台湾はコロナワクチン不足を巡って大変な騒動になっています。国民党関係者は本件を絶好のチャンスとばかり与党である民進党の失政を厳しく追及しています。
あろうことか、国民党関係者は日本が贈った「AZワクチン(台湾ではアストラゼネカ製のワクチンをAZと呼んでいます)」についてもケチをつけています。
「たったのそれだけか。もっとくれるのかと思った」とか、「ファイザーをくれないのか。日本は自分達がいらないものを送った。台湾人はワクチン乞食だ」等々、聞くに堪えないひどい発言が続いていました。
ところが国民党関係者は単に政治問題化するためにAZワクチンに文句を言っていたことが暴露されてしまいました。何と強烈に文句言っていた国民党関係者自身が実はAZワクチンを接種していたのでした。
台湾も日本と同じように優先順位をつけてワクチン接種が開始しましたが、国民党関係者はまだ順番が来ていないのに政治的地位を利用して無理やりワクチン接種を受けていたのです。これが判明した後で、接種した病院や本人は役所から罰金を受けたようです。
国民党関係者に対しては非難轟轟です。
・「中国のワクチンを打とう。もし台湾で打てるようになったら、私は最初に打ちます」なんて豪語していた人物が実は特権でAZワクチンを接種していたのです。
⇒「あれ? 中国ワクチンを打つんじゃなかったの?」
・「日本のワクチンを受け取るべきではない。台湾はワクチン乞食だ」なんて勇ましい事を言っていた人も、実は特権でAZを打っていました。マスコミがコメント取る為に追っていますが、どこかに隠れて「神隠し中」。
⇒ 「私達がワクチン乞食なら、あんたはワクチン強盗だ!」
流石にこのような「特権接種」は如何なものかと、ドラゴンボールZのギニュー戦隊をパロディにした「AZ特戦隊」のイラストも登場しています。
「ドラゴンボールZのギニュー戦隊」なんて言われても、日本人ながら私には何の事かサッパリわかりませんが、こんなのまで知っている台湾人は凄い。
以上のような台湾事情を解説する日本の報道がありました。
日本の報道も毎日観察している台湾メディアですから、当然ながらこの報道にも気が付いたようです。
三立新聞のニュースでは、「丟臉丟到國外去(恥ずかしい。台湾の恥が海外にまで漏れている)」と紹介されていました。
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