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火葬の際に遺骨の受取を拒否することはできないのか?

火葬した際に遺族は遺骨を受け取るのが慣例ですが、遺骨の受取を拒否することはできないのでしょうか?という問合せを頂くことが時々あります。

結論から言うと、大阪や九州の一部、東北の一部地域では遺骨を全く受け取らない事(ゼロ葬)は可能です。

年末年始など、どうしても自宅に遺骨を置いて置きたくない方は、お申込書をダウンロードして印刷し、ご遺骨と一緒にまごころ粉骨宛に郵送(ゆうパック)していただければ弊社にて保管(連休中は局留め)いたします。大きな郵便局であれば営業中です。→郵便局のHP

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部分収骨とは?

一般的に、火葬後の遺骨は全て骨壺に収め遺族に引き渡しますが、一部の自治体によっては「部分収骨」といって、膝部分や頭頂骨など大きな遺骨の一部だけを骨壺に収めて遺族に引渡し、残った遺骨は火葬場で回収し、廃棄または売却することがあります。

部分収骨を実施しているのは、大阪府や京都府などの関西エリアと愛知県、福岡県や九州、栃木県の一部などです。東海から東側ではあまりみられません。

部分収骨の見分け方として、火葬場から手渡された骨壺のサイズが5寸壺(直径15cm)だった場合はその可能性があります。

また、火葬の際に「遺骨回収に関する誓約書」へのサインを求められると思いますが、その際に「残った遺骨は回収を許可する」や「残存遺骨の所有権を放棄する」のような記述があれば部分収骨ができる火葬場になります。

7寸壺と5寸壺のサイズ比較

遺骨を棄ててしまうなんて酷い!

と思われる方も多いと思いますが、実際は全骨収骨とされているその他都道府県も火葬台の下に落ちた残留遺骨は同じように回収され処分されています。

なぜ回収されているかと言うと、火葬炉に焼け落ちた残灰の中には遺骨と一緒に稀少金属(金・銀・チタン・パラジウムなど)が含まれているためです。

立会粉骨をしているとお客様が「お爺ちゃんは金歯していたのに無いな…」と不思議がっているケースが多々見られますが、粉骨をしていて骨壺の中に溶けた金歯が出てくる事はほとんどありません。

なぜなら金は他の金属と違って目立ちますし、火葬の際に溶けてなぜか台の下に落ち、残骨灰として回収されてしまうからです。

現在、自治体ではこうした廃棄物から希少金属を回収し財政に組み込む動きが活発化しています。ただし、これをあからさまに行うと自治体としては気まずいので、回収業者に廃棄物として売却し、回収業者が金属を抽出しているケースもあります。気になる方は「残骨灰」とニュース検索してみてください。

遺骨を火葬場で引き取ってもらうことは可能なのか?

本題に戻って遺骨を受け取らずに全て引き取ってもらうことは可能なのかと言うと、部分収骨が常態化している自治体であれば、火葬の前にその旨伝えておけば全骨引き取ってくれます。

SNS等では「火葬の温度を上げてもらって焼き切ってもらった」と言った話を目にしますがあれは都市伝説です。現代の火葬炉は温度管理されており、過度な高温は出せないようになっています。

ということで「焼き切る」のようなことは設備的に無理ですが、残骨灰の回収はどこの火葬場でも行ってますので、収骨時に可能な限り粉々にして、骨壺に入れる量を限りなく少なくすれば残りは自治体に回収してもらうかもしれません。

ただ状況的に遺族がそれを行う事はよほど強メンタルでない限り無理でしょう。ですので、当たり前のように一部収骨を実施している大阪など一部の地域を除いては全骨回収してもらうことは不可能だと思います。

誓約書を書く必要があります

残骨灰の回収には「誓約書」を書くことが必須になります。大阪の斎場や葬儀社に問い合わせたところ、火葬直後でも可能ですが、なるべく火葬前におっしゃってくださいと言っていました。

新品の骨壺を無駄にすることも防げるし、収骨の儀式を省くこともできることが理由だそうです。

火葬場に引取に行くことはできます

中には故人といろんな事があって、火葬までは立ち会ったけど遺骨を引き取りたくない方などいらっしゃると思います。弊社にも年間数件そういったお客様がいらっしゃいます。

その時は弊社のご遺骨出張お迎えサービスをご利用いただくか、火葬場から直接店舗に遺骨を持ち込むなどしてください。弊社がご遺骨をお預かりし、後日粉骨して散骨まで一括代行させていただきます。

※郵送もできますが、火葬当日の骨壺はたいへん熱くなっておりますので、最低でも24時間冷ましてから梱包するようお願いします。周りの緩衝材が溶けてしまいます。

0葬という考え方について

こうした遺骨を引き取らないことを「0葬」と称して推奨されていた宗教学者の島田さんという方がいらっしゃいます。

書籍「葬式は、要らない」の続編として発行されたこの書籍は当時ちょっとしたブームを起こし、遺骨の引取を拒否する方が大勢居たそうです。

ゼロ葬が多くの方に知られるようになったのはこの方のおかげかもしれません。興味のある方は一度読んでみてください。

→ 書籍「0葬 - あっさり死ぬ」

筆者の考えとしては・・・

遺骨を数多く取扱い、多くの遺族を見てきた筆者から言わせていただくと、「大好きだった妻の遺骨」と「会ったことも無い再婚相手の遺骨」など、同じ遺骨でも温度差があるのが現状です。

できれば分別せず、故人に対して尊厳をもって頂きたいですが、そうもできない遺族の心情なども考慮したとき、0葬という選択肢があっても良いのかも?と思いました。

残骨灰から希少金属が採集できる事が明確になった今、今後多くの自治体が火葬場での全骨回収を許可する可能性はあります。ただ日本人の古くからの慣習として遺骨ありきの法要だったりするのでまだまだ先かも知れません。

どうしても引き取りたくない、自宅に置いておきたくない遺骨ができてしまった場合は、放置したり遺棄することなく、弊社の提供する散骨代行サービスをご利用ください。あなたに代わって丁寧に弔わせていただきます。

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