普通の人のブログが読まれるようになるにはどうしたらいいか。

ブログを始めたのはいいけれど、何を書いたらいいかわからない。どうやったらたくさんの人に見てもらえるんだろう。そんな風に悩んだことのある人は多いのではないでしょうか。今回はkomokoさんのブログ『かみんぐあうとっ』からご寄稿いただきました。

普通の人のブログが読まれるようになるにはどうしたらいいか。
以前『普通の人のブログが面白い』*1 という記事を書いたのですけれど、普通の人のブログが読まれるようになるにはどうしたらいいか、そのことについて視点をシフトしてみたいと思います。

 1.他の人が読みたいと思うものが自分のブログにあるか。
 2.とにかく言葉にしてみること。
 3.自分のキャラを確立する。
 4.出し惜しみしない。
 5.試行錯誤してみる。

1.他の人が読みたいと思うものが自分のブログにあるか。
読まれるということは、つまり読みたいと思う人がいるからで、ニーズみたいなものはあります。私も実感していますが、ライフハック系は読まれます。あとはお役立ち系。コミュニケーション関係の考察もよく読まれます。コミュニケーションで悩んでいる人は多いと思います。

コミュニケーション系の考察・アドバイスの記事がよく読まれるというのは、やはり人とかかわっていくことの難しさがあるからだと思います。人との接し方、距離感、考えること多いです。距離感について少し書きますが、相手との距離感を感じるとやはり寂しいですし、かといって相手に近づきすぎると相手のいやな部分、自分のいやな部分も見えてしまうというのがあるのですよね。なんていうのかな、自分のいやな部分も見せられて、相手のいやな部分も受け入れられてという関係はいいなと思います。人間完璧(かんぺき)じゃないですし、ココ*2 でも書きましたが、私はわりとなんでもOKなのですよね。多少だらしなくても気にしないし、あ、やだなーと思う部分があったとしてもそれがその人のすべてじゃないですし、そういうところもあるんだということで納得してしまうというか。許容範囲がかなり広いなぁと我ながら思うのですが、それもいろんな人と接するようになってからだと思います。

さて、どうしたら、普通の人のブログでも読まれるようになるのかですが、ぶっちゃけ、普通の人が毎日何を食べた、Twitterで何をつぶやいた、どこに行ったということはほとんど読まれません。芸能人であれば読まれるかもしれませんが、普通の人の日常に興味を示す人はさほどいないと思います。

自分のブログには、他の人が読みたいと思うものがそこにあるか、だと思います。

2.とにかく言葉にしてみること。
さて、完璧(かんぺき)という言葉が出てきましたが、ブログも完璧(かんぺき)じゃなくていいと思います。そもそも完璧(かんぺき)なブログなんてないと思いますし、万人ウケするブログというのもないです。読む人は読むし、読むか読まないかは読む人の自由。その自由なところが好きでブログを続けています。

説明するのに文章力、語彙(ごい)力があったほうがいいというのはありますが、そればかり意識しても読みたくなるような文章というのは生まれてこないです。多少荒削りでも、書きたい、伝えたいというその姿勢が伝わってくるような文章の方が魅力があってひきつけられるものです。

ええ、ぶっちゃけ論理的でなくてもいいと思うのです。論理的であればそのほうがベターですが、わたし自身論理的かどうかといえば、そうではないでしょう。感覚的なところがかなりあります。昔、詩を書いていたことがあり、出版社から本を出す話も出ていたくらい、感覚的な人間です。感覚的に言葉を使って、わかる人はわかってくれるそういうスタンスでした。

ええ、「でした」と過去形にするのは、今、感覚的に言葉を使うだけでは他者には伝わらないということを痛感しているからで、伝えるためには、やはり筋道は必要。論理的に説明できないとわかってもらえないというのはあります。他者の感覚は自分とはやはりちがいます。言葉を使って説明しないとわからないのですよね。黙っていてもわかってくれるだろうというのは甘えなのかもしれません。自分が今どういうことを考えているのか、感じているのか、「できるだけでいい」から言葉にしてみる。まずはそこからだと思うのです。

こういうことを書いたら変に思われるんじゃないか、そう思ったら書けなくなります。変に思われるのがいやなら書かないことでしょう。変に思われてもいいや、自分はそう思っているんだから、素直に書く、書きたいように書くという人の方が読まれるようになります。

人の目を気にした、気にしすぎた文章というのは、やはりわかります。遠慮があって、自然体ではない。ものすごくがんばってかっこいいことを書こうとしているなぁとかわかるのですよね。背伸びしているなぁと。

3.自分のキャラを確立する。
そうですね、背伸びして書くのもいいことです。時に背伸びした文章を書きたくなることもあります。ただ、それが自分の本来のキャラなのかというのを考えると、見破る人は見破ると思います。かっこいいこと書いているけど、オマエそういうキャラじゃないだろ、と。

ネット上でキャラクターを演じることもできます。ブログでも。でも、そういうのは長くは続かないと思います。結局は、本来の自分のキャラが楽だと気づく。自分のキャラでやっていくのがいちばんいいんじゃないかなと思います。

