこの街周辺で産出され、16世紀末に発売、ベネルクス三国を中心に広く流通している。オランダではブランドに関わらず飲料水はspa blauw(「青いスパ」)、炭酸水はspa rood(「赤いスパ」)と呼ばれるが、これはSpadel社の販売している水のラベルの色に由来している。

温泉

編集
 
テルム・ド・スパ

療養温泉の語源ともなったことから、高い効能があるとされる。その効能は飲泉においても効果があるとされ、市内には数箇所の飲泉場が存在する。入浴施設は、街の中心部に存在する浴場「テルム・ド・スパ」が知られる。

脚注

編集

関連項目

編集