2025.01.01
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「みんなで寄ってたかって居心地を悪くしている」のが今の日本…東京大学名誉教授が語る「頭でっかち」の盲点《養老孟司さんインタビュー》
「運が良い人」の秘密は「習慣」にあった——第一線で活躍する各界の著名人たちが、実践してきた「とっておき」を明かす。2024年に肺がんを患い完治させた養老孟司氏が、幸運を呼び寄せるための習慣を語る。
養老孟司(解剖学者)/'37年、神奈川県生まれ。'62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。『バカの壁』ほか、『唯脳論』『「自分」の壁』『遺言。』『ヒトの壁』など著書多数
「自分の体に耳を傾け『居心地の良さ』を大切にする」
いまの人は、体の具合を頭で考えて何とかしようとするところがあります。でも、私はずいぶん前からやめて、体の都合は体に任せています。
もともと僕は肩こりがあって、ひどい痛みが続いたので病院にいくと、肺がんだとわかったんです。しかし、教科書的な治療をしたらきれいにがんが消え、痛みもなくなりました。以前と同じ作業をしていても、何の問題もありません。抗がん剤の副作用もほとんどなかったので、医者も驚いていました。
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運が良かったかといえば、がんになるのもならないのも、治療がうまくいくのもいかないのも、全部運です。医者の選び方まで含めてね。
運を呼び込むためにどうすればいいのかなんて、そんなに欲張ってはいけません。そういう欲張り方をするから、逆に不幸になるんです。