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多くの登山者を魅了してやまない道のひとつ「熊野古道」
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古くから信仰の対象とされ、多くの参詣者が訪れた歴史を持つ熊野古道(くまのこどう)。
和歌山県、三重県、奈良県にまたがる、古の日本の信仰や文化を体感することができる、日本を代表する巡礼路の一つです。
熊野古道は熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺)への参詣道の総称で、道中には歴史的な寺院や神社が点在。
2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
実に多くのルートからなる熊野古道
熊野古道は、以下の主要なルートから成り立っています。
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①紀伊路(きいじ):
紀伊路は、京都の城南宮から淀川を下り、大阪からは陸路で南下し、和歌山市を経て田辺市街地まで至るほぼ海岸線沿いを通るルートです。
②中辺路(なかへち):
熊野古道の中で最も人気があり、熊野三山へ至る主要なルート。
スタート地点は田辺市街地で、途中には小雲取越(こぐもとりごえ)や大雲取越(おおぐもとりごえ)などの名所があり、険しい山道が続きますが、その分素晴らしい景観が楽しめます。
③大辺路(おおへち):
田辺市街地から那智勝浦町を結ぶ海沿いのルート。
古くから漁師や海の民が利用してきた道で、美しい海岸線を眺めながら歩くことができます
④小辺路(こへち):
高野山から熊野本宮大社へと至るルート。
険しい山々を越えるため、体力が求められるコース。紀伊山地の奥深くを歩くため、静かな環境が魅力です。
⑤伊勢路(いせじ):
伊勢神宮から熊野三山へ至るルートで、三重県の伊勢神宮から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺)への巡礼路。
比較的平坦で歩きやすく、古くから伊勢信仰と熊野信仰を結ぶ重要なルート。
⑥大峯奥駈道(おおみねおくがけみち):
奈良県の吉野から和歌山県の熊野本宮大社まで続く険しい山岳路。
この道は修験道の行者が修行のために利用してきたルートで、現在でも修験者が歩いている姿を見ることができます。険しい山道が続くため、登山経験者向けのコースです。
そんな紀伊山地の参詣道ですが、大峯奥駈道や小辺路をはじめとする険しい登山コース、また”何日もかけて長く歩く”というイメージを持つ登山者も多いのではないでしょうか。
実は私もその一人。
憧れてはいるものの、私にはきっとレベルが高くて行くのは難しいんだろうな…いつかきっと……。
と後回しにしていた路の一つでもあるんです。
一気に踏破が難しいなら、短時間でのセクションハイク
熊野古道の代表的なコースはそれぞれ独立しているため、日帰りや短期間でのセクションハイクが可能です。
例えば……
- 中辺路(なかへち)
高原~中辺路石道王子:約7.2km
継桜王子~熊野本宮大社:約13.5km - 大辺路(おおへち)
白浜~田辺:約12 km
田辺~すさみ:約20 km
このように、レベルや日数に合わせて、コースを分けて歩くことができます。
しかし……もっともっとコンパクトに、まずは熊野古道を体験してみたい!見てみたい!
という人におすすめなのが、今回紹介する「世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策」ツアー。
熊野古道の人気ルート「中辺路」の中でも、名所だけをまずは贅沢に堪能する、見所満載のハイキングツアーです。
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地元の語り部さんからその歴史を聞きながら歩くこのツアーは、より一層、熊野古道への知識が深まります。
まずは、観光も一緒に楽しみながら、「3時間から始める熊野古道トレッキング」を体験してみましょう。
1日3時間以下!いいとこ取りで体験できる熊野古道トレッキングツアー
「熊野三山」を結ぶ中辺路を体験する、このツアー。
熊野古道ならではの神聖な雰囲気のある登山道、さらに日本を代表する神社でもある熊野三山をゆっくり贅沢に堪能することが可能です。
▼熊野三山とは
「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」、「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)・那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)」の三社・一寺を「熊野三山(くまのさんざん)」と呼びます。
熊野三山は、和歌山県の南東部にそれぞれ20~40㎞の距離を隔てて位置しており、「熊野古道(熊野参詣道)中辺路」によって、お互いに結ばれています。
1日目:中辺路のクライマックスとなるコースを体験!
