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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

河童が真実を教えてくれた

大学の頃、「やっぱり作家の全集を一揃えぐらい持ってないとダメだわ」ということで、芥川龍之介全集を買ったことを思い出した。もちろん、読破できてません!
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 108度目

72 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/11(水) 01:19:59.40 ID:0NsW7sHb
家族からモラハラを受けてた
まず言われた通りにすると怒られる、しなくても怒られる
例えば部屋を掃除しろと言われてやったら勝手にものを動かしたと怒る
洗濯物を取り込めと言われて畳んでしまったらそこまでやれとは言ってないと怒る
次は取り込むだけにしてみれば、どうして畳んでしまわないのかと怒る
そして食べ方が汚いから綺麗になるまでは一緒の食卓には座らせられないと
1人だけ台所の隅の別のテーブルで食事させられる
こぼさず残さず食べても、必ずどうしてこんなに汚く食べるのかと怒られる
風呂に入れば水を使いすぎると怒られ、寝れば布団にシワが寄っていると怒られ
一つ一つ挙げるときりがないが、生活の全てがこんな調子
両親と弟との4人家族だったんだが、標的は常に自分だけだった
両親には「何一つまともにできないクズ」と蔑まれ続け
弟もそれに倣って俺を嘲笑った
肉体的な暴力は一切なかったし
父親は社会的地位が高い職業で信用もあったから
自分がそんな扱いを受けていることは家族以外誰も知らなかったと思う

73 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/11(水) 01:20:36.97 ID:0NsW7sHb
当時モラハラなんて言葉はなかったし
子供にとって家庭は絶対の場所だから、自分にとってはこの扱いがずっと通常運転だった
ただその扱いを当然と思っていた訳ではなく、なぜなのかという疑問はずっと抱えていた
洗脳されきってしまわなかったのは多分、本をよく読んでたからだと思う
家に帰るのが嫌で学校の図書館に毎日入り浸っていた
帰りが遅いことは毎日怒られたけど
本は現実逃避のための道具で、自分の周りだけが世界の全てじゃないということを教えてくれる存在だった
そして今でも本当に不思議なんだが小学6年の時、芥川龍之介の「河童」を読んでいて突然
「おかしいのは自分ではなく家族だ」
ということを唐突に確信した
内容に触発されてそういう結論を導き出したというより
本当に雷に打たれたみたいに突然それが閃いた
天の啓示があるとしたらまさにあれなんだろう
それまではなぜ自分だけが家族とうまくやれないのか、自分の何が悪いのか、どこがおかしいのかと思い悩み
うまく折り合いを付けられる道がどこかにあるはずと信じていたが
その瞬間から100%家族の方がおかしい、取り込まれてはいけないと考えるようになった

74 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/11(水) 01:21:53.72 ID:0NsW7sHb
世間体を気にする家だったから進学を阻まれなかったのは幸いだった
大学に入学してからは一度も家に帰っていない
ちなみに今はもう就職し家族や親戚には住所も職業も教えていない
地元にいる友人の話では割といい大学に入った俺を母親は自慢の種にしていて
今は海外で勤めていることになっているそうだ
まあそんな話はどうでもいい
俺の人生の一番の衝撃は学校の図書館で自分の尊厳を取り戻したあの瞬間だった、それだけが言いたかった
長文すまんかった


河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)