アンデスメロン
メロンの品種
概要
編集1977年にサカタのタネが開発した品種であり、緑肉ネット系の品種。両親は(コサック×リオゴールド)×(アールス×ハネデュー)の一代交配種である。「コサック」は1971年に(財)日本園芸生産研究所で育成された品種で、「リオゴールド」はアメリカ系の露地メロンとされる。
もう片方の親はマスクメロンで知られるイギリス系温室メロンの「アールス・フェボリット」、冬メロンに属するノーネット露地メロン「ハネデュー」である。「ハネデュー」はアメリカ・メキシコで露地大規模栽培されている。日本ではほぼ一年中入手可能な安価なメロンである。
名前の由来
編集アンデス山脈とは、全く関係が無い。メロンの大敵のうどんこ病耐病性・つる割れ病抵抗性品種で、栽培しやすいことから、「作って安心」「売って安心」「買って安心」より「安心ですメロン」というネーミングで売り出す予定であった。しかし、名前にセンスがないとのことから、略して「アンデスメロン」となった[1][2]。
特徴
編集上記の通りアールスメロンと同じく、果皮表面には網目(ネット)を生じ、果肉は黄緑色である。アールスメロンに似た外観・味を持ちながら価格が安いことから、人気の高い品種となっている。アールスよりネットの盛り上がりに乏しく細いのが特徴。
主な産地
編集キャンペーン
編集2009年より毎年5月頃から8月末にかけて、熊本経済連、JA全農茨城、JA全農山形が協賛してアンデスメロンキャンペーンを展開している。
実施年 | キャンペーンタイトル | イメージキャラクター |
---|---|---|
第1回(2009年) | おいしいメロンはアンデスメロンキャンペーン | なし |
第2回(2010年) | 安心のいちばん アンデスメロンキャンペーン | 福留仁菜 |
第3回(2011年) | 安心のいちばん アンデスメロンキャンペーン | 吉田萌美&吉田彩美 |
第4回(2012年) | アンデスメロン35周年キャンペーン | 清水富美加 |
第5回(2013年) | 三大産地からお届け!アンデスメロンキャンペーン | ベジフルティーチャー(あまやゆか&影山のぞみ&林裕子&原響子) |
第6回(2014年) | 三大産地からお届け!アンデスメロンキャンペーン | 仮面ライダー斬月 |
第7回(2015年) | 三大産地からお届け!アンデスメロンキャンペーン | 仮面ライダードライブ |
第8回(2016年) | 三大産地よりサンキューキャンペーン | 小林豊 (BOYS AND MEN) |
第9回(2017年) | アンデスメロン40周年 3大産地よりメモリアルキャンペーン |
小林豊 (BOYS AND MEN) |
出典
編集参考文献
編集- 田中ひろみ『アンデスメロンは安心です』ぶんか社〈ぶんか社文庫〉、2006年。ISBN 4-8211-5039-5。
- 瀬古龍雄『メロンの作業便利帳』農山漁村文化協会、2002年。ISBN 4-540-00214-7。