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2025年01月18日

2025年初釣り

元旦は午後2時から公民館に集まって地区の新年会をやるのが習わしとなってます
翌2日は昨年末に引き続き大掃除
母と2人暮らしの我が家では常日頃暇さえあれば釣りに興じている僕は戦力外
しかし、人一倍綺麗好きであった母も寄る年波には勝てず家は中も外も大変なことに…
これはさすがにヤバイかなと思いながらトイレをピカピカに
結構力が必要な家事は男向きの仕事かもしれません
翌3日は朝8時に姉夫婦と甥、姪が母を連れて善光寺へ初詣
僕ちゃんは皆が家に帰ってから行う家族の新年会の為の準備でひとりお留守番です
楽しい家族団欒の時間はあっという間に終わり姉夫婦達は帰っていきました
まだ僕が30代の頃、甥や姪を一人ずつサクラマス用ランディングネットに入れてグルグル回して遊んだ記憶がありますが、今ではすっかり良い大人に成長したあの子たちは何であんな遊びが楽しかったんだろう(笑)
あの時のネットは大阪商人さんの元へいきましたが、どうしてるかな~?

そして翌日1月4日がいよいよ今年の初釣りとなりました



実はこの2尾は翌日5日に釣ったもの

4日は最初に入った場所で尺くらいのブラウンが釣れましたが、深く立ち込んでいたので写真は撮らずに即リリースしました
次に今年の年鑑札を殖産の隠密ハウスで買った時に教えていただいた大物実績ポイントが空いたタイミングで入り、大物の着き場を突き止めたまでは良かったけどハリだけ持っていかれました
つまり4日の撮れ高はゼロ
掛けた場所と手応えからして、かなりの大物

放流魚とは明らかに違いました

新春からいきなり
やっちまったー

最初のポイントでは川から上がろうと枝沢の石に乗ろうとしたら滑って左胸を強打しました
しかし、咄嗟についた左手はちょっと痛い程度で胸も何ともなさそうでした
右手の竿も無事で大したことがなくて良かったと思っていました…

初日の不甲斐ない戦績に納得がいかずリベンジに向かいましたが、やはり大物は出会った時に確実に仕留めないと2度目はなかなかないです
写真の2尾は引きは良くてもハリを持っていった奴とは質が全く違いました

そして6日から仕事始め

竿には異常はなかったものの、体を本格的に動かし始めたら左脇腹の肋骨あたりに異変を覚えました
肋骨骨折(ひび)はすぐには痛くならないようです
更に仕事始めからトラブル続発
あまりトラブルが続くようなら会社を辞めようとも思いましたが、そうなると釣りが出来なくなるという現実を想像したら、やっぱり辞めるのはやめようと思い直しました(笑)
いきなり嫌な流れで始まり先週末は痛みが増して呼吸するのもキツいなかでの不安な夜勤
そして夜勤明けは三九郎の準備

しかし作業に参加しても胸が痛くて例年のような力の必要な作業は出来ませんでした

櫓に火をつけて焼き、枠組みの竹や茅の燃え残りで餅や米粉で作った繭玉を焼いて食べるとその年は無病息災でいられるそうですが、私は早くもピンチでございまーす

そういえば今年は前厄でした
でも、世界で厄年があるのは日本だけらしい

殖産は冬場滑りやすいので注意が必要です
道路から川に入る時も急な斜面を降りる場所が多く朝など地面が氷っているとフェルト底のシューズやウェーダーはヤバいです

大事をとって休みましょう
これがホントの骨休め(笑)

黒部サクラマスの抽選は期待していませんが、犀川漁協の解禁特需と木曽川本流の釣行までには間に合わせたいです  


Posted by 犀龍 at 14:42Comments(2)犀川本流釣り

2024年12月31日

井の中の蛙大海を知らず

中国の思想書、荘子の秋水篇に由来するこのネガティブな諺に、後年誰かがポジティブな続きを付け加えたそうです
視点を変え、考え方を変えればネガをポジに変えることも出来るということですかね

井の中の蛙大海を知らず
されど空の青さ(深さ)を知る

何だか励まされている気がします(笑)


現在、紅白歌合戦を見ていますが、TWICEが歌うTTってテクニカルチューンの略ですか?
僕と同じくらい身長がありそうな女の子の足の長さが僕より10センチくらい長く見えるのは気のせいですか?
それにしても初めて聴く曲ばかりですな
なぜ工藤静香や国生さゆりがおらんのじゃ?
それはおニャン子じゃなくて乃木坂だからじゃね?
乃木坂って明治時代の帝国陸軍大将、乃木希典の邸宅があったから付けられたって知らなくても乃木って苗字は少なそうだから何となく関連性は推測は出来る


B'zはスゲー!

