レズ女性は肥満が多い
2007年 05月 25日
表題に関して、以前より報告があったようだ。
レスビアンたちは異性性行為女性に比べ、BMI、ウェスト周囲径、W/H比が大きい。
しかし、規則正しい運動はより行っている。心血管疾患リスク増加に関しては不明である。
WHIデータではレスビアンたちの心筋梗塞は多く、高血圧、卒中は少ないという。
(Am Fam Physician 2006 Vol.74 No2 July 15)
Overweight and Obesity in Sexual-Minority Women: Evidence From Population-Based Data
American Journal of Public Health 1134-1140 June 2007, Vol 97, No. 6
【序】レスビアン女性では、他の性行為性癖にくらべて、過体重と肥満の率が多いかどうか?
【研究方法】過体重・肥満の人口比率と性行為性癖群ごとに比べたもの(National Survey of Family Growth 2002)
【結果】補正多項子ロジスティック回帰分析にて
過体重オッズ比 2.69; 95% confidence interval [CI]=1.40, 5.18
肥満オッズ比 OR=2.47; 95% CI=1.19, 5.09
バイセクシュアルやその他性癖(ベッドサイドのみの、異性性行、レスビアン、バイセクシュアル)女性では過体重・肥満のオッズ比高い傾向無し。
幼少時の性的虐待(childhood sexual abuse)が関連しているという論文(Obesity 2007 Apr;15(4):1023-8.)などあり、そして、AFPのサマリーからみると、自殺・自傷行為、うつのリスクが、レスビアン・バイセクシュアル女性では多い。オープンにしていない事例では特に問題となる。アルコール・ドラッグに関しては検討課題で不明。しかし、喫煙リスクは高いなど・・・決して興味本位だけで、みるべきテーマではないとわかる。
by internalmedicine | 2007-05-25 14:21 | 医療一般