(2018/6/1追記)
Payme後藤社長と面談しました。いろいろ話を伺ったこちらの後日談もぜひご覧ください。
後藤社長がやってきた!フィンテックと持てはやされる~後日談

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本日、こんな記事がでておりました。
メルカリに額面以上の価格で現金出品した疑い、4人逮捕

これって4月の記事で警告してたとおりの話しで、「僕、言いましたよね?」
話題の「メルカリで現金が売れる」って・・・出資法および貸金業法違反じゃね?

さて、そういう記念すべき日?に、なんの因果かまた見つけてしまいました。
(※ツイート主はTechCrunch Tokyo 2017ってイベントに出てた無関係の人)


ほう、給与を前払いして3%なり取るのに貸金業ではないと。どんなスキームなのか?・・・と、俄然興味深々で探してみたらこんなスキーム図がTLに。

payme_


貸金業にあたらないっていうので企業からの前払い振込作業を代行する的なスキームかと思いきや、未払い賃金を債権担保にPayme側で資金融通して後日企業から直接回収して3%なりの手数料(=金利)とってるカタチで、これもろに貸金業にあたるんちゃいますの?


貸金業の定義やらの関係条文は冒頭のメルカリ記事に引用してる
ので興味あれば確認していただければと思いますけど、これ貸金業認定されたらシャレにならんよ?

1か月未満の返済金利が3%ということは年率金利余裕で20%超えてるし、貸金業の無登録営業および出資法上の上限金利違反っつーことになりまっせ。つまり冒頭ニュースでパクられてるのと同じパターン。

ホント金融庁にちゃんと確認とってる?


ゴゴの勉強不足できちんと当局側に確認できてるなら平謝りするしかないわけですが、色々見てるとどうもアヤシイのよね。。まずはThe Bridgeの記事。


フレックスチャージ



まあ、インタビューなどではいろいろキレイなことをおっしゃってるようですが、コンプライアンス姿勢や銀行の先行サービスとの違いを見るにつけ、実際やっとることはいい加減なニオイがプンプンしております。

ちなみに同種のサービスは上記で取り上げたPaymeさん以外にも同様のサービスがあるようです。(The Bridgeの別記事より)
この分野には、フィンテックスタートアップ enigma の「 enigma Pay 」、Payment Technology の「 前払いできるくん 」、ヒューマントラストやアコムが支援する「 キュリカ 」など 複数の競合 が存在する。

さらっと見た感じ、キュリカさんはちゃんとされてるようですが。

他のところはアカンかったら出資法および貸金業法違反&労働基準法違反という非常に高カロリーな事案になりそうでございます。ほんっとに大丈夫?

金融庁さんにおかれては、ぜひとも鋭意ヒアリングなどされればよいかと存じます。


前にも書いた通りベンチャーがルールの定まってない世界をつっぱしるのを必ずしも悪いとは思わないですが、それは事業に世の中的な意義があってこそ。
導入企業はタダにして労働者側に高利の手数料負わせるサービスはあまり品がよろしくないし、そもそもグレーどころかアカン話しなら灰になってもまあ仕方なし。ちなみに消費者金融で借りた方が金利安いですよと。(ご返済は計画的に)


以上。


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