ALFEE森の中

おじさんはあいみょんが好き

大トリのMISIAさんは圧巻

ポテチン(それは大トリではなく鳳啓助)

そういえば紅白が始まる前の火事のニュースで思い出したことがあるんだけど…
かなり昔の話で、NHKのアナウンサーが「火が出ました」を「屁が出ました」と言ってしまい、その後ニュース番組から姿を消したとか

屁の用心

といっても真偽不明の昔話



というわけでこんばんは
酒が入っていつにも増して前置きの長い昭和のオヤジ、こっちの犀龍です

ここからが本題
厳寒期のニジマス釣りではマグロをエサにするのが一番です(個人的見解)
しかも値段的にミミズより安上がりかもしれません
マグロはキハダでもメバチでもどちらでも釣れますが、ハリから外れにくいのはスジが多い部位です

釣具店で販売しているミミズは冬場は小さいので魚へのアピール力も弱い感じがします
それでも敢えて僕が冬場に使うミミズは大関という極太なドバミミズですが、1袋に6~8匹しか入っていません
狙う魚は勿論ワイルドレインボーとネイティブブラウンです
この年末休みも大掃除やお年取りのご馳走を買いに出かけたりして釣りに行くのは午後からとなりました
冒頭の写真のニジマスはワイルドには見えませんが、放流場所から遥か遠くのポイントでミミズに食いつきました
ヒレは立派で引きも良かったです



後は釣れてもブラウンだけでした

大晦日の今日、買い物に出かけた安曇野は青空も見え気温もこの時期としては高めでしたが、帰宅後殖産に行くと北へ向かうほど雨足が強く、いつもより早めに納竿することになりました

さすが殖産、釣り人はやはりいましたね
かつて大物にしてやられた因縁のポイントは滅多に釣れない相性の悪い場所
今日もダメでした

そして先行者が帰ったのを確認し、久しぶりの人気ポイント、通称さざなみ前へ

ミミズしかないのでブラウンが釣れなければボウズの可能性大



でしたが、川底が変化に富んだ瀬をブラウンは好む事を経験的に知っていたのがアドバンテージになりました

最終日も見事な雨模様
はたしてこの雨男に空の青さを知る日は来るのでしょうか?

それでは皆さま、良いお年をお迎えください

(こんな時間に読んでくれる人がいるのだろうか)  


Posted by 犀龍 at 23:26Comments(2)犀川本流釣り

2024年12月28日

レインボー論

世の中には陰謀論なるものが存在し、それを信じてしまう人が少なくないようです
確かに世の中は幾らでも疑えるものですし何が真実かを見極めるのは難しいものですが大抵のものは妄想や想像が膨らみすぎて僕には現実的とは思えないものばかりです
コロナ禍では社会が激変しましたし、人と人との絆が分断されました
SNSなどでは誹謗中傷が日常茶飯事
世知辛い…

互いに譲らぬ「正しさ」が生む醜い争い
人をとことん追い込む自制や思いやりというブレーキのない世界
何を信じたらよいのか、どこへ向かえば良いのか方向性を見失った現代社会
そうした世の中の歪みや閉塞感、不安などが陰謀論信者の増加に拍車をかけたのかもしれません

また、最近見つけたものに陰毛論なんてのもありました
これは下ネタねぎではなくてコロナ禍の最中にデビューした女性グループの曲
その歌詞は昭和のオジサンには難解キャンディーズですが言ってる事は真っ当なものでした
しかし冒頭の「陰毛論」の連呼はPTAに目をつけられそうです
僕は精神年齢がアレなので、こういうの大好きですが(笑)

このようにコロナ禍には様々なものが生まれたようです

ではレインボー論とは何ぞや?

それは日本人を徹底的に骨抜きにし食文化や趣味の分野に至るまで欧米化させようとする巨大な闇の組織の計画により日本全国の河川に広がったニジマス(レインボートラウト)にまつわるお話…ではなく、実は明確な答えは存在しません

犀川では釣り人はコロナ禍前より増えている感じですが、逆に釣り場での新しい出会いは少なくなり、かつての釣り友達や消防団時代に親しくなった友達とも疎遠になってしまいました
失われたものは取り返さないといけません
今年は少しずつ動き始めました

大型魚との出会いは前半戦まで
夏以降は主に木曽川に通っていたせいもありますが、今年も大雨で増水した後に川の様子がすっかり変わってしまいよろしくありません
犀川殖産漁協がその魅力で釣り人達を骨抜きにする為に密かに放流した良型揃いのニジマス達の中でも明らかに優劣の差はあり、厳しい生存競争に勝ち残って年を越せる個体はあまり多くはないと思います
冬場のニジマスは餌に対する反応が鈍く、ゆっくりと餌を流してやらないと食ってこないです
アタリは極小、魚が掛かっても引きの強さは盛期の半分くらい









写真は今週月曜日のもの
先週逃げられた大物は全く気配がなく、仕方ないのでボウズ逃れに走りました

水温が低いこの時期、特に放流魚の引きは重いだけという感じなので専門に狙うならややライトなタックルで優しく騙し騙し寄せて余計な体力を使わせないようにして、水から出さずにリリースするのが生存率を上げると考えます

そんな感じで有給取得の一昨日も夕方に殖産へ

少し暖かな日だったとはいえ、年の瀬のしかも平日に結構な釣り人の数

やはり世の中は広い
僕を含め、そんな人がいたって何も不思議はないのである(笑)

それでも、ようやく冬らしくなってきた殖産

長いランを独占して釣り下ることも可能になりました
釣り始めの一投目で掛かった魚はハリ掛かりが浅くバレてしまい早くもボウズの予感
しかし、寛大な殖産のニジマスは僕を裏切らなかった
タモの中にいる今年秋放流のニジマスを撮ろうとしたら見事なタイミングで水しぶき?はたまた心霊写真でっか?

