ニュース

実売2万円のWi-Fi 6ルーター、NEC「Aterm WX3000HP」発売

Intelチップ搭載で各種IPv6 IPoE方式にも対応

 NECプラットフォームズ株式会社は、Wi-Fi 6に対応するWi-Fiルーター「Aterm WX3000HP」を発売した。市場想定価格(税別)は2万円前後。

 最大通信速度は2402Mbps(5GHz帯接続時)または574Mbps(2.4GHz帯接続時)。搭載CPUはデュアルコアで、Wi-FiチップはIntel製を採用。NEC独自の回路設計やチューニング技術「ハイパワーシステム」により、同社測定によるWi-Fi通信時の実行スループットは約1580Mbpsだという。推奨接続台数は36台。

 2×2のMU-MIMOとビームフォーミングに対応するほか、本体に内蔵する2本のアンテナにより、Wi-Fi子機の向きを問わず安定した通信を実現する「ワイドレンジアンテナ」、通信帯域を自動で割り当てる「バンドステアリング」、周囲の状況に応じて通信チャネルを自動で切り替える「オートチャネルセレクト」などの機能も搭載する。

 IPv6 IPoEへの対応については、MAP-E、DS-Liteに対応し、国内ISP提供オプションの多くが利用できるほか、同社独自の「IPv6 High Speed」により、スムーズな大容量通信を可能にするという。

 さらに、IPv6 RA RDNSSオプション通知にも対応し、DHCPv6に未対応のAndroidなどの端末にDNSv6サーバーアドレスの通知が可能となり、IPv4を通る必要がなくIPv6上で全ての通信が高速に行える。

 移行前のWi-FiルーターからSSIDとパスワードを引き継げる「Wi-Fi設定引越し」や、Wi-Fi接続端末を管理できる「見えて安心ネット」、ファームウェアの自動更新機能も搭載されている。

 背面にはいずれもギガビット対応のWAN×1、LAN×4を装備。本体サイズは約48×129.5×170㎜(幅×奥行×高さ)、重さは約0.7g。

 新電波法で利用可能となった144チャネルの利用と、中継機モードでの動作には、秋ごろのファームウェアアップデートで対応予定とのこと。