本展の会期は終了いたしました。ご来場頂いた皆さま、ありがとうございました。
「欲しい物なんてもうない」。確かにそうかも。テレパシー的なものって携帯電話やLINEで実現しちゃってるし。でも、本当にない?「あ~空、飛びたいな~」とかたまに思ったりしません?
2003年に「こんな時代だからこそ、SFコミックのアレ、今こそ開発すべきでは?」と、ついそう思っちゃった人が10年前から作ってる飛行機を2機、3331に持ってきて展示します。もちろん飛びます。「夢だけど夢じゃなかった」的な。
(八谷和彦)
2003年にスタートしてから10 年。ジェットエンジンを搭載した機体での試験飛行に挑戦するOpenSkyプロジェクトのこれまでの軌跡を紹介する記録映像や写真をはじめ、関連する作品もあわせて展示します。
M-02J(作家蔵)
ジェットエンジンを搭載した一人乗り自作航空機でOpenSkyプロジェクト最新の機体。2013年についにジェットエンジンによるジャンプ飛行テストを開始します。パイロットは作家八谷和彦本人です。(テストフライトのため、予告なしに機体が展示会場からお出かけすることがあります)
M-02(金沢21世紀美術館蔵)
いままで数々のテストフライトを重ねてきたM-02Jと同サイズの一人乗りグライダー機。強力なゴムの力で滑空飛行ができる機体です。(撮影:米倉裕貴)
M-02Jフライトシミュレータ(金沢21世紀美術館蔵)
M-02J実機ボディと同じ型から作ったフライト・シミュレータ。実機の両翼を削いだものと同サイズ。体験型のシミュレータとして、体重の掛けかた次第でM-02Jで自由に空を飛ぶ体験することができます。
[※注意]
実機と同じ設計で作られており、作品保護のため[着衣時50kg]の体重制限がございます。
予めご了承ください。
M-02映像シミュレータ(作家蔵)
M-02ボディを元にした映像シミュレータ。前方にはM-02で飛行をしたパイロット視点の記録映像が映し出され、実際の飛行体験の追体験ができる体験型作品です。
[※注意]
実機と同じ設計で作られており、作品保護のため[着衣時60kg]の体重制限がございます。
予めご了承ください。
この夏は、空があつい(はず)!
空中を優雅に羽ばたく飛行機「デルタ・ツイスター」をつくるワークショップ、宇宙を本気で目指す熱い大人たちや実際に空を飛んでいる方をお招きしたトークなどなど、空がぐっと近くなるイベントを多数開催します!
お申込み
[email protected]もしくはFAX03-6803-2442まで、参加者の「ご希望イベント・氏名・ふりがな・お電話番号」をお知らせください。
当日の受付は空席があった場合のみ行いますので、ご了承ください。
「何をしたい? どこまで行きたい?」
「なつのロケット団」は、この問いかけに答えるために集まった、職業や経歴を超越した仲間達です。
まずは、安価な衛星軌道投入用ロケットシステムを開発し、超小型衛星の打ち上げコストを低減することを、最初の目標としています。
2006年の活動開始以来、団員自らの手で、ロケットエンジンを次々と開発。着実に前進を続けてきました。
本展ではこれまでに打ち上げた機体や、エンジンのテストベッド、実験に失敗して破壊されたロケットエンジン、燃え尽きたカメラ、打ち上げや爆発の映像などを展示します。
協力:SNS株式会社、インターステラテクノロジズ株式会社、株式会社植松電機
小型液体ロケット「ゆきあかり」
2011年12月17日に目標到達高度1000mを達成した推力100kgf級ロケット。新型機体回収装置の実験も行いました。全長3.8m。
100kgf級ロケット「はるいちばん」
2011年3月26日に到達高度461mを達成したなつのロケット団による初の打ち上げ機体。推力100kgf級の小型液体ロケットで全長3.5m。
(株)ペットワークス ドール事業部のmomokoと、天才編み師203gowによる異色のコラボレーション。腐海にたたずむmomoko、風変わりな昆虫に囲まれた素敵な世界がアートダクトに出現しました。
見たことのない、風変わりで鮮やかな昆虫やキノコなどが生える"腐海の世界"を生み出した203gow。そしてその空間の中にたたずむmomokoと、編み物で編みぐるみにされたPostPetのmomo。
八谷和彦個展の関連展示として、アートダクトを彩ります。
(株)ペットワークス
1998年にプランナーの八谷和彦と、デザイナーの真鍋奈見江・エンジニアの幸喜俊によって設立。OpenSkyを開発する「航空事業部」、momokoをはじめとしたドールを開発する「ドール事業部」、PostPetをはじめとしたソフトウェアを開発する「ソフトウェア事業部」が共存する不思議な会社です。
編み師 203gow
風変わりな編み物作品 「へんなあみもの」を作る編み師。主にかぎ針編みで制作し、何気ない日常を編み物へと掏り替える「あみつぶし」は、驚きとおかしさと温かさを兼ね備えた半分リアルな編み世界を再現します。街中を編み物で埋め尽くすゲリラ編み(Guerrilla Knitting)集団「編み奇襲団」や、ショーウインドウやファッション誌背景、展示会やワークショップなども手掛けます。
日程:2013年6月1日(土)~2013年9月16日(月・祝)
時間:10:00-21:00
休み:無休、夏期休暇(8月13日~16日)
料金:無料
会場:1F アートダクト
八谷和彦(はちや・かずひこ)
メディア・アーティスト
1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。
九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)卒業。コンサルティング会社勤務後(株)PetWORKs を設立。現在にいたる。
作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーション・ツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やパーソナルフライトシステム《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。また、311震災以後は「ガイガーカウンターミーティング」などサイエンス・コミュニケーション系の活動もちらほら。
2010年10月より東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授。
(撮影:米倉裕貴)