「HuaweiがAppleを抜き、スマホ市場シェア2位を獲得」IDC予測
調査会社のIDCが、中国系スマートフォンブランドのHuaweiが、今年か来年にはAppleを抜いてスマートフォン市場のシェア2位を獲得するだろう、との予測を発表しました。
急成長のすでにAppleに肉薄
スマートフォン市場では、ハイエンドから低価格まで幅広く品揃えするSamsungがトップ、ハイエンド機に絞り込んだAppleが2位、という2強構造が長らく続いていました。
そんな中、急成長を続ける中国系ブランドHuaweiは、すでにIDCの調査でシェア11.3%を獲得し、2位Appleの12.0%に肉薄しています。
Huaweiは、今年9月にCounterpoint Researchが発表した調査で、一時的にAppleを抜き去り、世界市場シェアトップに立ったとされていました。しかし、多くの専門家の見解は、AppleがiPhone8/8 PlusとiPhone Xを発表すれば、再びAppleが2位に返り咲く、というものでした。
AIチップがHuawei成長の鍵
モバイル市場を専門とするIDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏は、Huaweiについて、「猛スピードで成長しており、今年か来年のうちにはAppleを追い越すだろう」との見解を米メディアCNBCに語っています。
Huaweiは、人工知能(AI)チップKirin 970を搭載した高性能スマートフォンMate 10を発表しています。先日は、Appleの顔認証システムFace IDを茶化したCMが話題となりました。
ジェロニモ氏は、Huaweiが今後、存在感を増す理由としてKirin 970の存在を挙げ、「Huawei製スマホにAI機能がなければ、Apple、Samsungに数歩遅れていただろう。もし、HuaweiスマホがiPhoneやSamsung製スマホより良いユーザー体験を提供できれば、長期的にアドバンテージになる」と、AIチップの活用が今後の顧客獲得のカギとなる、と予測しています。
Source:CNBC via 9to5Mac
(hato)