フィッシュ＆チップスとは、英国が発祥と言われる料理。
揚げたての魚と山盛りのフレンチフライを、タルタルソースやモルトビネガーで頬張るのが人気のカジュアルフードです。今では英国だけではなく、ハワイやオーストラリア、アメリカ西海岸など、海沿いの街で気軽に楽しまれています。

「なぜフィッシュ＆チップス屋さんなんですか？」
お店を始めてから今日まで、たくさんの方に質問をされました。
一番の答えは、「私達がフィッシュ＆チップスを大好きだからです！」
その他にも少しのこだわりと思いをもって、日々The Gazeboではフィッシュ＆チップスを作っています。

海と旅が大好きで、オーストラリアやアメリカ西海岸、カナダ、ハワイなど、海沿いの街へ旅をする機会が多く、色々な場所でフィッシュ＆チップスを食べてきました。
（→ The Gazeboの旅の様子は、「trip」でご紹介しています。）
その街によって使う魚は異なり、ポテトも皮付きや太いものや細いもの、魚の衣もパン粉やフリットタイプなど、本当に個性豊か。
食べ方もレモンや塩、タルタルソースやモルトビネガーなど、楽しみ方もそれぞれです。
オーストラリアではサメやエイ、アメリカ西海岸やカナダではサーモンやオヒョウ、タラ、ハワイではマヒマヒなど、その場所で一番おいしくて、手軽に食べられる魚が使われる事が多い様です。

日本は海に囲まれ、食卓に上る魚の種類も豊富。私達は、小さなころから魚を身近に感じて育ちます。
でも、なぜか魚にこだわったフィッシュ＆チップスが食べられるお店にはあまり出会うことがありませんでした。
それに、お肉を手軽に食べられるカジュアルフードはいろいろとあるのに、魚のカジュアルフードはあまりない事を、とても不思議に思っていました。

ある時訪れたハワイ・マウイ島で、いつもの様に揚げたてのフィッシュ＆チップスを大好きなビーチパークで頬ばりながら、二人で「何のお店を開くか」作戦会議をしていました。
とにかく海沿いの街で、魚にこだわった専門店を出すこと。これだけは二人の中で揺るぎのないコンセプトではありましたが、肝心のメインとなる料理のアイディアが出てこない。
熱々の魚にレモンを絞って、タルタルソースをたっぷり付けて、むしゃむしゃむしゃむしゃ・・。
「うーん、何が良いのかな・・・？むしゃむしゃ・・・・。」
「あ！！！」と、そこでひらめいたのがフィッシュ＆チップス！

そんな事もあり、The Gazeboのフィッシュ＆チップスは、ブリティッシュスタイルというより、オーストラリア、ハワイ、アメリカ西海岸で食べたものをイメージして作られています。
それは、日本からの移民も多く、日本の食文化が少し入った地域のフィッシュ＆チップス！
（ハワイではパン粉を使ったフライだったり、オーストラリアやアメリカ西海岸では少し天麩羅に近いフリットのフィッシュ＆チップスが楽しめます。）

葉山といういろいろな新鮮な魚を仕入れられる立地で店を始められる事になり、私達が一番にこだわったのは「魚の味がきちんと楽しめるフィッシュ＆チップス」を作ること。
衣の中の魚はなるべくふわっとした食感を残し、魚それぞれの風味を楽しめる様、衣も魚の切り方も工夫を凝らしています。

*魚は毎朝小坪に仕入に行き、地物を中心とした旬の魚を丁寧に仕込みます。地物だけにこだわらず、その時に一番おいしい魚を全国から取り寄せて使うことも。秋には東北や北海道の秋鮭、冬には生タラなども登場。

*フィッシュ＆チップスに山盛りで付いてくるフレンチフライはベルギー産。ランチ限定で付けられるサラダの野菜は千葉・茂原の農家さん直送のセルバチコ。

シンプルな料理だからこそ食材や料理法にこだわり、食材そのものの味をお楽しみ頂けること。
メニューの数は多くはないけれど、いつも変わらぬフィッシュ＆チップスを揚げたてでお楽しみ頂けること。The Gazeboがお約束をする、2つの事です。

海風を感じながらよく冷えたビールやワインと、揚げたてのフィッシュ＆チップスをどうぞ！