外傷死後遺体の家族閲覧

”bereavement counseling:死別{しべつ}カウンセリング”などが斟酌されるようになった。とつぜんの配偶者や親戚の死別が、強い悲しみを生じ、その生存率にさえ影響を与える。


結論から書くと、”外傷死後も、親戚は、遺体を見る機会を与えるべきで、どの場合でも、家族に遺骸を確認するような機会を設けるべき。警察当局は家族に遺体に会わせ、遺体に触れてはいけないとする法的事情を説明すべきである。専門的ガイドラインは外傷死による遺族のニーズや希望にsensitiveでなければならない。遺体を見ることが死亡した人が遺族に対してsocial identityを有するかどうかで、それが、専門家に対する強い適応となりえる。”

Viewing the body after bereavement due to a traumatic death: qualitative study in the UK
A Chapple, S Ziebland
BMJ 2010;340:c2032 (Published )



有するオプション毎に、遺体を見るかどうかの決定は様々

人生におけるその関係を心に留めるため、遺体を確認するという人もいる
遺体確認という以外に死体を見たいという人は様々な理由もある
遺体を見たいとだけ思う人もいる。
遺体は社会的なidentityを持たないという人 愛された人が"being cared for" を確認するため、あるいは別れを言うためというひともいる
プライバシーのため、遺体に触れたいという人がいるが、検死官は時々剖検後にのみ遺体に触れるなどを許す場合があり、類縁者にとって、遺体が警察のpropertyになると感じる場合もある。
自宅に遺体を持ち帰ってから、死のリアリティーを感じる
ショッキングであり、悲嘆を感じるが、この場合、遺憾と思う人は少ない

by internalmedicine | 2010-05-07 11:06 | 医療と司法  

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