レビュー
ストレージの利用状況を分析し無駄なフォルダー・ファイルを炙り出す「GetFoldersize」
インストール不要のポータブル版も
(2015/7/17 05:05)
「GetFoldersize」は、ストレージの利用状況を分析するツール。64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/10に対応しており、商用でも無償で利用可能。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、編集部にてWindows 8.1で動作を確認している。
本ソフトを利用すると、指定されたドライブをスキャンしてストレージの空き領域を浪費しているファイルやフォルダーを探し出すことが可能。ストレージの利用状況を調査したい場合にも役立つ。残念ながら一部に文字化けも見られるが、インストール不要のポータブル版が用意されているのはうれしい。
利用するにはまず、ツールバー左端にあるプルダウンリストでスキャン対象にするドライブを選択する。[New]ボタンを押せばフォルダーをプルダウンリストへ追加することもできるので、よく利用するフォルダーがあるならば登録しておくとよい。
対象のパスを選択したら、次に[Scan]ボタンを押してスキャン処理を開始しよう。スキャン処理が完了するとその結果がメイン画面に表示される。
メイン画面は左右分割タイプの2ペイン構成で、左ペインがフォルダーの階層構造を表示するツリービュー、右ペインがレポートビューになっている。
ツリービューはフォルダーツリーだけでなく、それぞれのフォルダー以下に含まれるファイルの合計サイズがチェックできるカラムが用意されている。このカラムのヘッダーをクリックすれば、フォルダーを昇順・降順で並び替えることも可能だ。
さらにツールバーの[Columns]ボタンなどで表示するカラムを増やし、より多くの情報を一覧することも可能。ディスク占有率、含まれているファイル・フォルダーの数、フォルダーの作成・更新日時といったお馴染の情報以外にも、ハードリンクやジャンクションの数、ジャンクションのターゲットパスなどが扱えるのはユニークだ。
一方のレポートビューでは、ツリービューだけでは把握しきれない追加の情報が表示される。この画面はタブ切り替え式になっており、初期状態で選択されている[DRIVES]タブではドライブごとの利用状況が閲覧可能。[FILES]タブへ切り替えれば、左ペインで選択したフォルダーに含まれるファイルを一覧表示することができる。この画面もツリービューと同様、カラムヘッダーの右クリックメニューなどから表示するカラムを増やせるようになっているので、自分の好みに合わせてカスタマイズしてみるとよいだろう。
さらにツールバーの[Reports]ボタンを利用すれば、レポートビューのタブを増やすことが可能。サイズの大きなファイルトップ20や、最近更新されたファイルの一覧、ジャンクションやハードリンクの一覧などのレポートを追加し、タブで切り替え表示することができる。
そのほかにも、本ソフトは取得したデータをレポートとして出力する機能を搭載している。それぞれのペインにある[Save]ボタンを押せば、出力するデータやフォーマットを指定してファイルとして保存することが可能だ。
ソフトウェア情報
- 「GetFoldersize」
- 【著作権者】
- Michael Thummerer Software Design
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/10およびすべてのWindows Server(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.0(15/06/19)