2024-07

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ミステリ・ホラー

島の因習と家族の秘密『花菱夫妻の退魔帖 三』白川紺子

『花菱夫妻の退魔帖 三』では、花菱家の故郷・淡路島へ。そこで鈴子は怨霊「明石の君」についての手がかりを探します。『花菱夫妻の退魔帖 三』儀礼のため淡路島を訪れた花菱夫妻。鈴子たちは家に就く怨霊「明石の君」を祓うため、孝冬の親族に協力を仰ぎ文...
不思議

日常と非日常が入り交じる、南国への逃避行『エルニーニョ』中島 京子

『エルニーニョ』はDV彼氏から逃げる女性が、不思議な少年と出会い旅をする物語。直木賞を受賞した中島京子さんの『小さいおうち』後、初の書き下ろし小説です。日常と非日常が入り交じる描写が魅力的です。「エルニーニョ」あらすじ恋人ニシムラのDVに悩...
人間ドラマ

大人の夏休み『風待ちのひと』伊吹有喜

『四十九日のレシピ』の伊吹有喜さんのデビュー作『風待ちのひと』読了。読み終わった時、疲れた心がちょっと癒やされました。『風待ちのひと』あらすじ妻の不倫や母の死で精神的にダメージを受けた須賀。彼は、海沿いの町・美鷲に亡き母が残した家の整理をか...
ミステリ・ホラー

睦まじい夫婦の秘密は…『花菱夫妻の退魔帖二』白川紺子

『花菱夫妻の退魔帖二』では、鈴子や孝冬の家族の謎が深まったり、謎の宗教団体が絡んできたりと、気がかりなことばかり。でも、花菱夫妻当人たちはとても睦まじいのが微笑ましい。孝冬さんの愛が少し重たそうですが…。『花菱夫妻の退魔帖二』あらすじ怨霊「...
エッセイ・随筆

『マレー蘭印紀行』金子光晴

夏が来ると読みたくなる『マレー蘭印紀行』。詩人の金子光晴が昭和初期に旅した東南アジアの旅行記です。今でも旅行者たちの愛読書として読み継がれています。『マレー蘭印紀行』とは作者の金子光晴は当時、妻・三千代の不倫に悩まされていました。光晴は妻と...
ミステリ・ホラー

大正ロマンと幽霊退治『花菱夫妻の退魔帖』白井紺子

『後宮の烏』の白井紺子さんが描く、大正ロマンと幽霊退治『花菱夫妻の退魔帖』。霊が見える鈴子と、「お祓い」を行う孝冬、夫婦の幽霊退治と二人の出生にまつわる秘密が描かれます。ミステリ仕立てですが、着物の描写もすてきなので、着物好きな人にもぜひ。...
海外小説

夏休みは都会のホテルで過ごす『桃源郷の短期滞在客』O・ヘンリ短編集

『桃源郷の短期滞在客』は夏休みに都会のホテルで過ごすお話。といっても現代の話ではありません。舞台は今から100年前のニューヨーク。『最後の一葉』や『賢者のおくりもの』で有名なO・ヘンリの短編集の中の物語です。『桃源郷の短期滞在客』あらすじ都...
ミステリ・ホラー

夏になると読み返したくなる。『くらのかみ』 小野 不由美

『くらのかみ』は夏になると読み返したくなる本です。名作『十二国記』『ゴーストハント』の作者・小野不由美さんが描く子供向けの、けれど本格的なホラーミステリ。古い田舎の家、みんなと遊ぶ夏休みのワクワク感、夏が終わる切なさ。そんな夏の描写と怪奇絶...
ファンタジー

後宮の烏・番外編『烏衣の華』白川紺子

『後宮の烏』から数十年後の霄国を舞台にした『烏衣の華』。巫術師の少女・月季とその許嫁である霊耀が、島に現れた幽鬼の謎に迫ります。待ち望んでいた『後宮の烏』のサイドストーリーです。『烏衣の華』あらすじ国家の危機と神々の闘いが集結し、数十年が経...
ファンタジー

『後宮の烏7』白川紺子

『後宮の烏7』はいよいよ最終巻。神々との戦いと人の戦い、そして烏妃という存在に終止符が打たれます。『後宮の烏7』あらすじ烏連娘娘の半身を探すため、界(ジェ)島に向かう寿雪。一方、沙那賣(さなめ)家の当主は寿雪を疎い、次男に命じて北方での反乱...
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