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「結局そうなるのか」という中国ゲーミングスマホ事情
Qualcomm支配のスマホフロアは、右も左もゲーミングスマホまみれ
2019年8月3日 20:52
- 【ChinaJoy 2019】
- 8月2日~5日開催
ChinaJoyは、IntelとIntel搭載PCメーカーばかりを集めたインテルフロアや、QualcommのSnapdragonを搭載したスマートデバイスばかりを集めたQualcommフロア、そして周辺機器フロアなど、各種ハードウェアに特化したフロアが存在する。その中でも中国らしいユニークな風景を見せていたQualcommフロアの模様をお届けしたい。
Qualcommフロアには、ZTE、Xiaomi、HUAWEI、OPPO、ASUSなどなど、ゲーミングスマホやゲームにも適した高性能スマホを扱うメーカーが文字通り軒を連ねていた。出展スタイルは、厳かに展示された1台にコンパニオンの女性を立たせ、まるでオートショーのような見せ方をしていたり、単純に性能をアピールするために、新作/定番タイトルで遊ばせたり、eスポーツ大会を開いたり、実に様々だった。
個人的におもしろい出展の仕方だなと感じたのは、新型ゲーミングスマホ「紅魔3」を擁するZTEだ。「紅魔3」に、左手用のキーパッドとゲーミングマウスをBluetooth接続し、その状態でスマホ用バトルロイヤルゲームを遊ばせていた。
その風景は小さなモニターで遊ぶPCゲームそのもので、ついついそこまでやるならPCで遊べばいいのに、と余計な心配をしてしまうが、今の中国のゲームファンは、ゲームマシンといえば、ゲームコンソールでもゲーミングPCでもなくスマホだ。発想がそもそも違うわけだ。
実際、ブースの様子を眺めていくと、次から次に試遊者が数珠つなぎで現われ、大人気だ。周りから写真を撮っていると「やりたいの? おもしろいからやってごらんよ」と勧められる始末。実際にプレイしてみたが、やはりBluetoothで繋いでいることもあって、若干もっさりしている印象があるが、最新のSnapdragon 855によるパフォーマンスは圧倒的で、ゲームそのものは非常に快適だ。現在、中国ではスマートフォンをメインフィールドとしたプロゲーマーが次々に誕生しているが、彼らはこういうプレイスタイルになるのかもしれないと思った。
ちなみに繋がっているケーブルはすべて充電で、接続は無線。ゲーミングスマホとして電話や通知を遮断する機能や、よりパフォーマンスを上げるためのクロックアップ機能、「ICE2.0」と呼ばれる冷却ファンを内蔵し、長時間のプレイでも熱くならず快適にプレイでき、さらに有線LANアダプタを接続し、より快適なネットワークでゲームが楽しめるという。
PC世代の筆者は「いや、そこまでするならやっぱりPCでいいんじゃないか」と思ってしまうのだが、これが中国の現実であり、日本の遠くない未来の風景かもしれない。