肝心の被写体が見えませんがニジマスファーストですから(笑)




それにしても今冬の殖産、回復系とワイルド系は何処に?

と思っていたら、放流魚がいてもおかしくない場所に潜んでいました
50あるかないかで痩せ気味でしたが綺麗なニジマスでした
引きはやはり年を越してきた魚だけにひと味違いますね
出会えて良かった


ニジマスの大物には釣りを続けていればまた出会えると思いますが、本当に手強い

最近は、今までの大物釣りの自分が正解だと思っていたものの多くは、こちら側の勝手な思い込みなんじゃないかと考えるようになりました










  


2024年12月14日

犀川大鱒ダービー

今日は長野市など北部は平地でも雪の降っている所があるようです
僕の家でも朝起きたら道路にうっすらと積雪がありました
年中無休の犀川殖産は国道から川を渡った右岸側の道路が冬場は気を付けないと危険です
僕は一度怖い目に遭ったので安全なところに車を置いて歩くことにしています

さて、【馬場のライバルは猪木】です

そして【水は地球の命】です

といえばあのお店しかありまおんせんいい湯だな


はて、、、猪木と命をかけてみましたがイマイチかな~
ドンマイ、ドンマイ←久しぶりに使ってみた



気を取り直して…


ナレーション
「上州村のこと」

豆腐
「あんたは丈夫でええの~」

こんにゃく
「んにゃあ 豆腐どん、わし
ゃあ今夜食う、こんにゃくうと
言われてぶるぶるじゃ」

ナレーション
「こんにゃくは昔も今もやっぱ
り上州屋」

と来れば…

そうです、今回メインテーマに選んだのは長野県民なら誰もが知っているはずのあのCMでおなじみの、ある会社が毎年主催する犀川殖産で10月から12月末日までに釣り上げたニジマス2尾の全長の合計を競い合うアレですよ…


いや、なんか違う気もしますが、、、
上州屋であることは間違いないので細かいことは気にしない気にしない

ちなみに、昨年は2位でした
トップだと思ったんですが、上には上がいるのは毎度のことですね
いや、それってもしエントリーしていたらの話なんだけど(笑)


しかし今年は松茸狩りや鮭釣りで出遅れたとはいえ、未だ50オーバーさえ釣れていません

昨年良かったのは少雨で水量が少なくて攻め易かったことや、最上流の平ダムが工事でゲートを常時解放していたので水量が安定していたのが理由かもしれません
対して今年の秋は、近年の傾向でもありますが、殖産の各ポイントが浅くなったことや生坂ダムの工事と連動してか平ダムも放水量を増減させるテストを繰り返しているので、魚が落ち着かないような感じがします
地元釣り師としては、もう少し水量と釣り人が減ってくれるのを待っているんですが、その頃には大物も動きが鈍くなって釣れなくなりそうです

今のところ、ボウズは何とか回避してますけど厳しい釣りが続いています

まあ、僕は人と競わず自分のペースで釣りを楽しむだけですから、釣れるだけでも有り難いと思わなきゃです

写真のニジマスは小さいながらも今や稀少なワイルド系
人のいない場所に逃げ込み今まで実績のなかったポイントを丁寧に攻めたら釣れました




  


2024年12月06日

犀川後楽

最初に言っておきますが

攻略

ではありません

後楽です


後楽には何だか上から目線的なニュアンスも感じますが、僕にはそんな驕りや余裕はありません

昔、犀川水系某所にて遡上ヤマメを狙っていた時に出会った地元の釣り師に、僕は何年も通っているけど、まだここでは釣果がありませんと話すと、自分の釣りはあっちの毛で…
いえ、そっちのけで沢山のポイントを教えてくれた事が今でも強く印象に残っています

自分はいつでもそこで釣りが出来るからという余裕からでしょうか
その方は確かな腕の持ち主で、出会った時に僕が粘ってもダメだったポイントで見事な大ヤマメを釣り上げていました

遠くから訪れた釣り師を優先させる精神は、この方から教わりました

現在の犀川殖産はまだ人は多め
暖かい日が多く、道路状況も良いためでしょう
地元の僕は、釣り人の減る悪天候の日が好条件

また、夕マズメも遠来の方は早めに釣りを切り上げる傾向なので地元の僕としては書き入れ時になりますね(笑)
今週月曜日は真っ暗になる直前にボウズを逃れました




  


2024年11月30日

一に場所、二に道具、三四がなくて五に腕

今回のタイトルは釣りの格言です
僕は二に該当するのは運で三が腕だとばかり思ってました
三と四は無いんですね…
僕が記憶していた「運」も間違いではないような気がしますが、やはり道具が二番目というのは長年の経験からしても、しっくりします
1.場所=ポイントが最も重要なのは釣り師なら誰もが共感できるかと思います

2.道具=竿やリール、仕掛けの他に、効果的な餌も道具に含まれるようです
確かに納得
3.なし
4.なし
5.腕=餌釣りでいうと、仕掛けを投入して流して魚を掛けて取り込むまでの一連の技術の事ですね

