復元可能な灰壺

個人的な感想文ブログ

【固定用】感想文目次

このブログにある感想文の目次。
初めてこのブログに来てくださった方は、この一覧からさくっと興味ある作品へ飛んでみてください。

(最終更新日:2024/8/21)

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月で生き物を探す探索フリゲ『月に生きている証拠』感想

あうぐさん制作『月に生きている証拠』という短編フリゲをプレイしたのでその感想。

プレイ時間は10分程度でED数は1。

 

主人公は「目を開くと、自分が月にいることに気付いた」アンドルー・グラント博士。

いつの間にか握っていたレシーバーの音を頼りに月面を進むと、宇宙服を着た人物に遭遇する。

【宇宙服を着た人間】

ハロー、グラント博士
みんな、あなたが嘘をついていると思っている
それどころかあなた自体を嘘だと思っているんだ

必要なのは証拠だ
捏造なんて、もってのほか

このカメラを使うといい

彼から貰ったカメラで「月に生き物がいる証拠」を探して写真を撮るというのが今作の内容。

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潜水艇でカノジョを探す海底探索フリゲ『ディープ・シー・ベリアル』感想

あうぐさん制作『ディープ・シー・ベリアル』という短編フリゲをプレイしたのでその感想。

プレイ時間は20分程度でED数は2。

 

主人公は、20年前に行方不明になった飛行機の痕跡を海底に探し続ける男。

およそ 20ネンマエ


とある ヒコウキが タイセイヨウで スガタを ケし

すべての トウジョウシャが ユクエフメイになった

ソウサクするヒトは スコしずつ スクなくなり
イマでは オモいダされることさえ マレになった

いつまでも ソウサクをやめない ワタシを
ショウキを ウシなっていると アワれむ ヒトもいる

おそらく そのトオりなのだろう

それでも アキラめるつもりはない

カノジョの コンセキを ミつけるまで ゼッタイに

まずこのカタカナとひらがなのみで構成された冒頭の文章から、男の必死さとどこかおかしい様子が呈されていて一気に引き込まれました。

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私がモノノ怪に求めるもの全部あって大満足!『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』感想

2025年3月14日公開『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』を観てきました。

私がモノノ怪に求めるもの全部あったよ!大満足!

怪異によって惨たらしく人間が呪殺されるさま、その根幹にある悲惨な境遇とそれを祓うために戦う薬売り&神儀さん。

私が観たかったものが全部劇場仕様のハイパー作画になっていて大満足!

1章で舞台説明が終わっているので、2章は冒頭からクライマックスという感じでスピーディーに話が進み、そこが楽しかったしノンストレス。

ED曲『渇望』も1章主題歌『Love Sick』と同じぐらい最高だったよ~!

「そう!私ってモノノ怪のこういうところが好きだったんだなあ」と思い出させてくれる第2章でした。

以下、ネタバレ感想。

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2025年2月マイベストミュージック(後半)【7曲】

2025年2月にはまっていた14曲分のうち、後半7曲分の感想文で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。

・石川智晶『アンインストール (Acoustic verison)』
・サカナクション『怪獣』
・DURDN『idealistic』
・葉柳ちぐさ『旧支配者のキャロル』
・ヒプノシスマイク / Bad ass temple『シンジルチカラ』
・豆カカオfeat.初音ミク『でいどりーむ』
・Lama『Fantasy (The Room ver)』

 

 

アンインストール(Acoustic Version)

アンインストール(Acoustic Version)

  • 石川智晶
  • アニメ
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

この星の無数の塵のひとつだと 
今の僕には理解できない

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モキュメンタリーホラーの展示会『行方不明展@名古屋』に行ってきました

大須商店街(愛知県名古屋市)で2025年2月14日から3月30日まで開催されている『行方不明展 名古屋』へ行ってきたのでその感想。

ホラー作家・梨×株式会社闇×大森時生(テレビ東京)による、あらゆる「行方不明」をテーマにした展覧会。
会場では「行方不明」に関する様々な“架空の痕跡”を展示いたします。
※すべての展示はフィクションです。

引用:行方不明展

展示エリアは身元不明、所在不明、出所不明、真偽不明という4つのテーマに分かれており、それぞれのエリアで行方不明を連想させる物品と、その展示物にまつわるキャプションが展示されてる。

展示会に行けないという人でも市販で売られている図録を読めば十分楽しめる内容でした。

↑展示されていた動画もQRコードを読み込めば観れるので良心的。

 

ただ実際の携帯電話を何個も重ねて積み上げたり、実際の電話ボックスを設置していたりと実在にこだわる熱量は伝わってきたのでやっぱり現地に行ったほうがいいかも?

【複数の携帯電話】

とある民家に在住している方から譲り受けたものです。

「電話が、(行方が分からない妻に)繋がらないのは、携帯が壊れているからだと思って、別の携帯を試したらいつか会えるかもしれないと思って、いろんな機械を集めて何度も何度も試したけど、

でも、もういい」と譲渡なさいました。

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15分でしっかり怖い島探索ホラーフリゲ『コスモスの咲く島』感想

あうぐさん制作『コスモスの咲く島』という短編フリゲをプレイしました。

プレイ時間は15~20分程度でED数は1。

 

「外に出るな」という書き置きが残された部屋で目覚めた主人公が

その部屋から脱出し、赤いコスモスが咲く島を探索するというADV。

 

まずゲームを起動した瞬間に目を引くのが、ゲームボーイの画面を彷彿とさせるスクエア型のプレイ画面。

また探索マップでは思い切りデフォルメしたドット絵なのに、アイテムや島で出会う人達の画像は異様にリアル。

このギャップに背筋が寒くなります。

クリアした今では、この描写でやりたい演出がある、だから取り入れていたんだなと分かるから余計に。

 

ゲームの紹介欄に「一部、ホラー系の演出を含みます。(脅かしはありません)」とあった通り、このゲームはホラーゲーム。

クリア時間が15分とは思えないほど濃密なホラーで、個人的には割としっかり、かなり怖かった。

確かに脅かしはなかったけど、脅かし要素をプレイヤーの手で踏ませる演出はあったし、そこで表示されるものはもう脅かしだろ!ってつっこみたくなるレベルのものは出てくる。

 

生理的嫌悪感を想起させるいわゆる腫瘍系グロタイプのホラゲなので、苦手な人はご注意を。

私はこの描写がドット絵だったからスクショ画像も見返せられるけど、それ以外だったらたぶん無理。

でも作者がやりたかったこと、描きたかったことを伝えるために取られた表現だと理解も出来ているので、ホラゲーが苦手な私でもこうしてクリア出来ました。

繰り返しになるけど、この話の始めから終わりまでをわずか15分でプレイヤーに辿らせた演出力の高さは凄まじいなと思います。

 

以下、ネタバレ感想。

くどいようだけど結構ショッキングな画像もあるので、閲覧は自己責任で。

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2025年2月マイベストミュージック(前半)【7曲】

2025年2月にはまっていた14曲分のうち、前半7曲分の感想文で、アーティストの五十音順にするとこんな感じ。

・amazarashi『カシオピア係留所』
・アメリカ民謡研究会『僕が枯すから。』
・omi『telencephalon』
・GENERATIONS『True or Doubt』
・ピノキオピー『超主人公』
・MIMI『劣等哀歌』
・Mili『Classroom Dreamer』

 

 

カシオピア係留所

カシオピア係留所

  • amazarashi
  • ロック
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

身を焦がしたこの好奇心が 
身を滅ぼすと知ったとしても

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