恋愛 『タイニー・タイニー・ハッピー』飛鳥井千砂 飛鳥井千砂さんの『タイニー・タイニー・ハッピー』は、読むとほっこりとした気持ちになる、やさしい恋愛オムニバス小説です。とても等身大な話なので、感想も友達に話すような感じになってしまいました。『タイニー・タイニー・ハッピー』あらすじ大型ショッ... 2024.02.28 恋愛
アンソロジー 『私たちの特別な一日: 冠婚葬祭アンソロジー』 冠婚葬祭をテーマに、6人の作家が描いたアンソロジー『私たちの特別な一日』。SFやミステリなど、それぞれ個性的な視点から冠婚葬祭を描いています。『もうすぐ十八歳』 飛鳥井千砂「成人年齢18歳引き下げ」をテーマにした物語。18歳で妊娠、結婚した... 2024.02.18 アンソロジー小説感想日常系
エッセイ・随筆 『字のないはがき』向田 邦子 向田邦子さんの『字のないはがき』は後に絵本化されたり、教科書に掲載されたりして有名なエピソードです。もともとはエッセイ集『眠る盃』の一編でした。○の書かれた葉書後半はエッセイで、猫好きとして知られていた向田さんの愛猫の話や、家族のことなどが... 2024.02.13 エッセイ・随筆作家のエッセイ
エッセイ・随筆 珠玉の短編とエッセイ『男どき女どき』向田 邦子 『父の詫び状』を読み、すっかりハマってしまった向田邦子作品。続いて読んだのが『男どき女どき』でした。小説とエッセイが収録されている短編集であり、向田さん最後の作品集です。「男どき」とは勢いのある幸運の時、「女どき」は不幸の時を指す言葉だそう... 2024.02.12 エッセイ・随筆人間ドラマ作家のエッセイ
人間ドラマ 不良女中の人生を描いた『女中譚』中島 京子 女中が主人公の『小さいおうち』。その作者『女中譚』は中島京子さんが描く、もう一つの女中の物語です。永井荷風・林芙美子・吉屋信子など、作家が描いた女中が出てくる小説をベースにした連作集でもあります。物語は秋葉原のメイドカフェの常連、90歳を超... 2024.02.10 人間ドラマ歴史・時代小説
人間ドラマ 珠玉の日常短編集『スナック墓場』嶋津輝 私の好みが幕の内弁当のように詰まっていて、読んでいる間、とても楽しくて、ひさびさに「読み終わりたくない」と思いました。これまで日常を描いた小説はいくつも読んできましたが、『スナック墓場』の短編はどれも幸福と不幸が「いい塩梅」なんです。普通の... 2024.02.08 人間ドラマ日常系
作家について 嶋津輝の作品情報をまとめてみた 現在、私が最も推している作家が嶋津輝さんです。まだデビュー間もない作家さんですが、その実力はすさまじく、長編第一作『襷がけの二人』で直木賞候補に。彼女の作品は、どこにでもいる人々の、ちょっと「普通じゃない」部分が出てきます。その日常の切り取... 2024.02.07 作家について
人間ドラマ 女中文学の源流『流れる』幸田文 幸田文の代表作『流れる』は、1955年(昭和30年)発表。芸者置屋の女中の視点から花街の人間模様が描かれます。正直、昔の小説なので言い回しがわからない箇所も多いのです。けれど、作中の着物や仕草、人物の描写がすばらしく、夢中で読んでしまいまし... 2024.02.04 人間ドラマ