レビュー

「Google Chrome」のタブを“サスペンド”して使用メモリを削減「The Great Suspender」

自動サスペンド機能を活用すれば、無理なくメモリ使用量の削減が可能

「The Great Suspender」v4.74
オプション画面

 「The Great Suspender」は、「Google Chrome」のタブを“サスペンド(休止)”状態にしてメモリの使用量を削減できる拡張機能。編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v40.0.2214.115で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「Google Chrome」の弱点のひとつとして、メモリ使用量が大きい点が挙げられる。これは「Google Chrome」がタブごとに独立したプロセスを割り当てる“マルチプロセスアーキテクチャー”を採用しており、一度に多くのタブを開いているとその分プロセスの数が増え、メモリが消費されてしまうのが原因だ。そのため、「Google Chrome」のメモリ使用量を減らすには、こまめにタブを閉じることが推奨されている。しかし、Webブラウジング中にそのようなことをいちいち気にしながら利用するのは煩わしい。

 そこでお勧めしたいのが、「The Great Suspender」だ。本拡張機能を利用すると、タブを“サスペンド(休止)”状態にすることが可能。“サスペンド”されたタブはタイトルとURLを保持した状態で内容がクリアされ、ほとんどメモリを消費しない状態となる。一定時間閲覧していないタブを自動でサスペンドする機能(初期状態で無効)をオプション画面で有効化すれば、読んでいないタブを勝手にサスペンドして「Google Chrome」のメモリ使用量を削減してくれる。

 “サスペンド”したタブを元の状態に復元するには、拡張機能のボタンから“リロード”コマンドを利用するか、休止中のページにあるリンクをクリックすればよい。これが面倒ならば、タブがアクティブになったときに自動で“リロード”するオプションを有効化しておくとよいだろう。

サスペンドされたタブ(実験的機能として提供されているスクリーンキャプチャー機能を有効化した状態)。リロードとホワイトリスト登録のためのリンクのみの表示になる
サスペンドされたタブの履歴画面。オプション画面からアクセス可能

 さらに、URLをホワイトリストに登録しておけば、自動サスペンドの対象外とすることも可能。ホワイトリストへの登録は、サスペンドページにあるリンクをクリックするだけ。拡張機能のオプション画面でホワイトリストを編集することもできる。

 また、実験的機能として提供されているスクリーンキャプチャー機能を有効化すれば、サスペンドページに元のWebページのプレビューを追加することが可能。ただし、この機能を有効化するとせっかく削減したメモリ使用量が少し増えてしまうので注意したい。

ソフトウェア情報

「The Great Suspender」
【著作権者】
suspensionlabs 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.74(13/02/21)

(樽井 秀人)