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1日目には、中辺路のクライマックスともいえる三軒茶屋から熊野三山の一つである「熊野本宮大社」、さらに日本一の大きさを誇る大鳥居「大斎原(おおゆのはら)の鳥居」まで歩くコースです。
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コース概要
三軒茶屋跡 → 祓殿王子(はらいどおうじ) → 熊野本宮大社 → 大斎原(おおゆのはら)
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歴史を感じる登山道。これぞ熊野古道という、雰囲気ある道が続きます。
天気によっては歩きにくい場所もありますが、三軒茶屋~大斎原間のコースは全体的に整備されておりとても歩きやすい登山道。
スニーカーでも歩けますが、滑りやすい箇所もあるので、ハイキングシューズ(トレッキングシューズ)の方が安心です。
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ゴールは、日本一の大きさを誇る大鳥居の大斎原。天気が良ければ、田んぼに映る逆鳥居も一緒に楽しめます。
2日目:石段と杉の大木が続く美しい参道
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2日目はパンフレットなどにも多く登場する、石段・杉が続く参道から熊野三山の「「熊野那智大社・那智山青岸渡寺」を、那智御瀧までを目指すコース。
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コース概要
大門坂入口 → 多富気王子 → 那智山駐車場 → 熊野那智大社・那智山青岸渡寺 → 熊野那智大社別宮飛瀧神社・那智御瀧 → 滝前バス停
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石畳の美しさも楽しいですが、ずらりと立ち並ぶ杉の木も圧巻!中には8人が手伸ばしてやっと一周できるほどの大木も。
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ゴールの那智御瀧は、高さ133メートル、幅13メートルの一段の滝。古来より「浄化と再生」のシンボルとして知られており、滝の音や飛沫に触れることで、心身の浄化を体験できるとされています。
その光景は圧巻で、トレッキングのゴールとしてもふさわしい癒しのエネルギーがあふれています。
コースタイムは1日目・2日目共に3時間未満。さらに、語り部さんからその歴史について学びながら歩くので、歩くペースもゆっくり。
登山初心者でも問題なく、熊野古道を体験することが可能です。
ハイキングの途中には名所観光も
このツアー、トレッキングの途中には熊野古道と並ぶ歴史的な建造物がたくさん!
歩きながらその歴史に触れることで、自然の恵みを全身で感じるだけでなく、時代を超えた日本の魅力を教えてくれます。
熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺)
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「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」、「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)・那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)」の三社・一寺を合わせて「熊野三山(くまのさんざん)」と呼びます。
熊野三山は、和歌山県の南東部にそれぞれ20~40㎞の距離を隔てて位置しており、「熊野古道(熊野参詣道)中辺路」によって、お互いに結ばれています。
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また、熊野三山は紀伊山地の豊かな自然の中に位置し、美しい山々や滝、川に囲まれています。特に那智の滝は、日本三名瀑の一つとしても有名。
入場料を払うとかなり間近で見ることも可能。水しぶきを浴びながら見る滝は圧巻!!
日本一の大きさを誇る大鳥居「大斎原(おおゆのはら)」
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高さ33.9メートル、幅42メートルで、世界最大級の木造鳥居とされている大斎原。
熊野の神々への入り口としての役割を果たしているといわれ、鳥居をくぐることで、参拝者は神聖な領域に足を踏み入れることになります。
多くの人々が心の浄化や再生を求めてこの場所を訪れる、熊野三山の象徴的な存在です。
他にもこんな贅沢なお楽しみも
移動はすべてタクシーで楽々
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登山で大変なことの一つ、「移動手段」。車だとピストンが必須、公共交通機関だとバスの時間などを気にしてスケジュールを調整する必要があります。
このツアーは移動がすべてタクシー移動!待つ必要もないので、時間を有意義に使う事ができますね。
疲れた体をリラックスできる贅沢な温泉
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温泉でゆっくりと登山の疲れを癒すのも、楽しみの一つ。このツアーで宿泊する旅館・ホテルは、そんな温泉が目玉の一つでもあります。
1日目の宿泊先である「山水館 川湯みどりや」は、河原から温泉が湧き出る全国でもめずらしい天然露天風呂のある宿。
大自然を感じながら入る温泉は格別!!