犀川殖産の隠密ハウスの翁からは、以前「魚をかけてからが釣り人の本当の腕の見せ所」と言われたことがあります
犀川では、特に大物狙いは居ても反応しなかったり広いポイントをクルージングしていたりするようで、出会いは運に頼るところがあります
僕も大物だけを狙っていた時はボウズがよくありました
そこで、個人的には3には運が当てはまるかと考えます
最後のブランク、4.には迷わず「出会い」を当てはめたいと思います
犀川はエサ、ルアー、フライ、テンカラなど異なる釣法の釣り師達が全国各地から集う異文化交流の場でもあり、そうした人達との出会いを通して魚を釣るヒントをいただいたり、時には思いもよらないポイントを教えてもらい目から鱗が落ちることもあります
このニジマスは先日お会いしたフライマンに見落としてしまいそうなポイントを教えてもらい、釣らせてもらいました
何よりも場所が一番なのが良く分かる竿抜けポイントは、いくらでも釣れそうな感じでしたが、日が落ちると老眼には目印が見えないので2尾目をハンドランディングしてハリを外して終了としました

元はフライマンの見つけた場所ですし、釣るのは今回限りとしますが、別の場所でも応用できるかもしれず、とても良い経験をさせていただきました


さて、まだ少し採れそうではありましたが、例年並みの11月5日で今シーズンの松茸狩りを終わりにして、翌週の11日は富山県の小川で人生初の鮭を釣り上げることが出来ました
次なる目標は、サイズアップとオス鮭を釣ること

更に欲をいうなら、新潟の河川にも挑戦して、いずれは自分で取り込みまでやりたいです
鮭釣りで出会った方から黒部川のサクラマスが好漁だったと聞き、今年もダメ元で抽選に応募しました
世の中不景気で、犀川殖産でさえ来年から年券が値上がりするご時世に釣り呆けていてよいのだろうか?
もし万が一当選してしまったら、チケット25000円にガソリン代やら何やらで凄いことになりますが(汗)、あそこには夢があります
更に木曽川漁協の年券を買うとするとなると、どこかで節約が必要になりますね


タイトルに選んだ格言の「場所」は、現在どんどん減っているように思います
「道具」も物価高で、メーカーも消費者側の釣り師も大変です
釣りの「腕」を上げるにはやはり良い「場所」と、ある程度の良い「道具」が必要不可欠
現在の深刻な物価高を何とかしてもらいたいものですね
そのうちに釣りは経済的に恵まれた方のみの遊びになってしまうかもしれません

最後に、現在の犀川殖産は釣り人多めで、エサはブラウンならミミズだけでも釣れますが、ニジマスを釣りたいならマグロは必携です
犀川のニジマスに出会うには格言通り、腕よりも場所と餌の方が重要のようです
結果として沢山魚が釣れれば、腕は自ずと後からついてきます
一時期、僕はマグロでは釣れ過ぎてつまらないと、少し天狗になっていた時があり、ミミズのみで通したら釣果が激減してしまいました

挙げ句の果てには釣れない理由を川のせいにしてたっけ…

他の釣り人と自分を比較したり、競争するのは嫌いだとか言っておきながら知らず知らずに競争原理の渦中にいて疲れてたりして(汗)
昔は良かったといって過去に縛られて前進出来ない釣り師にはなりたくないと言った自分がいつの間にかその過去に囚われていたりして(滝汗)

確かに昔は良かったんですけどね、間違いなく(笑)
しかし、絶望するには早すぎた
今思い出しても、お恥ずかしいったらありゃしないあの頃の僕

でも、たぶんもう大丈夫

この格言を忘れずにいれば、いつまでも釣りを楽しみながら腕を磨いていけるんじゃないかと思います







  


Posted by 犀龍 at 11:44Comments(2)犀川本流釣り

2024年11月16日

小川鮭有効利用調査

富山県庄川



この川で鮭有効利用調査の一般公募が始まったのは一昨年の事
一年目は1日の一般釣り人の数が35名くらいでポイントは2ヶ所でした
しかし二年目は1日15名になり、ポイントも一ヶ所に縮小されました
そして三年目の今年は鮭の遡上数が少ないとの理由で中止です
日本海側の鮭釣り場としては最西端にあたる手取川も同様に中止…
日本の経済状況もヤバいが海も川も世界も何か変です
僕の経済状況も、もう少し何とかならんものかと思いますが、春先に予備にと予約していた鮭竿の購入をキャンセルすることになりました
理由は予約していた釣具店が鮭竿が発売される前に閉店するのと庄川の鮭釣りが中止になったからです
小川の鮭釣りは人気があり、抽選に当たった試しがないので、今年も応募はしましたが期待はしていませんでしたし、川の規模が小さいのでもし当たった時は予備竿に犀川本流で愛用しているシマノスーパーゲームGOWANを使うことにしました

しかし、本流竿としては最強クラスのGOWANでも、更に強い鮭専用竿ではないので多少の不安はありましたけど…
出番がなくて何よりでした

二年前の庄川初挑戦の時、世の中はまだコロナ禍と呼ばれる状況でした
当初、釣りには単独日帰りでいく予定でしたが、自分も行きたいと母が言い出し、その後姉も付いてくる展開になりました
ちょうどワクチンを接種すると宿泊代が割り引きになるキャンペーンがあった時期で、釣り場に近い氷見市に一泊し翌日僕は釣りを楽しみ、その間母と姉は氷見観光を満喫するという計画でした

