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ioritorei’s blog

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【日本映画『キャラクター』】最高のキャスティング、抜群のシナリオ抜群、秀逸な映像表現！ジャパニーズサイコスリラーの最高峰作品！！

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日本映画

キャラクター

 

 

『キャラクター』とは

 

 

『キャラクター』は、2021年6月11日に公開された日本映画。

監督は永井聡氏、主演は菅田将暉氏で、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase氏の俳優デビュー作でもある。

PG12指定。

「売れない漫画家が殺人犯の目撃者となり、その殺人犯をモデルに漫画を執筆して売れたら」というアイデアを元に、登場人物(キャラクター)それぞれの人間模様を描く。

原案・脚本は浦沢直樹先生の『MASTERキートン』や『20世紀少年』の共同原作者でもある長崎尚志氏で、彼のアイデアを元に、企画の川村元気氏とプロデュース担当の村瀬健氏で10年以上前から構想を練った完全オリジナル作品。

長年企画が難航していたが、「『帝一の國』でタッグを組んだ菅田の存在が『喜怒哀楽だけでなく様々な色を出せる俳優』として映画化を推し進めた」と村瀬氏は語っている。

また、主人公の運命を狂わせる殺人鬼役には「新鮮で想像がつかず、アーティスティックな人物」を探していたところでFukase氏にたどり着き、撮影の2年前から村瀬氏が熱心にオファーしていた。

Fukase氏は当初は断るかどうか悩んだというが「実生活ではできない事を擬似経験をしてみたい」という思いから、1年間演技のワークショップに通うなどの役作りを経てオファーを受けた。

同年にはノベライズ版、およびコミカライズ版が発売。

なお、映画版、ノベライズ版、コミカライズ版でそれぞれ異なる展開とエンディングが描かれる。

 

 

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あらすじ

 

 

複写された「絶対悪」

二人の共作、それは連続殺人事件

 

漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾。

高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。

ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。

住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。

そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族…… そして、彼らの前に佇む一人の男。

事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。

それどころか、自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公 "ダガー" を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。

山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。

山城は売れっ子漫画家となり、恋人の夏美とも結婚。

二人は誰が見ても順風満帆の生活を手に入れた。

しかし、まるで漫画「34」で描かれた物語を模したような、4人家族が次々と狙われる事件が続く。

刑事の清田俊介は、あまりにも漫画の内容と事件が酷似していることを不審に思い、山城に目をつける。

共に事件を追う真壁孝太は、やや暴走しがちな清田を心配しつつも温かく見守るのだった。

そんな中、山城の前に、再びあの男が姿を現す。

「両角って言います。先生が描いたもの、リアルに再現しておきましたから。」

交わってしまった二人。

山城を待ち受ける "結末" とは？

 

 


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主要登場人物

 

 

山城圭吾

演 - 菅田将暉

 

漫画家を夢見る青年。

お人好しのため悪人を描くことができず、万年アシスタントとしてくすぶっていた。

しかし、ある殺人事件を目撃してしまい、その犯人をモデルに描いたダガーという殺人鬼の登場するサスペンス漫画「34(さんじゅうし)」が大ヒットしたことで運命が大きく狂っていく。

 

 

両角(もろずみ)

æ¼” - Fukase(SEKAI NO OWARI)

 

天才的な殺人犯。

山城の描くサスペンス漫画「34」に登場する殺人鬼「ダガー」のモデル。

四人家族を標的に殺人を繰り返す。

 


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川瀬夏美

演 - 高畑充希

 

山城圭吾の恋人。

漫画「34」の連載後は彼と結婚をしている。

 

 

真壁孝太

演 - 中村獅童

 

神奈川県警察本部捜査第一課の警部補。

清田の上司で、神奈川連続一家殺人事件捜査本部の班長。

所轄時代に少年課で清田の面倒を見ていた。

 

 

清田俊介

演 - 小栗旬

 

神奈川県警察本部捜査第一課の巡査部長。

両角の起こした殺人と山城の描いた漫画「34」の共通点にいち早く気づき、真相を追う。

真壁とは同郷で元暴走族あがり。

取調べや事情聴取には優れた才能を持つ刑事。

 

 

大村誠

演 - 中尾明慶

 

漫画雑誌編集者。

ヒットメーカー。

 

 

 

 

 

 

 

日本サイコスリラーの最高峰

 

 

最高のキャスティング

 

