「生産性不安」についてのあれこれ

以前よりもずっと楽な仕事（定時で帰宅、週休3日）をしていてふと思うことがある。それは「こんな楽な仕事をしていて本当にいいんだろうか？」ということである。いわゆる「生産性不安」というものに陥っているのかもしれない。生産性不安とは以下の通りである。

 

生産性不安とは？

常に高い基準を満たさなければならないというストレスやプレッシャーにより生じる不安。職場と従業員にとって大きな問題となっており、従業員の10人中8人以上がその不安を経験していると言われる。

Google検索より

 

この生産性不安は「忙しく仕事をすることこそが正しい」という、現代社会におけるある意味間違った群集心理から発生するものだと思う。とにかく何でもいいから忙しく働き続けていないと罪悪感すら感じてしまう状態と表現するのがピッタリだ。今の自分にも当てはまる症状かもしれない。

 

そのことをうちの奥さんに”他人事”のように相談してみた。

 

「最近の人って生産性不安ってものを感じている人が多いんだって。自分が十分に仕事していないんじゃないか？って不安になるらしいよ。働いてる人の80％くらいが生産性不安を感じてるっていう研究もあるみたい。なんか意外だよね」

 

するとうちの奥さんは次のように切り返してきた。

 

「それってその人の自惚（うぬぼれ）じゃない？そもそもその程度の仕事しかできない人間だってことを自覚しなきゃダメだと思う。生産性？そんなの高めたって仕方ないよ。生産性が上がれば上がるほど、その人は雑用を押し付けられるんだから」

 

まさにおっしゃる通りで腑に落ちた。話は変わるが、そんな彼女の作り続けてきた伝統工芸品が、とある百貨店の外商サイト（特別な会員じゃないと入れないサイト）で来月から販売されることが決定した。以前の記事で書いた通りの300万円の価格設定である。

 

大学なんて行くのは無駄ということで、高校卒業してから専門学校へ進み、手に職をつけて働いていたが、自分のやりたい仕事が見つかったということで数ヶ月で退職し、そして起業もして僕より稼ぐようになった…にも関わらず、色んなアルバイトもしてみたいということであっさり自分の会社を手放し、時給900円くらいのバイトを転々としながら、趣味で伝統工芸品を作っていたのを僕が百貨店に売り込み、それが300万円で販売されるようになったという経歴を持つうちの奥さん。

 

彼女が「生産性不安だって？うぬぼれてんじゃねーよ！」って言うんだから、そうなんだろうなあって思ってしまう。

 

それではまた^ ^