前日は天気も良く、昼過ぎに釣り場のチェックを済ませて近くのラーメン屋で昼食
富山ブラックは有名ですが、地元で愛されている8番ラーメンもいつか食べてみたいです


氷見市に到着したのは約一時間後
このお寺は藤子不二雄Aさんのご実家で光禅寺というそうです
駐車場や山門がどこか分からなくてあたふたしました
お寺でお参りした後、予約していた宿に向かいましたが、初めての場所はナビでも分かりにくい細い道路で、ここでも少しあたふたしました(笑)

夕飯は海と山の幸に舌鼓をうち氷見の旨い地酒を呑んで気分は天国

刺身最高~

地酒最高~


氷見牛最高~

そしてノドグロ超絶最高~
夕食は完全個室で、窓の外は小さな港でした
近くでエギングをやっている釣り人がいて自分もやりたくなりましたが、本流竿とサンマの切り身ではね…

からの翌日

僕は朝食をあらかじめ断り、早朝に宿を出て庄川に向かいました
雨は降っていませんでしたが、河原はぬかるんでいて川はやや増水ささ濁り
晩秋から初冬の北陸は曇天や雨の日が多いです
この日も曇りで、時折小雨
このくらいは仕方ないですね
釣りの方はというと、完全アウェイで場所取り競争があるとは知らず、ゆっくり歩いてポイントに着くと既に良い場所にはグループの人達が陣取り竿を出す場所がありませんでした
長い本流竿に長い仕掛けは、釣り人どうしの間隔が短いと振り込みや流しがやりにくくストレスになります
しかし、浅い岸寄りの瀬尻で1回だけ強烈なアタリを経験しました

その後は全く反応がなく、雨と風が強くなってきたので氷見に残してきた二人が気になり早上がりして番屋街まで迎えに行きました
すると、宿から歩いても30分ほどだと思っていた番屋街は実際は海沿いの道路が曲がりくねっていたりして相当時間がかかったようです
80歳を過ぎた母と以前登山で足を悪くした姉には地獄だったようです
僕は釣り開始時刻の関係で朝飯抜き
結局、楽しかったのは夕飯の時だけでした


そして昨年の11月下旬は、この時の反省から単独車中泊にして、鮭が釣れなかった時の為に海釣りの道具も用意しましたが、海でも何も釣れませんでした
当日は夜中3時に出発
前日には白馬村や小谷村では雪が積もり、路面の凍結が心配でしたが糸魚川市までは順調なドライブでした
しかし、そこから庄川に着くまでがどしゃ降りでした
到着した時には雨は止んでいましたが、川は増水
何と、一番釣れるというポイントは渡渉しなければならないのですが、危険な為禁止となってしまいました
定員15名のところ、荒天と釣れないという噂が既に広まっていたのか?この日集まったのは8名ほどでした

そしてこの日は皆さん仲良くボウズでした(笑)


二度目の庄川では鮭やサクラマスの泳ぐ姿を確認
できました
それで久しぶりにサクラマス釣りに挑戦したいと思い、今年の黒部川のサクラマス釣りに応募しましたが落選
今回初めて訪れた小川でサクラマス釣りの状況を組合員の方に話を伺うと黒部川は今年かなり釣れたそうです
当初、教えてもらいたかったのは小川のサクラマス情報だったのですが…
なるほど
当たる確率はかなり低いけど、一応、今年も応募だけはしておきますかね~
万が一当たってしまうと、かなりお金かかりますし頻繁に通える距離ではないですけどね

小川と黒部川にはたくさんの思い出がありますが、若かりし頃に安曇野の松川村のりんご屋さんと黒部川に釣りに行った時には本流竿を玄関に置き忘れ、釣り場に着いて準備をしている時にようやく気づいた時の事は今でもよく覚えています
りんご屋さんは、現在のサクラマス釣り専用区にあたる愛本堰堤から河口近くまでの大本流を渓流竿で良型のヤマメを結構釣っていました
僕の方はというと、りんご屋さんから源流の大場所狙いの超先調子7メートル竿をお借りして、8メートルの仕掛けで振り込みに苦労しながらもヤマメを掛け、取り込みでまた一苦労しながらも何とか釣りになりました
今思うと僕は頭でっかちで本流釣りスタイルにこだわり過ぎでしたね
りんご屋さんは渓流竿でバンバン釣ってましたから(笑)

さて、いよいよここからが今月11日に行ってきた小川の鮭釣りについてのお話になります
しかし、撮れ高が(汗)