本作を視聴したのは、本当にただの偶然だった。

ちなみに本作についての事前知識は一切なし。

特に観たかった作品というわけでもなく、短いけどキャッチーなタイトルと漫画家志望が主人公だという短い説明文。

そして菅田将暉氏が主演ということだけが、本作を観るきっかけとなった。

菅田将暉氏が出演している作品にハズレ無し。

この自分勝手で当たらずも遠からずなイメージがアタリを引き当てる。

助演に高畑充希ちゃん。

これだけで自分の中ではもう当確。

そして物語が進むにつれ、大当たりの予感しかしなくなる。

まず、なんといってもFukase氏(SEKAI NO OWARI)の俳優デビューに驚く。

しかしFukase氏の演技をみれば、さらに驚くことになるだろう。

Fukase氏の登場シーンを観るだけで、彼がとんでもない逸材であるということを理解するはずだ。

それほど圧巻の演技を魅せてくれている。

さらには菅田将暉氏の盟友・小栗旬氏まで出演しているのだから、本作のキャスティングには心底驚かされる。

脇を固める中尾明慶氏も、普段演じている陽気な役柄とは違ってなかなかシリアス。

これもまた良い。

中村獅童氏と小栗旬氏の息もバッチリ。

おまけに、最近著者が苦手とする大御所が本作ではキャスティングされていないという事実。

主要登場人物は実力派中堅俳優だけで固められており、そこには制作サイドの並々ならぬこだわりを感じられる。

若い力で作り上げられているだけあって大変な意欲作である。

 

 

抜群のシナリオ

 

本作をジャンル分けるするなら、サイコスリラーになるらしい。

この手の作品は、得てして主要登場人物の誰かに死亡フラグが立っているものが多い。

本作もご多分に洩れず、主要登場人物の誰かに死亡フラグが立つ。

しかしその "誰か" があまりに予想外すぎて、観ればきっと驚くだろう。

もちろん著者も驚いた。

いや、驚いたなんてもんじゃない。

完全に予想を裏切られ、驚きを通り越してワクワクした。

本作の評価は、この時決まったといっても過言ではない。

しかし、まさかあの人が退場するなんて…

この驚きはシナリオのみならず、キャスティングの妙にも関係する。

退場者に関して、あえてネタバレはしない。

これは是非ご自分の目で確かめてもらい、思い切り驚いていただきたい。

 

 

秀逸な映像表現

 

実のところ、本作には映像表現というほど奇抜なシーンは特段見受けられない。

ただ、サイコな空気感の魅せ方というか、恐怖感をジリジリ煽られるような映像が非常に印象的だ。

極めつけは、ド直球の猟奇的殺人事件現場シーン。

生々しさに一切の手加減がない。

しかしそんな残酷な映像を観せられても、不思議なことに魅せ方の上手さを感じた。

この奇妙な感覚は、実際に本作を観てもらわなければ伝わらないだろう。

サイコホラーが大丈夫な人には絶対おすすめ。

ちなみに、OPがさり気なくもメチャクチャ格好良いから見逃すな。

 

 

 

アカデミー賞助演男優賞級

Fukase(SEKAI NO OWARI)の演技から目が離せない

 

 

ジャパニーズサイコホラーの最高峰。

それを支えているのは、最高のキャスティングであり、抜群のシナリオであり、秀逸な映像表現ではあることは間違いない。

間違いはないのだけど、そのすべてを凌駕する要素がある。

それがFukase氏(SEKAI NO OWARI)の演技。

前述した通り、本作がFukase氏の俳優デビュー作。

Fukase氏は1年間演技のワークショップに通うなどの役作りを経てオファーを受けたというが、いったいどんなワークショップへ通ったらこれほどの演技が身につくのか…。

っていうか、ワークショップってこんな凄いことを教えてくれる場所なのか？

とにかく凄い。

本気で怖い。

とにかく怖い。

あらゆるシーンで狂気が満ちている。

かと思えば、純真無垢で無邪気な子供のような顔もみせる。

掴みどころのない天才的な殺人犯・両角を、演技初挑戦にして完璧に演じ切ってみせている。

その演技は、もし本作がアカデミー賞にノミネートされたのなら、間違いなくアカデミー賞助演男優賞級。

本作で一番観るべきは、彼の演技だとさえ思えてくる。

できれば多くの人にFukase氏の演技を観てほしい。

しかし、残念ながら本作はあまりに本格的なサイコホラー。

R指定されたのは当然の結果で、とにかくエグいしグロい。

凄惨なシーンのオンパレードだ。

おまけに、そのすべてがリアリティに満ち溢れている。

模倣犯が現れないことを思わず祈ってしまうほどに…。

したがってサイコホラーが苦手な人は避けた方がいいと思われる。

逆に得意だという人は必見の作品。

ジャパニーズサイコホラーの最高峰作品。

是非一度ご覧あれ。

 

 

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