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2日目のホテル浦島は、ホテル内に5つの温泉が。絶景と名湯を堪能しつくせる、湯めぐりが楽しめます。
贅沢グルメを堪能
旅行の醍醐味と言えば、やっぱり「グルメ」。海も山もある紀伊半島、何を食べても美味しすぎます……。
食べ物だけじゃなく、お酒も豊富!特に名産の「梅」を使った梅酒が濃厚で美味でした。
集めて楽しい、スタンプラリー
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中辺路ルート 41箇所に、スタンプ押印所が設置されています。「九十九王子」と言われるほど多くの王子が待つ祈りの道を、スタンプを集めながら歩くのはとっても楽しいですよ。
地区ごとのスタンプが揃えば、踏破証明を申し込むことも可能!詳細はこちら
(他にも、高野山七口・熊野古道紀伊路・大辺路にスタンプ押印所が完成。詳細はこちら)
押印帳は下記の観光協会にて販売
- 田辺市観光センター(田辺市湊1-20)
TEL0739-34-5599 - 中辺路町観光協会(田辺市中辺路町栗栖川1222-1 熊野古道館内)
TEL 0739-64-1470 - 熊野本宮観光協会(田辺市本宮町本宮100-1 世界遺産熊野本宮館内)
TEL 0735-42-0735 - 新宮市観光協会(新宮市徐福2-1-11 JR新宮駅向かい)
TEL 0735-22-2840 - 那智勝浦観光機構(東牟婁郡那智勝浦町築地6-1-1)
TEL 0735-52-5311
今回体験したツアーの詳細はこちら
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今回、私が初めて熊野古道トレッキングを体験したツアーはこちら。
トレッキングに観光、温泉にグルメと、一度にたくさんの体験ができる贅沢旅行でした。
本格的な登山もいいですが、初めてで不安なエリア・山域などについては、こんな軽いトレッキングツアーから始めるのはとてもアリだと思います。親と一緒に楽しむのもいいですね。
憧れの熊野古道に一歩踏み込んだので、次はもっと歩いてみたい……と、さらに熊野古道欲も高まりました!
和歌山県 世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策 3日間
▼ツアー工程
3日間 | 行程 | ホテル | 食事 |
---|---|---|---|
1日目 | 各地 → 南紀白浜空港(13:00までに到着の便) 南紀白浜空港(13:15発) →(タクシーにて移動)→ 三軒茶屋跡 ※途中、和歌山県世界遺産センターにて語り部と合流し、三軒茶屋跡までタクシーに同乗します。 〔熊野古道歩き(約2時間30分)〕語り部と熊野古道を歩きます ※熊野古道歩きは徒歩での移動になります。 三軒茶屋跡(14:45頃発) → 祓殿王子 → 熊野本宮大社 → 大斎原 大斎原(17:20頃発)※最寄りの駐車場から乗車 →(タクシーにて移動)→ 山水館 川湯みどりや(17:30頃着) | 山水館 川湯みどりや | 夕食 (ミニ会席+ハーフバイキング) |
2日目 | 山水館 川湯みどりや(9:45発) →(タクシーにて移動)→ 神倉神社(下から自由参拝約10分) →(タクシーにて移動)→ 熊野速玉⼤社(各自観光約20分) →(タクシーにて移動)→ 阿須賀神社(各自観光約15分) →(タクシーにて移動)→ Bistro ILE DE FRANCE(昼食/約50分) →(タクシーにて移動)→ 大門坂駐車場 〔熊野古道歩き(約3時間)〕語り部と熊野古道を歩きます ※熊野古道歩きは徒歩での移動になります。 大門坂駐車場(13:00頃発)→(徒歩にて移動)→ 大門坂入口 → 多富気王子 → 那智山駐車場 → 熊野那智大社・那智山青岸渡寺 → 熊野那智大社別宮飛瀧神社・那智御瀧 → 滝前バス停 滝前バス停(16:00頃発) →(タクシーにて移動)→ ホテル浦島(16:20頃着) ※途中、滝前バス停から大門坂駐車場まで語り部がタクシーに同乗します。 | ホテル浦島 | 朝食 (バイキング) 昼食 (セットメニュー) 夕食 (ミニ会席+ハーフバイキング) |
3日目 | ホテル浦島(9:00頃発) →(タクシーにて移動)→ 「円月島」または「千畳敷」または「三段壁」※ご希望のいずれか1箇所(約10分) →(タクシーにて移動)→ とれとれ市場(約45分) →(タクシーにて移動)→ 南紀白浜空港(12:30頃着) 南紀白浜空港(13:15以降に出発の便) → 各地 | ー | 朝食 (バイキング) |
日本航空利用 (JALグループ内のほかの運航会社・乗務員にて運航となる場合があります。便名・時間は予約内容をご確認ください)
- ※天候や当日の状況等によりスケジュールが変更になる場合がございます。
- ※滞在中のご移動は、熊野古道歩き以外はタクシーをご利用いただきます。
- ※各神社は自由参拝です。
- ※熊野古道歩きは雨天決行ですので、雨具などをご準備いただくことをおすすめいたします。
- ※3日目は「円月島」・「千畳敷」・「三段壁」の3箇所の中からご希望のいずれか1箇所に立ち寄ります。「円月島」はビューポイントから、「三段壁」は入場せずに外からご覧いただくことになります。
JAL ダイナミックパッケージ
アドベンチャーツーリズムとは、『アクティビティ』 『自然』 『異文化体験』の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態。
そのアドベンチャーツーリズムを推進しているJALでは、
アクティビティを通じて自然体験や異文化体験を行い、地域の人々と双方向で触れ合い楽しみながら、その土地の自然と文化をより深く知ることで自分の内面が変わっていくような旅行を提供しています。
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