ここは他の川より開始時刻が遅く、9時30分受付
で釣り開始は10時からでした
実際は9時頃には到着してましたが、他の方たちも早めに到着して釣りの準備をしていました
小川はサクラマス釣りや尺ヤマメ釣りでよく通いつめた川なのでアウェイ感がありません
鮭の釣り場は手狭な感じでしたが、昔から釣り大会とか場所取り競争が嫌いなので、準備もとにかくゆっくりと
ちなみに、今回は危うくエサのさんまの切り身を家に忘れてくるところでした(笑)
さて、この小川はポイントが狭いので組合員の方もそこらあたりは考慮してくれますし、釣り人の皆さんも心にゆとりがあるというか、ガツガツしてません
中には川原で寝ている方々もおられました
恐らくそうした方は2日連続で釣りをするので余裕があるんだと思いますが、初日は遠征の疲れもあるのでしょうね
僕も譲り合いの精神でいましたが、5時間のうち実際に釣りをしたのは2時間もなかった気がします
広いポイントで誰にも気がねすることなく鮭釣りをしたいなら、もっと北の川へ行くしかなさそうですが、小川もなかなか面白かったです

比較的お求めやすいお値段だったので松本市のJ州屋で買ったフロロラインは度重なるビミニツイストの失敗で結局釣り場では使いませんでしたが(笑)、二重投げ縄結びで鮭竿の金属トップに結んだ5号ラインは危なげなく鮭の引きに耐えました

鮭のパワーも凄いけど、まだまだ余裕のある鮭竿も凄い
周りは竿を立てろと大きな声で叫びますが、仕掛けの流し切りで掛かる魚は犀川でもそうですが、すぐには立てられませんことよ
しかも結構流れ早いのよ
下手すると伸されますのよ
と思いながら、立てるタイミングを見計らい無事に組合員のネットに鮭がおさまりました

犀川での経験は無駄ではなかったようです


72センチでしたが、採卵が目的のメス鮭は弱らせないよう慎重に扱われ、勿論重量は計測せずに釣り上げたら即座に水槽に移されます

というわけで、残念ながら既に水槽に入れられた写真しか撮れませんでした~

この日は鮭の活性が良かったのか、80クラスを筆頭に結構釣れていました  


2024年11月04日

今シーズン最大の松茸をゲットしたのは?

本日11月4日は三連休の最終日
僕は連休初日が夜勤で休みが1日ずれ、火曜日までお休みです
僕が入った先週の土曜日はいきなりピークを迎えたようで一気に三桁近く採れました
小さな山村では情報は瞬く間に伝播されるので、僕が黙っていても必ず漏れてしまうものですから以降も結構人が入ったはずです
まとまった雨が降った翌日の昨日も結構抜かれてしまって今日は採れないかもしれないと思っていました
伯父から受け継いだシロのある尾根筋は先ず人が入らないので大いに期待が出来ますが、既に2度同じシロで沢山採ってあるので今年はこれ以上採らないと決めています
さてさて、一般登山者が使う登山道から登って、多くの組合員達が既に登った後にどれだけ採れるでしょうか?

早朝6時に登山口を出発した時はまだ暗く、犀川の川霧が立ち込めていましたが、出発して30分もすると周囲が明るくなり始めました
今回はブログ用にシロに大きな開きが幾つも生えている写真を撮るのを忘れました
一般登山道付近のシロは僕だけが知っているわけではなく、タイミングや早い者勝ち的な面があるのですが、それでもなるべく他の人には知られたくないので急いで松茸を採ってリュックに入れ、松茸を抜いた形跡や足跡を残さずに、とにかく早くそこを立ち去るのが僕のやり方です

シロから外れた場所に出る飛びはシーズン終盤のサインでもあります

地の浅い場所では終盤になるとこうした可愛い開きが採れます

崖の際は風通しが良いせいか松茸がよく生えますが、一歩間違えると命を落とすので、見るだけにしておきました



結局、個人的に今シーズン最終日と決めた今日の収穫は45本ほどでした

最大は250グラムくらいはありそうでしたが、全ての松茸がリュックに入りきらず、ビニール袋に大物を入れて手持ちで下山した際に登山者の方の目に止まり、ちょっとお話をした時になりゆき任せで進呈してしまいました
しかし、まさか迷うことなく一番の大物を選ばれるとは思っていませんでした
どこのどなたかは存じませんが、お目が高過ぎ晋作です(笑)

今日は天気もよく絶好の登山日和だったので、すれ違う登山者がいつもより多かったのですが、この一本だけで何とか免れたのでヨシとしましょう

今回も期待せずに登ってみたら思わぬ収穫でした
我欲が強いと純粋に松茸採りを楽しめません
シロへの執着は独占欲
自分の最大の敵は自分です

次週はいよいよ鮭釣りですが、今回も雨予想になっていますね
もう雨に降られて鮭にはフラれで期待はしてませんが、楽しく釣りが出来たらよいなと思っています
  


Posted by 犀龍 at 18:09Comments(2)今を生きる

2024年10月28日

ダイハード

今年は松茸やその他の茸が豊作
世間はそれしか言わない

都合の悪い事には触れないで、良い事しか伝えないのには理由があるはず
でも、いつまでもそんな偏った世の中で良いのかな?と思うけど、食べたい人や興味がある人が知りたいのは豊凶や直近の松茸の入荷状況で、松茸を採りたい人が知りたいのは今採れているかいないかだけ
今しか見ようとしない
それが現実かな

今年は皮肉にも地球温暖化や気候変動が功を奏したようで、本来ならもう終わってもおかしくないのにダラダラと松茸が出続けているようですが、問題は温暖化が里山の松枯れの範囲を拡大させている事と、里山の荒廃が急速に進行している事です
だから今年も僕はただ喜んではいられませんでした

