F1日本グランプリが中止…34年ぶり国内開催なし、コロナ禍で渡航規制解除見通し立たず
スポーツ報知
鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは12日、自動車F1シリーズの日本GP(10月9~11日、同サーキット)の開催中止を発表した。
コロナ禍で海外からの渡航の規制解除の見通しが立っていない状況から、同社の田中薫社長は「安心、安全な環境で開催するための準備期間も考慮した」と、苦渋の決断だったことを明かした。日本GPが国内で開催されないのは、1986年以来34年ぶりとなる。
延期になっていたアゼルバイジャンGP、シンガポールGPの中止も決定した。今季のF1シリーズは3月15~17日に豪州で開幕し、世界各地を転戦する全22戦が組まれた。だが、コロナ禍で新たに見直された日程は、開幕戦を7月3~5日のオーストリアに設定。欧州だけで前半の8戦を消化、後半はアジアと南・北米、最後は中東に移動して全15~18戦で閉幕する青写真となっている。
ホームコースでの優勝を狙っていたホンダの山本雅史マネージングディレクターは、「非常に残念。鈴鹿で走れない悔しさを晴らす戦いをチーム一丸となってやっていく」と、ツイッターでコメントした。