kintoneを利用するには、まずは「アプリ」というものを作成する必要があります。これは、Excelでいう「ファイル」や「シート」に当たるもので、アプリごとに管理したい情報を整理することになります。
本当は、アプリを作るときには「設計」などが必要になってきますが、まずはここでは気軽に作ってみましょう。
アプリを作成しよう
kintoneにログインをして「ポータル」にアクセスします。
右上の「オプション」ボタンから「アプリを追加」メニューをクリックしましょう。
アプリの作り方を選べるので、「はじめから作成」をクリックします。
すると、真っ白なキャンパスが表示されます。ここから、アプリを作り込んでいきます。
ここでは、オンラインショップの「商品」を管理するためのアプリを作ってみましょう。上部のアプリ名部分に「商品」と入力します。
そしたら、左側のフィールド一覧から、必要なパーツを右側のフォームにドラッグします。ここでは、「文字列(1行)」というパーツをドラッグしましょう。
なお、kintoneはフィールドの位置は指定できません。常に「左上」から配置されて、右や下に並んでいきます。もし、凝ったレイアウトをしたい場合は後述する「スペース」というフィールドなどを利用していきます。
配置したら右上の設定ボタンをクリックし、「設定」をクリックします。
すると、設定画面が表示されます。ここで、このフィールドの細かい部分を設定していきます。ここでは、「フィールド名」に「商品名」と入力しましょう。そして、「必須項目にする」と「値の重複禁止する」にそれぞれチェックを入れます。
これにより、この項目には必ず値を入力し、また他と重複しない値だけを入力できるようになります。
合わせて、一番下の「フィールドコード」にも同じく「商品名」と入れておきましょう。フィールドコードは、プログラミング開発などで利用されます。
ここまで設定したら「保存」ボタンをクリックしましょう。
価格フィールドを追加しよう
続いて、同じように、今度は「数値」フィールドを追加して「価格」を入力できるようにしましょう。
設定を開いたら、「フィールド名」に「価格」、「必須項目にする」と「桁区切りを表示する」にチェックを入れます。これにより、「1,000」といった具合に桁区切りが表示されます。
また、「単位記号」に「円」と入力して「後ろに付ける」をチェックすると、入力欄に表示されるようになります。フィールドコードも「価格」にしておきましょう。
これで「保存」をクリックします。
動作を確認しよう
それでは、作成したアプリを確認してみましょう。右上の「アプリを公開」ボタンをクリックします。
すると、図のような表計算ソフトのような画面が表示されます。kintoneでは、このような表形式でデータを管理します。右上の「レコードを追加する」ボタンをクリックしましょう。
今度は、図のようなフォームによる入力画面が表示されます。「必須にする」にチェックを入れたため、項目を入れないと図のようにエラーになります。
正しく値を入力して「保存」ボタンをクリックすると、図のように表に追加されます。
価格には桁区切りや、単位も表示されています。こうして、「アプリ」を作成して、必要なデータを投入しながら、これを活用していきます。