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「e-Tax」が簡単に ~令和7年1月からはスマホの生体認証で申告書を作成・送信

一度設定を完了させてしまえば、わざわざマイナンバーカードを取り出す必要なし

「スマホ用電子証明書」を利用することで、マイナンバーカードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成と「e-Tax」送信が可能に

 国税庁は10月25日、「スマホ用電子証明書」への対応を令和7年1月から行うと発表した。まずはAndroidデバイスから実施される。

 申告書を作成して「e-Tax」へ送信するには、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り、電子署名を行う必要がある。しかし、そのたびに利用者証明用電子証明書に設定したパスワードを入力し、マイナンバーカードをスマートフォンにかざさなければならないのは煩雑だ。

 そこで、あらかじめ「スマホ用電子証明書」を申請し、登録を済ませた端末に関しては、スマホの生体認証などで利用者証明用電子証明書のパスワード入力に代えられるようにする。つまり、一度設定を完了させてしまえば、わざわざマイナンバーカードをとりだし、スマートフォンで読み取る必要はなくなる。

 「スマホ用電子証明書」の仕組みは令和5年5月より提供されており、現在約200のAndroid端末で利用可能。iOSについても、来年春のリリースが予定されている。

「スマホ用電子証明書」を利用することで、マイナンバーカードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成と「e-Tax」送信が可能に

 そのほかにも以下の改善が加えられており、令和7年1月から「e-Tax」が一層便利になる。

  • マイページの「各税目に関する情報」を拡充。過去にe-Taxで提出された贈与税申告書が参照できる(令和7年1月対応予定)
  • ゆうちょ銀行の口座振替依頼書をオンライン提出(令和7年4月対応予定)
  • マイページの税務代理人への利用を拡大(令和7年5月対応予定)