9月終わりと10月初めの月曜日は空振り

次の月曜日に採れないと空振り三振です

近所の人は少ないけど採れていたようです
多分、問題は場所と僕自身のモチベーション

本命ルートではなく様子見程度でしたし、道中、全く松茸の出ている気配がなかったので見方も雑でしたから見落としもあったのかもしれません

10月14日
季節外れの暑さで日当たりの良いシロは出が遅くなるか最悪今年は出ないと判断
直射の当たらないシロなら見込みがあると思い、今年初めて荒廃著しい危険ルートを選択しましたが、入山して暫くは松枯れが酷く、倒木を避けながら急峻な岩場を登っていきました
木が枯れてしまった場所は雨で土砂が流されて、それまで地中にあったと思われる岩盤が露出していました
その岩盤も、脆い砂岩や泥岩なので、風雨に晒された後に亀裂が入り、やがて崩れていくと思われるので、このルートがいつまで健在かは何とも言えません
この場所以外にも最近は崩落箇所が目立ちます

ところで、松茸は一般登山道からでも行ける何でもないような場所にまとまって出てました
ここに来るまでの命懸けの苦労はいったい何だったのだろう(苦笑)



昨年の収穫無しからの二桁収穫
ちなみに双子松茸を1本と数えると9本ですが、残り2本は写真を撮る前に人にあげました

ともかくも、あっけなく今年の目標をクリアしましたね

それにしても、ちゃぶ台のテーブルクロスのデザインが昭和で松茸よりそっちの方が気になる写真です(笑)

今年は自治会役員
コロナ禍の重い空気感からようやく解放されたのは良いのですが、そのぶんやる事が増えました

最近は仕事(夜勤)と地区の作業や催しの両立が体力的に辛くなってきましたが、この日も夜勤明けからの夜祭りからの早朝からの松茸採りからの午後から昼祭りというハードスケジュールでした

これだけ開いているのによく他の人に見つからなかったものですが、よく頑張ったので五穀豊穣の神様に願いが届いたのかもしれません

この写真は山の麓の方で、昔は松林が広がり松茸も採れたそうですが、今はかなり登って標高を上げていかないと松茸が採れなくなりました
コメツガの木にも松茸の菌糸は寄生しますが、何しろ松茸は赤松と共生関係にあるので松が無ければどうにもなりません



山頂が近くに見えてくると、写真のように健康で元気な赤松が増えてきます
松茸の数も俄然増え、良いシロではまとまった数の松茸がシーズンに何度も出ます
更に今年は道すがら至るところに松茸が出ているので豊作であることは間違いありません

自分は開きより蕾を見つけるのが面白いのですが、開きも見つけた時は嬉しいものです
結局、何でも採れれば疲れも吹っ飛ぶくらい嬉しいものですね


何だかんだで後半は一気に本数を増やし、既に三桁を超えました

しかしです…

今までは欲に任せていましたが、次の事も考えてかろうじて残っている大切なシロは温存し、次回で今シーズンの松茸採りは終了します

ちょうど禁煙中の禁断症状のような、たまらなく行きたい衝動はありますが、これからは欲張らず、人と本数や大きさなどを競わず、情報に踊らされず、どうでも誰かの為に本数や型を揃えてみたいなプレッシャーを自分に課さず、自分の体力や体調と相談しながら自分のペースで楽しみたいので、これは良い選択だと思っています

そして翌週はいよいよ鮭釣り

気合い入れると嵐並みの雨になるので、こちらも期待しないことにします(笑)

今年は松茸もあまり期待していなかったので自然には感謝しかありません  


Posted by 犀龍 at 14:25Comments(2)今を生きる

2024年10月05日

キンコンキンコン 松茸さん、時間ですよーっ!

僕の職場では自分以外にも上司や同僚が松茸採りをするので、リアルタイムな情報が逐一僕の耳に届いてきます
ここ数年、9月の始め頃に上司のシロに同行していましたが今年はあまりにも残暑が厳しい為にお呼びがかかりませんでした
同僚は別の山ですが先月の下旬に行ったらサマツの腐れがあっただけで採れなかったそうです

写真の松茸は3年前のもので、標高が1500メートル以上のアカマツなどの混生林で採れたものです

初めての場所で苦戦しましたが、運良く大きな開きがあったので自力で2本ゲット出来ました
ちなみに僕が松茸を採った場所は激戦区の中にあっても気づかれないようで、上司の新たなシロになりました
これは職場での点数アップに繋がりますな~

…というわけにはいかないのが現実の厳しいところ

公私を弁えた上司は仕事では厳しいです(笑)

しかし仕事を離れると、こんな一面もあります


お久しぶりです、元祖 天狗の舞い(爆)

何か問題でも?

