「クローバーファミリー」とは何か
フィンランドには、「クローバーファミリー」と呼ばれる家族の形がある。三つ葉か四つ葉のクローバーのイメージで3人、または4人で親になる家族のことだ。
3人の場合は女性カップルと独身の男性、または男性カップルと独身の女性で子どもを持ち、親であることを共有・分担する。
4人の場合は、女性カップルと男性カップルで子どもを持ち、親であることを共有・分担する。つまり、クローバーファミリーは1人、または2人のユニットを2つ組み合わせて作られる家族だ。
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2つのユニットの間に性的な関係はなく、子どもは人工授精や生殖補助医療によって生まれる。メリットは3人、または4人の親が子育てにかかわり、負担を分担できること。
パートナーはいないが子どもが欲しい人、恋愛に基づく関係に関心がないが、子どもを持ちたいと思う人もいる。そうしたとき、子どもを持つことを諦めたり、一人親になって子育てをすべて背負ったりするのではなく、子育てを共有する家族を持つことができる。
クローバーファミリーは、「コンパニオンシップの親」と呼ばれることもある。親が、仲間としてつながる家族だ。