こういう風に見られたいなと思うキャラはあると思います。見られたいキャラを演じるのも有りです。少し背伸びしたキャラを、あこがれの人に似せたキャラを演じるというのも有り。そういうキャラにひかれて、ブログを見にくる人というのもいると思います。ブロガーの人柄が好きだから毎回読んでるという人もいるといると思います。

多くの人に読まれているブログの管理人さん、ブロガーさんってやっぱりキャラが確立していているなって思うんですよね。キャラ立ちしているというか。個性的というか。

その個性に魅かれる人は魅かれるし、まぁ嫌う人は嫌うでしょう。人は好かれもするし、嫌われもする。だれもから好かれるということはないと思います。でも、それは好みの問題だから仕方ないんですよね。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。

ええ、普通の人であっても、個性的な人はいます。○○○というHN(ハンドルネーム)をみたら、ああ、あの人、あんな感じの人、と思い浮かぶイメージはあると思います。会ったこともない人でもサイトやブログ、Twitterのつぶやきから本人をイメージしてしまうのですからすごいですよね。

かくいう私もそうだと思います。komokoという文字を見たら、ああ、あのこもこさんね、Twitterでは@リプライと顔文字が多くて、よく食べ物や料理のツイートをしている、と思う人多いと思います。komokoのブログはあんな感じで・・・と。こもこというイメージがだんだん確立していっているそんな感じはしています。

普通の人でも読まれるようになるにはどうしたらいいか。自分のキャラを確立するというのも手かもしれません。ブロガーとしてのキャラというか。自分の視点からどんどん書く。自分はこう思う、こう考えるというのをどんどん出していく。

出されたものを読む人は読むと思います。支持する人は支持しますし、もっと「その人」が書いたものを読みたいと思うようになると思います。

4.出し惜しみしない。
普通の人でも読まれるようになるにはどうしたらいいか。出し惜しみしないというのは大事かも知れません。どんどん発信してみる。

読み手も目が肥えてきていますから、ちょっとやそっと上っ面をなでたくらいのものは相手にしないと思います。むしろ深く掘り下げた文章に読む人は集まってくるのではないかと。

自分が考えていることを深く奥深くまでえぐりだすようにすくい上げることは、案外難しいです。まだ確定していない考えだったりもします。ブレていたり、矛盾があったり、文章にするにはまだ至っていないという場合もあります。それでも文章にできる人というのは強いです。すごいというか。

考えながら書くというのは難しいです。ある程度考えがまとまらないと書けないという人の方が多いと思います。考えたことを書くまでの敷居が高い人というのもいらっしゃいます。考えたけれど、そうこうするうちに文章にする前に忘れてしまったとか。もったいないですね。長文でなくてもいいから、書いて残しておいたらいいと思います。ええ、別にブログでなくても、自分のパソコンの中、ローカルでもいいので。

文章力、語彙(ごい)力が問題ではなく、とにかく書こうとする姿勢が大事なのかもしれません。よくブクマされているブロガーさんは、フットワーク軽いです。次から次に書きたいことが出てくるのだと思います。好奇心が旺盛(おうせい)な方が多いなぁと思います。書きたいことが出てきたら、実際に書いて公開されています。

書いたものにはその人の視点があります。自分の視点で書いている。当たり前のことですが、自分の視点を大事にできる、自分の視点で書ける、自分の視点で主張できるというのは、実はすごいことだと思います。

もしかしたら、批判されたり、否定されたりするかもしれない。そういう可能性はあります。が、多くのフットワークの軽いブロガーさんというのはそういうものを気にしなていないみたいです。批判や否定意見すら楽しんでいる、そんな節があります。

読む人が多ければ多いほど、多種多様な考え意見がでてくるというのは言えると思います。

5.試行錯誤してみる。
ネット上には本当にいろんなブログがあります。多くの人に読まれているブログにはやはりそれなりに理由があります。もし、自分のブログも読まれるようになりたいと思うのであれば、動いてみることだと思います。やり方を変えてみることだと思います。

今までのやり方でうまくいかないということがわかったのであれば、やり方を変えることです。変えたら、また変わるかもしれない。良い方に変わるかもしれません。それはやってみないとわかりません。

毎日更新するようにするだけでもアクセス数は増えるかもしれません。ひとつのテーマについてとことん書くことでアクセス数が増えるということもあると思います。試行錯誤してみることだと思います。

*1:『かみんぐあうとっ』 2010-02-13 「普通の人のブログが面白い。」
http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20100213/p1
*2:『かみんぐあうとっ』 2010-02-10 「気づかされることのありがたさ。」
http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20100210/p3

執筆: この記事はkomokoさんのブログ『かみんぐあうとっ』より寄稿いただきました。
文責: ガジェット通信

■最近の注目記事
素足の効用
一億総ヤクザ
我田引水なM1・F1総研の分析レポートを容赦なく添削してみた

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. 普通の人のブログが読まれるようになるにはどうしたらいいか。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。