これは上司の家に代々伝わる松茸が採れた時の喜びを表現した神聖な儀式です
遊び心って大切ですよ、令和の皆さん(笑)

この年は僕の地元の山でも松茸の出始めるのが早く、9月中旬の休みに運転免許の更新で山に登れなかったのが後々シーズン全体の収穫量に響きました
地元の山は同月終わりにピークを迎え10月に入ると一気に収穫が減り、同月中旬で松茸採りを終了しました


上の写真2つは9月終わりの頃

これは10月始め
今年は終わりが早いと感じ、焦りました


最後はもう小粒サイズのみ
しかもこのサイズで開きもありました
昼間暑くて上着を脱いでTシャツ一枚で松茸採りをしたのはこの年が初めてでした
トータルで三桁には届かない年でしたが、2年ほど不作だったので満足ではありましたね

翌年は雨が多く上司のシロがある山では8月から入り始めて数100本を採ったという猛者もいました
僕が同行した日は、サマツが終わりを告げ、一旦発生が止まったタイミングだったようです

天狗の舞いパート2
前年の松茸からドクツルタケに変わってるけど(笑)

最近はよく目にするようになりました
何か別の似たキノコと間違えて食べてしまう人がいるようですが、下手をすると命を落としかねない猛毒ですのでご注意下さい
現在は食用として問題ないキノコも将来毒キノコに変異する可能性があるとか聞きました
これらも環境の変化が影響しているんでしょうかね
さて、松茸自体は比較的乾燥に強いキノコで結構タフなヤツですが、菌糸の状態から松茸になるまでの発生メカニズムが繊細で、収穫量はその年の気象条件に大きく影響を受けます
近年の松茸収穫量の減少の原因には温暖化などの他に林業の衰退によって里山の荒廃が進みアカマツと他の広葉樹の混生林の土が富栄養化した事や松くい虫被害の影響が挙げられます
とにかく松茸は繊細で気難しい、めんどくさいヤツなんです
そしてアカマツとは共生関係にある菌根菌(きんこんきん)から生まれる他のキノコとは違ったヤツです
昔はどこでも沢山採れてたようで庶民にも親しまれていた秋の味覚だったようですが、このままでは天然の国産松茸は国内の限られた場所でしか採れなくなりそうです
ブータンでは標高3000メートル級の山で採れ、松くい虫は生きられず、温暖化が進んでもしばらくは大丈夫かもしれません
乱獲も禁止されているようです
国内でも少し前までは不可能とされた人工栽培に成功したチームがあるようなので日本の食卓から松茸が消えることはないでしょう

さて、この年は余程豊作の条件が整っていたんだと思います
まだ早いかなと思いながら僕の地元の山に2週間後に登ってみたらサマツと思われるのが先ずは8本採れたので、今年は良いかもと期待して翌週も行くと今度はなかなか見付からず何とか2本
この先どうなるか不安でしたが、10月中旬に大爆発して結果的に過去最高の収穫となりました





アカマツ林はかなり松くい虫にやられてはいますが、それまで出なかった場所が新たなシロになったりしたようで、自然界でも古い松から新しい松への世代交代のようなものが行われているようです

さて、今シーズンは豊作なんていってるのは長野県内でも一部地域だと思います
松茸の収穫量も格差社会になりました
僕の地元の山の標高は1000メートル弱で、多分7~800メートル当たりまでは松くい虫にやられて松茸の出る場所はほとんどないです

松くい虫対策で伐採されたアカマツにギャルの腰掛け?(笑)
先月末、危険ルートを回避して最短ルートで山頂付近のみを見に行ってきましたが雑キノコはちらほらありました
松茸のシロは基本的に日当たりの良い斜面なので何もなく地面はカラカラでまだ夏のようでした
里にはまだ彼岸花が咲き、キンモクセイはまだ、山には萩の花もなく季節が遅れています


ドクツルタケは冗談で同僚にあげようと思いましたが冗談が通じなかったらヤバいので踏みとどまりました

これは一年中採れる岩茸です
実はキノコではないようですが高級珍味です
下処理が面倒なので僕は採りませんが、これだけの大きさになるまでに何十年もかかるそうです

現在の自然の変化は人間の仕業であることが多いですね
犀川の外来種もそうです

ブラウントラウト、ニジマスは犀川水系には昔からいましたが近年は在来種の姿が確認出来ず外来種の数が圧倒的です

鯉も今見られる体高のある個体は中国やヨーロッパなどの外来の鯉との交雑種で日本の純粋な固有種は今や限られた場所にしかいません
昔こうした外来種を日本人のタンパク源として輸入し養殖した人は未来の日本の河川や湖沼がどんな状態になっているかなんて想像できなかったでしょうね

魚以外にも、犀川の河川敷にはニセアカシアが群生し、アレチウリが猛烈な勢いで広がって人間の生活圏内にまで侵攻しています
皆さん意外と無関心?のように見えますが、いずれも外来植物です
アカマツを枯らす松くい虫も日本にはいませんでした
おそらく海外から輸入した木材に寄生していたものが国内の山林に広がっていったんですね

すべては今さらな話ですけど、外来種の異常なまでの繁殖力と適応力は在来種にとって脅威であり人間にとっても厄介です

月の満ち欠けのように一喜一憂、不安定で浮き沈みを繰り返す松茸採り
釣りも同様に歳を取れば引退しなければならない時、つまり僕にも終わりが遅かれ早かれ必ず訪れますが、川や松茸のシロの方が僕より先に終わってしまったら途方に暮れてしまいそうです

さて、今週はどうですかな?  


Posted by 犀龍 at 19:13Comments(2)今を生きる