🌀ぐるぐるねこ男ブログ🌀

ぐるぐるねこと一緒に暮らしている男の雑記ブログです(毎週月曜日に更新)

警察官のポイ活に利用されてしまった話

ぐるぐるねこ男

 

つい先日の朝、他県にちょっとした用事ができたので慣れない小道を車で走っていたところ、民家を抜けた先の開けた十字路に一台のパトカーが停まっていた。朝っぱらから何でこんなところにパトカーが停まってるんだろう?って疑問に思い、パトカーの方をチラッと見たところ、中には警察官が二人乗っていてこちらをジ〜っと凝視していたのである。その二人の真剣な表情に僕は恐怖を感じ、早くこの場を立ち去ろうと思って車をそのまま進めたところ、突然そのパトカーのスピーカーから「その道は通行禁止ですよ、停まってくださーい」と大音量の声が聞こえてきたのである。

 

「は?なんで?」っと思ったが、自分が何やら交通違反を犯したということだけは分かった。そこは周りが田んぼの非常に見通しの良い交差点で、僕以外の車は一台も走っていなかった。もちろん信号もなく、自転車や歩行者も人っ子一人見当たらなかった。ちょっと急いでいたのでイラッとした僕は、停まれとと言われたので道のど真ん中に停車した。するとパトカーはこちらの方に向かって「もう少し脇へ寄ってください」とスピーカー越しに叫んできたが、そのままハザードをつけて車から降りた。僕の車の後ろに停車したパトカーから警察官が飛んで出てきて「もう少し車を脇に寄せてください!」と言ってきたので「いや、車を停めろって言われたから停めたんですけど?」って言い返した。「もう少し先に安全に停車できる場所があるのでそこまで車を進めてください!」と少し怒った顔をして言ってきたので、素直に従うことにした。

 

その警察官によると、僕の罪状は通学時間帯に車両通行禁止になっている道に入ってしまったことだった。パトカーが待機していた交差点にその標識があったらしく、警察官はドヤ顔で「なんなら交差点に戻って確認してみますか?」と言ってきた。僕は「パトカーがあんなところに止まってるから、そちらに注意がいってしまって見落としたんですよ」と言い返した。そして「あなたたちは僕の車の方を見てたでしょ?だったらなんでスピーカーですぐに教えてくれなかったんですか?」と聞いてみたらその警察官は若干怒り気味で(声をプルプルと振るわせながら)「あなたは運転免許証を持っているんでしょ?道路標識を見落としたのはあなたの過失なんですよ!」って言ってきた。いわゆるネズミ捕りに引っ掛けられたということを理解した。

 

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警察官は自分が出世するために、犯罪者をできるだけ多くの犯罪者を検挙しなければならないという話を聞いたことがある。大物の犯罪者を捕まえるのは骨が折れるしタイムパフォーマンスもかなり悪いし、そもそも結果が出せない場合もあるので、できるだけ小物(スピード違反など)をコツコツと捕まえてポイントを稼いでいるとかいないとか。いわゆる警察官の出世のための「ポイ活」に僕の軽犯罪は利用されただけなのだが、国家権力にこれ以上楯突いても仕方ないので、ここはできるだけこの(ムカつく)警察官をイライラさせて楽しむしかないと思った。

 

僕はパトカーの後部座席に導かれた。そして「お名前は?」から尋問が始まった。職業を聞かれた時に「ブログを書いて生活しています」って答えたところ、職場の住所を聞かれたので「主に自分の家です」って答えてみた。その警察官は「家!?」ってひっくり返った声で聞いてきた。「はい、自分の家でブログ書いて生計を立てています」って言い張ってみた。警察官は「いや、どこか会社とかで働いてるでしょ?」って食い下がってきた。どうしても僕がどこかちゃんとした会社で働いているかってことを半ピラの書類に書かなければならなかったようだ。そこで僕は「メインの仕事は株の取引で、トレーダーをしています」と新たな職業を提供した。そして「もちろん、自分の家のソファーの上でやってますけど」とニヤケ顔で言ってやった。

 

その警察官はそんな訳ないだろ…みたいな顔をしながら執拗に僕の本当の職業に切り込み続けた。これ以上こんな連中と時間を浪費しても仕方ないと気がついた僕は「強いて挙げるなら、アルバイトで病院に行ってます」と言って、勤務先の病院の名前と住所と職種(医師)を伝えた。僕の中ではメインの仕事じゃないんですけど、それでいいんですか?と尋ねたが、その警察官は「ええ、いいですよ」とめんどくさそうに答えた。僕はパトカーの中で警察官二人に聞こえるように「はぁ〜っ…」大きくため息をついた。この二人の警察官のポイ活に使われている自分が情けなかったが、しょぼい罠に嵌められた自分も甘かったのだと反省した。

 

 

 

パトカー内での尋問から解放された僕は自分の車に乗り込んだ。するとパトカーの方からあの警察官が走ってきて窓をコンコンとノックした。気がつかないふりをして無視して発車しようかと一瞬考えたが、この後ずっとパトカーに追いかけれるのも面倒だったので、窓を開けて「どうしました?」って尋ねた。するとその警察官は「この違反は故意にやったものですか?」って真顔で言ってきた。「な訳ないだろ!」って怒鳴ってやりたかったが、呆れ果てた僕は15秒ほど無言でその警察官の顔を凝視してやった。そして警察官の視線が僕の視線から逃げた瞬間、僕は「試合に負けたけど、勝負に勝った」と確信した。そして僕は「んな訳、ないでしょ?」って言い放ったやった。その警察官は「わかりました。ではお気をつけて」と言ってパトカーの方へ戻って行ったのである。

 

ちょっと愚痴っぽい記事になってしまったが、この話は完全に実話である。警察官の仕事も大変なのは分かるが、弱者をコツコツと捕まえてポイントを稼ぐよりも、もっと悪い奴に真剣に立ち向かって欲しいものである。特に田舎の警察はそんな輩が多い。特殊詐欺事件でも元締めはしばらく泳がせておいて、受け子や出し子といった下っ端をコツコツと逮捕してポイントを稼ぐという話を聞いたことがあるが、どこまで真実なのかは確かめようがない。この世には誤情報やフェイクニュースが溢れているが、僕がその日の朝、警察官の出世のポイ活に利用されたことは紛れもない事実である。

 

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それではまた^ ^